この記事は広告を含む場合があります。記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
フロロラインのイメージが強いクレハですがシーガーPE X8は非常に優秀です。PEの中では硬めで扱い易くルアーの操作も容易でエアノットなどライントラブルも抑制されています。伸びも少ないため感度も高く、その上コストも抑えられています。そのため初めてのPEラインとしてもお勧め出来ます。
ただしコストが抑えられている分、耐久性は低めです。アップグレードX8などでは1ヶ月以上使っても外観に変化は有りませんがシーガーPE X8は僅か半月で明らかな劣化が見えます。また結束強度もアップグレードX8に1割ほど劣ります。強度が必要であったり耐久性が求められる用途には適していません。
今回は強度と耐久性は控えめながらも、扱い易くお手頃価格のシーガーPE X8について紹介します。
個人的評価は以下の通りです。
★5が満点 | |
細さ | ★★★★★ |
強度 | ★★★★☆ |
耐久性 | ★★★☆☆ |
滑り性 | ★★★★☆ |
硬さ | ★★★★☆ |
コスト | ★★★★★ |
目次
シーガーPEの特徴
太さ
左がシーガーPE X8、右がアップグレードX8ですが糸巻後のスプール径は全く変わりません。どちらも日本メーカー製という事もあり太さは号数通りで太くも細くもありません。
強度
0.8号をFGノットでの結束強度を測定した結果です。比較対象はアップグレードX8です。
FG | シーガーPE X8 | アップグレードX8 |
強度 | 8.16kg 18lb | 7.26kg 16lb |
平均 | 4.35kg 53% | 4.80kg 66% |
最大 | 5.00kg 61% | 5.25kg 72% |
最低 | 3.75kg 46% | 4.50kg 62% |
結果としては決して悪くは無いもののアップグレードX8と比べると全体的に1割ほど強度が低くなっています。実用で十分な強度ではありますが高い価格帯のPEには一歩劣る結果です。
耐久性(色落ち、毛羽立ち)
耐久性はかなり低く、僅か半月の4釣行で大きく色落ちが発生しています。安いラインと割り切って使う必要が有ります。
滑り性、糸鳴りの少なさと飛距離
滑り性に関しては良好で糸鳴りも少なめです。顕微鏡による60倍写真での比較でも滑らかでアップグレードX8と同等です。
120倍での比較でもアップグレードX8と大きな差は有りませんでした。
FGノットでの編み数
0.8号でFGノットを組んだ時の編み込み回数です。
シーガーPE X8 | アップグレードX8 | ピッドブルG5 | |
0.8号 | 25回 | 25回 | 19回 |
ノットに関しては標準的な編み込み回数で対応出来ます。ピッドブルG5のような凹凸が大きく滑りの悪いPEなら19回で十分となります。逆に、これ以上編み込むと結束部分の末端まで締め込みができません。
伸びと感度
0.8号のPE:2mを2kgで引っ張った際の伸び率の結果です。
シーガーPE X8 | アップグレードX8 | |
伸び | 2cm | 3cm |
伸び率 | 1% | 2% |
キャスト向けのPEでは2%程度の伸び率が多いのですが、メーカーがPRする通り伸びは非常に少なく僅か1%に抑えられています。スーパージグマン並み伸び率の少なさとなっています。
硬さとトラブル耐性
ライン8cmを水平に浮かせた際の折れ曲がりの写真です。アップグレードX8との比較でもシーガーPEは下方向に折れ曲がらず水平を維持しています。
それに加え、実際の使用時でも糸が緩んだ状態でもばたつかず真っすぐに水面まで入ります。アップグレードでは少々巻き癖が付いた状態のため緩んだ状態では操作しにくく感度も下がります。
コスト
価格はPEの中でも控えめで手に取りやすい価格となっています。ラインが痛み易い用途でもコストを気にせず交換出来る価格帯です。
他のPEとの比較
オルトロスPEとの比較
細さ | 同等 |
強度 | オルトロスPE |
耐久性 | オルトロスPE |
滑り性 | オルトロスPE |
硬さとトラブル耐性 | 同等 |
コスト | シーガーPE X8 |
シーガーPE X8はPEの中では硬いためラインでルアーを操作しやすくエアノットなどトラブルが少ないPEです。この点に於いては、より高価なバス専用のオルトロスPEにも劣りません。
その一方でオルトロスPEは操作性は同等ですが耐久性と滑り性が優れています。密に編み込まれているためか滑り性も耐久性もシーガーPE X8より上です。ただしコストも上のため頻繁にライン交換が必要な釣りには費用が嵩みます。オルトロスPEの詳細は別記事で紹介しております。
アップグレードX8との比較
細さ | 同等 |
強度 | アップグレードX8 |
耐久性 | アップグレードX8 |
滑り性 | 同等 |
硬さとトラブル耐性 | シーガーPE X8 |
コスト | シーガーPE X8 |
アップグレードX8との比較ではシーガーPE X8の方が硬くラインでルアーを操作する釣りに適しています。アップグレードX8は若干柔らかく太糸でもバックラッシュが少ないものの細糸ではエアノットが発生します。単価が高い分、耐久性も高く数ヶ月は使い続けられます。アップグレードX8の詳細は別記事で紹介しております。
まとめ
今回紹介のシーガーPE X8は
・硬いため操作し易くエアノットが少ないPE
・価格が安く頻繁に巻き替え可能
・耐久性は低いので交換は早めに
となっており特に1号前後でもエアノットが少なくルアーが操作し易いPEです。耐久性は低いですが価格も控えめなため、PEを使った事の無い方にもオススメ出来るラインです。