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販売されてから数年になるロッドですが、今更ながら硬いソリッドティップの有効性に気が付いたため紹介するのがブラックレーベルSG 662MXB-STです。特徴的なのが硬いソリッドティップで、食い込みが良いのにも関わらずライトリグがゴロタ石や巾着など根掛かりやすい障害物を高確率で回避します。軽く操作性も高いため、より丁寧に誘い続けることが可能です。またロッドのトルクも想像以上に高く魚を暴れさせず、50UPのバスとも問題なく戦えます。またソリッドティップならではの食い込みの良さもあり、シャッドや小型クランクなどの巻物も対応できます。
難点はガイドの多さゆえの飛距離低下であり遠投には全く向いていない点です。ただベイトフィネスの特性上、遠投は想定外のはずなので飛距離が必要な釣りにはスピニングPEの出番となります。
個人的な評価は以下の通りです。
★5が満点 | |
操作性 | ★★★★★ |
感度 | ★★★★★ |
乗りの良さ | ★★★★★ |
フッキング | ★★★★★ |
正確なキャスト | ★★★★★ |
遠投性 | ☆☆☆☆☆ |
トルク | ★★★★☆ |
目次
ブラックレーベルSG 662MXB-STの特徴
スペックと外観
全長 | 7’0″(1.91m) |
重量 | 104g |
テーパー | エクストラファスト |
パワー | M |
適正ルアー重量 | 5〜21g |
ロッドの曲がり方
実際に負荷をかけた際の写真です
左から50g(ジョイクロ)、100g(ジョイクロ+ブラストボーン)、ソリッドティップによるエクストラファストテーパーだけあって先端から鍵曲がりし、100gの負荷だと更に鍵曲がりしベリーは曲がっていません。曲がり止まるためフッキングの際にも力が抜けずフックを貫通させられます。
続いて200g(元祖メタニウムMGL)、500g(PETボトル)の負荷をかけた曲がりです。100g負荷では曲がり止まっていたベリー部分が200g負荷では曲がり始め、500g負荷では更に曲がります。そのため大物をかけた際にもロッドが粘り魚を暴れさせずバラしを軽減してくれます。
バランスと操作性
ロッドのバランスはセパレートグリップのため良くは無くグリップ先端から10cmぐらいとなっています。
ちなみにストレートグリップの19ハートランド722MHRBなら重心はグリップ先端から6cmとなっており持ち重りが軽減されます。
感度
軽量ロッドかつ長すぎないため感度は比較的良い方です。ただソリッドティップの影響か岩などに当たった際にも若干ティップが入るためキンキンの感度とは言えません。
乗り、食い込みの良さ
乗りと食い込みの良さは絶妙です。このロッドの最大の特徴が硬いソリッドティップでありワームにアクションを加える際には全く邪魔にならず、またティップがそれなりに入るためバイトもはじかず障害物周りを丁寧に攻められる点です。
柔らかすぎるロッドの場合、障害物に絡み過ぎて根掛かりだらけになるのですが、このブラックレーベルSG 662MXB-STは根掛かりやすい岩場やゴロタだけでなく最も根掛かりやすい巾着ネットですら根掛かりを回避してくれます。Lパワーのロッドでは根掛かりだらけになる場所にはぜひ試してほしいロッドです。
ただ通常のLパワーでは根掛かりだらけになるリグで根掛かりを回避できるだけで、5g以上のシンカーを付けたリグでは根掛かりますので、その点には注意してください。
フッキング性能
ロッドの有効長は長くはありませんがベリー部分から急激に硬くなるためフッキング性能は優秀です。オフセットフックでもフッキングに問題はありません。
キャスト性能
近距離の正確なキャストは得意なブラックレーベルSG 662MXB-STですが逆に遠投は苦手です。特にソリッドティップ部分のガイド数が多く明らかに飛距離は落ちます。ベイトフィネス用のロッドで遠投する人はいないと思いますが、遠投ではスピニングPEの出番となります。
トルク
トルクが高いほど魚が暴れにくくファイト時も寄せやすい傾向にあります。私のトルク認識は以下の通りです。
5 | ワールドシャウラ、スコーピオン |
4 | ハートランド |
3 | ブラックレーベル |
2 | ゾディアス |
1 | エクスプライド |
このブラックレーベルSG 662MXB-STのトルクは3と言いたいところですが、3後半で、ほぼ4に近いトルク値です。というのも先端のソリッド部分が粘るためか想像以上に魚が暴れず50UPでも楽々取り込めます。あまり太糸を使いにくいベイトフィネスでは非常にありがたい点です。
タックル例の紹介
リール:23SS AIR TW
メインライン:オールマイト1号(30m)
リーダー:アブソルートAAA 10lb(10m)
ベイトフィネス用のロッドのためタックルもベイトフィネス機がお勧めです。特に23SS AIR TWは現状のベイトフィネス機では最高であり、これ以外のベイトフィネス機を考える必要はありません。
またラインは軽量ルアーを扱いやすいベイトPEがお勧めです。ベイトPEの詳細は別記事で紹介しています。またリーダーはアブソルートAAAが特におすすめです。糸クセの付きやすい小口径リールでも、糸クセが極めて付きにくく扱いやすいからです。少々値段が高いですが、コストを抑える方法もベイトPE記事にて触れていますので参考にしてみてください。
まとめ
今回紹介のブラックレーベルSG 662MXB-STは
・硬いソリッドティップにて根掛かりを回避し食い込みも最高レベル
・近距離での取り回しもよくトルクも必要以上で安心のファイト
・遠投には全く向いていないのでスピニングPE推奨
と今までスピニングで扱っていたライトリグで根掛かりやラインブレイクが多発している方には、ぜひ一度使って欲しいロッドです。