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試しに使わせて貰った際、あまりの柔らかさに度肝を抜かれたのがFCアブソーバー スリム&ストロングです。もうフロロとは思えない程の柔らかさで、フロロリーダーとしては柔らかいと認知されているグランドマックスFXよりも柔らかさに優れ、8号や10号以上の太糸になるほど、この柔らかさによる使いやすさが有効になります。また伸びやすさもPEラインのリーダーとしては非常に有用であり伸びすぎない事による急な負荷でのラインブレイクも抑制してくれます。
ただグランドマックスFXと比較すると結束強度や耐摩耗性では一回り劣ります。また柔らかく扱いやすいと言ってもフロロの中での話であり、ナイロンと比べると柔らかさと扱いやすさには劣ります。
今回は多少、結束強度や耐摩耗性を犠牲にしつつも太糸でも圧倒的な扱いやすさが魅力のFCアブソーバー スリム&ストロングついて紹介します。
| ★5が満点 | |
| 細さ | ★★★★★ |
| 強度 | ★★★★☆ |
| 耐久性 | 評価対象外 |
| 耐摩耗性 | ★★★★☆ |
| 伸び難さ(感度) | ★☆☆☆☆ |
| 柔らかさ | ★★★★★ |
| コスト | ★☆☆☆☆ |
目次
FCアブソーバー スリム&ストロングの特徴


細さ
| FCアブソーバー スリム&ストロング | 強度 |
| 0.470(8号) | 37lb |
| 0.520(10号) | 41lb |
| 0.570(12号) | 45lb |
| 0.620(14号) | 52lb |
FCアブソーバー スリム&ストロングは号数通りの太さとなっており、各号数の強度はメーカーWEBサイトに記載の通りです。
強度

8号を各3回結束強度を測定しました。なお結束は条件を一定にするため一切糸を湿らせず行っており、パロマーノットのみ結束時に余り糸を捨て糸側に引いて試験しています。他のノットで余り糸を捨て糸側に引っ張らないのは、パロマーノット以外では余り糸は本線側にしか引っ張れないのが理由です。
完全結びでの結束強度
| 完全結び | FCアブソーバー スリム&ストロング | グランドマックスFX | ソルトマックス |
| 強度 | 16.8kg 37lb(8号) | 16.6kg 36.5lb(8号) | 15.9kg 35lb(8号?) |
| 平均 | 6.73kg 40% | 7.20kg 43% | 7.97kg 50% |
| 最大 | 7.50kg 45% | 8.80kg 53% | 9.00kg 57% |
| 最低 | 5.70kg 34% | 6.00kg 36% | 7.40kg 47% |
完全結びは糸による結束の差が出やすいノットですが、FCアブソーバー スリム&ストロングの結束強度は平均でも40%の6.73kgしか出ていません。ただ比較対象のグランドマックスFXやナイロンのソルトマックスショックリーダーでも似たような結束強度のため、いずれのリーダーでも完全結びでの結束はお勧めできません。
パロマーノットでの結束強度
| パロマー | FCアブソーバー スリム&ストロング | グランドマックスFX | ソルトマックス |
| 強度 | 16.8kg 37lb(8号) | 16.6kg 36.5lb(8号) | 15.9kg 35lb(8号?) |
| 平均 | 10.5kg 63% | 11.6kg 70% | 11.6kg 73% |
| 最大 | 11.0kg 65% | 12.5kg 75% | 12.5kg 79% |
| 最低 | 10.0kg 60% | 10.7kg 64% | 10.0kg 63% |
パロマーノットは大半のラインにて安定して7割程度の強度が出やすいノットですが特に一部のラインだと7割の結束強度が出なかったりします。FCアブソーバー スリム&ストロングは残念ながら結束強度は7割には到達せず平均強度でも63%の10kg台とグランドマックスFXやオーシャンレコードショックリーダーに比べ1割となる1kgほど強度が劣る結果となりました。
耐久性
リーダーは1釣行ごとに交換するものなので耐久性は測定対象外となります。
耐摩耗性

8号を105g(12号重り+15号重り)を1000番の砥石に吊るし、左右20cmを左右に行き来できた回数を測定(1往復で2回とカウント)しました。10回行った測定の平均、最大、最小の強度を示します。
| FCアブソーバー スリム&ストロング | グランドマックスFX | ソルトマックス | |
| 平均 | 115回 | 135回 | 100回 |
| 最大 | 132回 | 158回 | 118回 |
| 最低 | 101回 | 107回 | 81回 |
FCアブソーバー スリム&ストロングの耐摩耗性はグランドマックスFXには劣る結果でしたがナイロンの中では耐摩耗性の高いソルトマックスショックリーダーよりは高い結果となりました。フロロの中では耐摩耗性が低いものの、それでもナイロンには負けていません。
伸び難さと感度

8号×2mを引っ張った際の伸びを記載しています。伸び率だけだは分かりにくいので、あえて実測値も掲載しています。
| FCアブソーバー スリム&ストロング | グランドマックスFX | オーシャンレコード | |
| 線径 | 0.470mm(8号) | 0.470mm(8号) | 0.470mm(8号) |
| 2kg | 15cm(7.5%) | 13cm(6.5%) | 16cm(8.0%) |
| 1kg | 7cm(3.5%) | 5cm(3.0%) | 6cm(3.0%) |
| 0.5kg | 3cm(1.5%) | 2cm(1.0%) | 2cm(1.0%) |
| 0.2kg | 1cm(0.5%) | 1cm(0.5%) | 1cm(0.5%) |
FCアブソーバー スリム&ストロングは名前の通り伸びやすく衝撃を吸収しやすいようでグランドマックスFXに比べ0.5~1kgぐらいの低負荷でも伸びやすく2kgの高負荷が掛かった際にも伸びます。ナイロンの中でも伸びやすいオーシャンレコードショックリーダーに近い伸び率です。
柔らかさ

FCアブソーバー スリム&ストロングの最大の魅力がフロロとは思えない程の柔らかさです。さすがにナイロンよりは硬いですが、グランドマックスFXより明らかに柔らかく、太糸になるほど扱いやすさが有効となります。
コスト
FCアブソーバー スリム&ストロングの価格はハイエンド設定となっておりグランドマックスFXと同等です。決して安価とは言えませんが太糸のフロロリーダーにて扱いやすさを重視する際にはお勧めのリーダーです。
他のラインとの比較
グランドマックスFXとの比較
| 細さ | 同等 |
| 強度 | グランドマックスFX |
| 耐久性 | 評価対象外 |
| 耐摩耗性 | グランドマックスFX |
| 伸び難さ(感度) | グランドマックスFX |
| 柔らかさ | FCアブソーバー スリム&ストロング |
| コスト | 同等 |
同じフロロリーダーでもグランドマックスとFCアブソーバー スリム&ストロングでは全く特性が異なります。グランドマックスFXは強度でも耐摩耗性にも優れますがフロロらしい硬さがあり8号以上では扱い難さが目立ちます。
その一方でFCアブソーバー スリム&ストロングは結束強度や耐摩耗性は多少劣りますがフロロとは思えない柔らかさと伸びが特長で太糸でも扱いやすいのが特長です。使い分けは単純に太さで8号以上でもフロロを使いたいならFCアブソーバー スリム&ストロングがお勧めです。
オーシャンレコードとの比較
| 細さ | 同等 |
| 強度 | ソルトマックス |
| 耐久性 | FCアブソーバー スリム&ストロング |
| 耐摩耗性 | FCアブソーバー スリム&ストロング |
| 伸び難さ(感度) | ソルトマックス |
| 柔らかさ | ソルトマックス |
| コスト | 同等 |
ナイロンの中では硬めのソルトマックスショックリーダーですが、フロロの中では柔らかいFCアブソーバー スリム&ストロングには耐摩耗性や吸水劣化の面で耐久性も劣ります。ただ差は微差であり大きな違いは感じ難いと思います。リーダーを半日に一度は交換するならソルトマックスショックリーダーで、面倒ならFCアブソーバー スリム&ストロングって程度の使い分けで問題無いでしょう。
まとめ

今回、紹介のFCアブソーバー スリム&ストロングはグランドマックスFXには結束強度や耐摩耗性に劣りますがフロロとは思えない程の柔らかさと扱いやすさ、伸びやすさが特長で、特に8号以上の太糸で有効になります。ナイロンのソルトマックスショックリーダーと特性が近いですが、フロロだとナイロンの吸水劣化が少ない為、耐久性と耐摩耗性と扱いやすさを重視する釣りにお勧めです。



