【26マシンガンキャスト インプレ】耐摩耗性が劇的進化したサンラインの低伸度ナイロン

26マシンガンキャスト

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あえて隠さずにいうと、一釣行も持たずにダメになる耐久性の低さからゴミラインと言われたマシンガンキャスト、未だに酷評の黒歴史はネット上に残っています。ですが、じつは23年版から劇的に耐久性が進化しており、1釣行でダメになるとかプツプツ切れるといった現象は既に過去の物です。そのマシンガンキャストですが26年版では耐摩耗性が劇的に向上しました。

前作の23マシンガンキャストでは耐久性は向上しており吸水劣化による使用感の変化やキャスト切れが全く見られなくなったものの若干糸が硬い印象でした。今回の26マシンガンキャストはコーティングの進化なのか耐摩耗性がフロロ以上にまで進化しているにも関わらず糸が硬過ぎずナイロンっぽい柔らかさも多少は残しており、更に使いやすくなったと感じます。メーカーWEBサイトでもキャストフィールの向上が謳われてますが柔らかくなった事の恩恵でしょう。かつフロロと比べても伸び難くフロロ感覚の操作感を維持しています。

近年の物価高の影響か若干高くなった印象は否めませんが、結束強度も23マシンガンキャストと変わりありません。今回は耐摩耗性がフロロ以上に向上したにも関わらず、硬すぎず扱いやすさも向上した26マシンガンキャストを紹介します。

★5が満点
細さ★★★★★
強度★★☆☆☆
耐久性検証中
耐摩耗性★★★★★
伸び難さ(感度)☆☆☆☆☆
柔らかさ★★★★★
コスト★★★★☆

26マシンガンキャストの特徴

細さ

26マシンガンキャストの細さ
26マシンガンキャストフロロリミテッド
4lb0.1650.165
5lb0.1900.185
6lb0.2050.205
8lb0.2350.235
10lb0.2600.260
12lb0.2850.285
14lb0.3100.310
16lb0.3300.330
20lb0.3700.370

26マシンガンキャストは号数通りの太さとなっておりフロロリミテッドと同等です。なぜか5lbだけは僅かに太いのですが、理由は不明です。

強度

26マシンガンキャストの結束強度

14lbを各ノットで各5回結束強度を測定しました。比較対象はフロロリミテッドです。なお結束は条件を一定にするため一切糸を湿らせず行っており、パロマーノットのみ結束時に余り糸を捨て糸側に引いて試験しています。他のノットで余り糸を捨て糸側に引っ張らないのは、パロマーノット以外では余り糸は本線側にしか引っ張れないのが理由です。

完全結びでの結束強度

完全
結び
26マシンガンキャストフロロリミテッド
強度6.35kg
14lb
6.35kg
14lb
平均2.50kg
39%
4.55kg
72%
最大3.50kg
55%
5.00kg
79%
最低1.20kg
39%
4.25kg
67%

完全結びは糸による結束の差が出やすいノットですが、26マシンガンキャストは特に結束強度が低い結果となっており平均でも39%の結束強度しか出ていません。

26マシンガンキャストのノット抜け

この結束強度の低さの原因はノット抜けであり、糸が滑るためかノット抜けが多発します。近年は滑る系のコーティングが主流ですが、昨年リニューアルしたFCスナイパーでも同様の傾向が見られています。コーティング系のラインには完全結びは全く適していませんので注意が必要です。

ハングマンズノットでの結束強度

ハング
マンズ
26マシンガンキャストフロロリミテッド
強度6.35kg
14lb
6.35kg
14lb
平均4.04kg
64%
4.75kg
75%
最大5.20kg
82%
5.60kg
88%
最低3.20kg
50%
3.50kg
55%

強度はあまり高くないものの結束が速いハングマンズノットでは結束強度は平均で64%とフロロリミテッドには10%ほど劣る結果です。

ハング
マンズ
マシンガンキャスト
(2023)
GTRウルトラオルトロスdus
強度6.35kg
14lb
6.35kg
14lb
6.35kg
14lb
平均3.45kg
54%
3.10kg
49%
3.85kg
61%
最大4.50kg
71%
3.90kg
61%
5.00kg
79%
最低2.50kg
39%
2.50kg
39%
3.25kg
51%

とは言えナイロンの中では悪くない強度です。オルトロスdusの強度が高めですが23マシンガンキャストやGTRウルトラよりも高いぐらいの結束強度がでています。

ユニノットでの結束強度

ユニ26マシンガンキャストフロロリミテッド
強度6.35kg
14lb
6.35kg
14lb
平均4.04kg
64%
4.95kg
78%
最大5.10kg
80%
5.50kg
87%
最低3.20kg
50%
4.25kg
67%

少々結束に時間が掛かるものの結束強度が安定しやすいユニノットでも測定しました。ここでもフロロリミテッドには劣る結果です。

ユニマシンガンキャスト
(2023)
GTRウルトラオルトロスdus
強度6.35kg
14lb
6.35kg
14lb
6.35kg
14lb
平均4.01kg
63%
3.94kg
62%
4.66kg
73%
最大5.25kg
83%
4.80kg
76%
5.30kg
83%
最低3.20kg
50%
3.00kg
47%
3.70kg
58%

ただナイロンの中では平均的な強度で23マシンガンキャストやGTRウルトラと比べても同等と言えます。

パロマーノットでの結束強度

パロマー26マシンガンキャストフロロリミテッド
強度6.35kg
14lb
6.35kg
14lb
平均4.88kg
77%
4.95kg
78%
最大5.10kg
80%
5.25kg
83%
最低4.50kg
71%
4.75kg
75%

最後にパロマーノットです。パロマーノットは大半のラインにて安定して7割程度の強度が出やすいノットですが26マシンガンでも平均でも77%とフロロリミテッドと同等の結果となりました。

 マシンガンキャスト
(2023)
GTRウルトラオルトロスdus
表記強度6,35kg
14lb
6,35kg
14lb
6,35kg
14lb
平均5.06kg
80%
4.48kg
71%
5.82kg
92%
最大5.20kg
82%
5.10kg
80%
6.50kg
102%
最低5.00kg
79%
3.60kg
57%
4.25kg
67%

このパロマーノットに関しては23マシンガンキャストなど他のナイロンラインでも同様の結果が出ていますが唯一GTRのみが最低値が低い結果です。どうも柔らかいナイロンだと結束強度が低い傾向が見られます。

耐久性

耐久性は検証中のため追って更新します。

耐摩耗性

26マシンガンキャストの耐摩耗性

14lbを105g(12号重り+15号重り)を1000番の砥石に吊るし、左右20cmを左右に行き来できた回数を測定(1往復で2回とカウント)しました。10回行った測定の平均、最大、最小の強度を示します。

26マシンガンキャストフロロリミテッド
平均24回19回
最大31回22回
最低20回17回
GTRウルトラ23マシンガンキャスト
平均13回11回
最大16回14回
最低10回9回

マシンガンキャストは伸びが少ない事が特徴のナイロンでありフロロリミテッドよりも伸びが抑えられていますが、驚いたのは前作の23マシンガンキャストよりは伸びる点です。

伸び難さと感度

26マシンガンキャストの伸び

14lb×2mを引っ張った際の伸びを記載しています。伸び率だけだは分かりにくいので、あえて実測値も掲載しています。比較対象はフロロリミテッドの14ポンドです。

26マシンガンキャストフロロリミテッド
線径0.310mm0.310mm
2kg19cm(9.5%)23cm(12.0%)
1kg11cm(5.5%)13cm(6.5%)
0.5kg5cm(2.5%)5cm(2.5%)
0.2kg1cm(0.5%)1cm(0.5%)

マシンガンキャストは伸びが少ない事が特徴のナイロンでありフロロリミテッドよりも伸びが抑えられていますが、驚いたのは前作の23マシンガンキャストよりは伸びる点です。

GTRウルトラ23マシンガンキャスト
線径0.310mm0.310mm
2kg25cm(12.5%)17cm(8.5%)
1kg14cm(7.0%)9cm(4.5%)
0.5kg5cm(2.5%)3cm(1.5%)
0.2kg2cm(1.0%)1cm(0.5%)

個人的には23マシンガンキャストは伸びが少ない影響か少々硬く、太糸だと扱い難い印象でしたが、緩和されてると感じます。おそらくコーティングの進化の恩恵と思われます。

柔らかさ

26マシンガンキャストは少々硬かった23マシンガンキャストに比べ硬さが控えめで低伸度ナイロンとしては扱いやすいと感じます。これがメーカーWEBサイトにてキャストフィールの向上が謳われる要因かと推測しています。

【参考】マシンガンキャスト(2023)の糸クセ

参考として前作のマシンガンキャストの写真を載せますが、ナイロンとしては少々糸クセも付きやすく硬いと感じます。

マシンガンキャストの糸クセ
マシンガンキャスト(2023)

【参考】フロロリミテッドの糸クセ

フロロリミテッドは糸が柔らかく他と比べても糸クセも少なく抑えられています。

フロロリミテッドの糸クセ
フロロリミテッド

コスト

コストに関しては一般的なナイロンと同等の価格になっています。決して安くはありませんがハイエンドフロロほどの値段でもありません。

PE10~20mリーダーなら伸びを抑えられコスト1/5以下

そんなマシンガンキャストを経済的に使う方法が超ロングリーダーPEでのリーダーでの使用です。ラインは10~20mしか使用せずPEは基本的に交換不要のためライン代が1/5以下に抑えられます。PEを使ったことが無い人にはリーダーとの結束のFGノットが難関とは思いますが、伸びるラインの扱いには非常にお勧めの設定です。

他のラインとの比較

GTRウルトラとの比較

細さ26マシンガンキャスト
強度26マシンガンキャスト
耐久性検証中
耐摩耗性26マシンガンキャスト
伸び難さ(感度)26マシンガンキャスト
柔らかさGTRウルトラ
コスト同等

ナイロンラインとして有名なGTRウルトラとの比較では特性が全く異なります。GTRウルトラは柔らかく伸びやすいナイロンですが、26マシンガンキャストは硬く伸びが少ないナイロンです。個人的には細糸ほど26マシンガンキャスト、太糸はGTRウルトラって使い分けですが、26マシンガンキャストの方が最新のコーティングを付与されている分、大半の性能面で優位な印象は否めません。

アブソルートHBナイロンとの比較

細さ同等
強度マシンガンキャスト
耐久性検証中
耐摩耗性同等
伸び難さ(感度)マシンガンキャスト
柔らかさアブソルートHBナイロン
コスト同等

アブソルートHBナイロンとマシンガンキャストとの比較では糸の伸びと硬さが全く異なります。硬めで伸びが少ないのがマシンガンで、アブソルートHBナイロンは逆に伸びやすく柔らかいナイロンです。同じナイロンでも全く特性が異なるので、用途に応じた使い分けが必要となります。

まとめ

26マシンガンキャスト

今回、紹介の26マシンガンキャストは耐摩耗性が非常に高く、適度に伸びが抑えられたナイロンとなっています。その伸びも適度でありゴワゴワの硬いラインでなく扱いやすさとのバランスが素晴らしく、14lb以下の細糸ほど扱いやすいと感じます。

同じナイロンでも耐摩耗性の高さが魅力で同時期にリリースされたアブソルートHBナイロンと伸び率の差での使い分けが可能ですので使用するルアーによって、好みで使い分けても問題ない完成度となっています。

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