【21カルカッタコンクエスト200/201 インプレ】最高クラスの巻き心地と巻き抵抗の少なさ

21カルカッタコンクエスト201の使用例

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圧倒的な剛性感を持つカルカッタコンクエストがインフィニティドライブとナロースプールで進化しました。特にインフィニティドライブによる巻き感の向上はすばらしく、間違いなく最高クラスの巻き心地となっています。リール自体のトルクも上がっており、巻き抵抗の大きいクランクでもスルスルと抵抗なく巻けます。

ただナロースプールの効果はあまり感じず、スプール自体が重いため10g前後のルアーは投げにくく感じます。DCであれば快適に扱えますが遠心ブレーキのためバックラッシュしやすく、空気抵抗の大きなスピナーベイトなどは注意が必要です。

また丸形リール全体の特徴ですが重量が重く巻きの釣りでは手元に重心が集まり巻き取りが安定します。その反面、重量が重すぎるためロッドでの操作がしにくくワームなどの釣りには全く向いていません。

今回は14g以上の重量級ルアーの巻きに特化した21カルカッタコンクエスト200/201について紹介します。

個人的な評価は以下の通りです

★5が満点
キャスト性能(7g)★☆☆☆☆
キャスト性能(10g)★★☆☆☆
キャスト性能(14g)★★★★★
キャスト性能(21g以上)★★★★★
ライントラブル耐性★★☆☆☆
剛性感★★★★★
巻物適正★★★★★
コストメリット★☆☆☆☆

21カルカッタコンクエスト200/201の特性

21カルカッタコンクエスト201箱出し

唯一無二の黄金カラーのリールだけあって高級感しか感じられません。

スプール重量

21カルカッタコンクエスト201のスプール径
左:21カルコン200、右:34mm径

38mm径×21mm幅スプールと通常幅ではあるものの超大口径のスプールになっています。スプール径については遠投径リールで導入されることの多い36mm径よりも更に大きな38mmとなっています。通常の34mm径との比較では34mm径がベイトフィネス用に見えるほど小さく感じます。

21カルカッタコンクエスト201のスプール幅
左:21カルコン200、右:22mm幅

従来の22mm幅との比較では僅かにスプール幅がナロー化されています。

重量はスプール自体が大きいため15.7gと重めですが、20カルカッタコンクエストDC200/201の18.7gより軽いスプールです。

糸巻後の重量に関しては高剛性リールに多いフロロ16ポンド×100m想定で計測しました。フロロ16m×90mで28.7g、高比重PE2号×100+フロロ14ポンド×20mで25.0gとなります。

なお上記設定ではスプールが非常に大きいため最大糸巻量であるフロロ16ポンド×120mに対し7~8割しか巻いていません。この設定では最大巻き上げ長は減少しますが、スプール軽量化ができるため14g以下のキャスト性能が向上します。一方でハイギアのため7~8割の糸巻量でもハンドル一回転あたりの巻き取り量は実測値で62cmとノーマルギア相当となります。

なお最大糸巻量のフロロ16ポンド×120mまで巻くと34.0gとなります。こうなると14g以上しかキャストし難い上に、こんな太い糸で120mも遠投できるルアーなんて存在せず意味がありません。どうしてもスプール上限まで糸を巻きたい方はPEセッティングをお勧めします。PEであれば重量を増やさずにスプールに多く糸を巻くことが可能です。PEセッティングの詳細は別記事で紹介しております。

キャスト性能

21カルカッタコンクエスト201のキャスト性能

非常に重たいスプールのため14g以上のルアーに特化したキャスト性能となっています。大口径と遠心のキャスト感は爽快で20gバイブレーションの遠投では気持ちよくルアーが飛んでいきます。その一方で10g以下のキャストには全く適していません。ブレーキ調整もシビアでバックラッシュが頻発します。10g前後のキャストに関しては20カルカッタコンクエストDC200/201の方がトラブル無く快適です。

何とか21カルカッタコンクエスト200/201で10g前後もキャストしたい場合はPEセッティングがお勧めです。PEであればスプールを大幅に軽量化でき10g前後のルアーも快適にキャスト可能です。PEセッティングの詳細は別記事で紹介しております。

外部ブレーキ調整のみで内部ブレーキ設定調整は不要

21カルカッタコンクエスト200/201の遠心ブレーキはブレーキブロックが4点のため外部ブレーキのみでブレーキ設定が完結します。なお22バンタムはブレーキブロックが6点のため外部ブレーキだけでは調整しにくく頻繁に内部ブレーキも変更する必要があります。

ロッド取り付け時に内部ブレーキが調整しにくい

ロッド取り付け時にはサイドカバーの開閉部がグリップと近すぎるため開けにくく、実釣の際には内部ブレーキが調整しにくくなっています。念のためグリップの細いシマノロッドでも検証しましたが隙間は僅か1cmしかありません。外部ブレーキのみでブレーキ設定が完結するとは思いますが、内部ブレーキを調整したい人には問題です。

スプール目減りは感じない

38mm径×21mm幅とシマノ従来の22mm幅よりはナロースプールですが僅か1mmのため目減りは感じませんでした。スプールにフロロ16ポンドを上限まで巻き、40mスプールから糸がでた際の写真でも検証しました。まず21カルカッタコンクエスト200/201では目減りは1~2mmでした。

続いて通常幅の20カルカッタコンクエストDC200/201です。目減りは約1mmと僅かに少ない傾向です。

個人的な意見ですが21カルカッタコンクエストの200番台にナロースプールを登載する意味があったのか疑問です。キャスト面でもメリットが感じにくく、スプール目減りも僅かとは言え増加するため巻き専用リールとしては改悪と感じています。

圧倒的な剛性感と巻き心地

剛性感は最高レベルでギアについては20カルカッタコンクエストDC200/201に比べより細かいギアになっています。ただ同様にギアが細かい19アンタレスや21アンタレスDC以上の巻き心地となっているのはインフィニティドライブの効果と思われます。

インフィニティドライブによる軽い巻き感

21カルカッタコンクエスト200/201ではスプールにベアリングが1点追加されスプールの両端とピニオンギア両端の計4点のベアリングで支持する機構に変更されています。従来のシマノ製ベイトリールではピニオンギアとスプール接合部のベアリングが共用となっていたため計3点での支持でした。

ベアリング追加の効果は絶大で巻き感が明らかに従来のリールより軽くなりました。実釣ではより効果を実感しやすく、ハイギアで抵抗の強いフルサイズクランクを巻いてもノーマルギアのような感覚で巻き取れてしまいます。ギア比の高いベイトリールで大型のバスを掛けると魚の引きが強すぎて巻き取れなくなりますが21カルカッタコンクエスト200/201であれば問題ありません。ただしシャッドやバイブレーションのような巻き抵抗の少ないルアーでは巻き取りパワーが強過ぎるため巻き抵抗が消され巻き感が分かり難く感じます。

ちなみにダイワは20年ほど前からこの構造を採用しています。シマノがインフィニティドライブを採用したのはダイワの特許有効期間が満了したからと推測しています。

ギアシャフトのダブルベアリングでガタ防止

また21アンタレスDC以降の機種ではメインギアのシャフトにベアリングを2個搭載しベアリングの「がたつき」まで制御されています。ただハイエンドのみの機構であり22年より販売の22バンタムには価格帯もあってか搭載されていません。

ドラグ性能が極めて高い

おそらくドラグに関してはこれまで使用したベイトの中でも最高の性能です。フルロック状態でも負荷が大きく掛かればジリジリとドラグが出る設定ですが、非常に滑らかであり、ドラグが滑って止まらない現象は見られません。ドラグ音も備わっており大物でも安心のファイトが可能です。なおドラグ音に関しては21アンタレスDCにさえ搭載されていません。

頼もしい重量

21カルカッタコンクエスト201の重量

170g台が標準となりつつあるベイトリールの中で240gとありえない重量ですが、逆にグラスコンポジットなどの巻物用ロッドでは重心が手元になるため、巻きが非常に安定します。

勝手に目盛りが変わらないブレーキダイヤル

21カルカッタコンクエスト201のブレーキダイヤル

サイドカバーの外周のそって取りつけられたブレーキダイヤルですが、調整しやすく、ロッドを束ねたりカバーをつけたりしても勝手に目盛りが変わることなく快適に使用できます。

パワフルなグリップ

21カルカッタコンクエスト201のグリップ
左:21カルコン201、右:アンタレスDCMD

21カルカッタコンクエスト200/201のグリップは大型でスッポ抜けにくく巻物に非常に適したグリップとなっています。アンタレスDC MDのグリップとほぼ同等であり大型ルアーも扱いやすく感じます。

ギアカバーの部品が減った

旧型のカルカッタコンクエストDCではギアカバーの内側が別パーツになっており分解が面倒だったのですが、21カルカッタコンクエストでは一体型になっており別パーツが無くなっています。

ハイエンドならではの価格

最高級のDC機と比べると、まだ手を出しやすい価格帯ですが、それでも気軽に購入できる価格ではありません。

デメリット

リールでの巻き抵抗が消える

21カルカッタコンクエスト201は巻き抵抗が消える

21カルカッタコンクエスト200/201は非常に巻きトルクが高く巻き抵抗の強いクランクやスピナーベイトも楽に巻き取れます。その反面シャッドなど巻き抵抗の弱い巻物では巻き抵抗が消えます。そのため今までより巻き速度が勝手に上がりやすく他のリールと併用する際には注意が必要です。

マイクロモジュールギアはグリス切れしやすい

21カルカッタコンクエスト201のドラグ音

シマノのマイクロモジュールギア搭載機全てに当てはまる問題ですがグリス切れが早く、早ければ半年も持たずにシャリ感がでます。個人的には純正以外のグリスにてグリス切れしにくくしていますが、頻繁にメンテナンスの必要があります。

巻物以外は対応不可能

21カルカッタコンクエスト201のサイズ

長所の裏返しであるため仕方無い点ですが、重すぎるが故にワームやジャークベイトなど操作を伴う釣りには全く向きません。サイズも通常のロープロ機より一回り以上大きくなっています。

21カルカッタコンクエスト201と20カルカッタコンクエストDC201の比較
左:21カルコン201、右:20カルコンDC201

因みにサイズは20カルカッタコンクエストDC200/201より小さくはなりましたが、ロープロ機より一回り大きなサイズである事には変わりありません。

想定される釣り

20カルカッタコンクエストDC201に適したルアー

21カルカッタコンクエスト200/201が活躍するのは14g以上の大型巻物です。フルサイズのクランクからスピナーベイトと大型ルアーへの相性は抜群で巻き抵抗も気にならず、一日中、巻きの釣りを続けられます。ただし10g前後のキャストに適しているとは言えないため重量級ルアー専用機となります。

他のリールとの比較

20カルカッタコンクエストDC200/201との比較

20カルカッタコンクエストDC201の使用例2
キャスト性能(7g)20カルコンDC200
キャスト性能(10g)20カルコンDC200
キャスト性能(14g)同等
キャスト性能(21g以上)同等
ライントラブル耐性20カルコンDC200
剛性感21カルコン200
巻物適正同等
コストメリット21カルコン200

共に38mm大口径のカルカッタコンクエスト200番台での比較です。21カルカッタコンクエスト200/201はインフィニティドライブにて巻き心地や剛性感が格段に進化しております。ギアシャフトの末端も2段ベアリングとなっておりガタツキも有りません。20カルカッタコンクエストDC200/201は旧モデルのカルカッタコンクエストを原型としているためか剛性感では一歩劣ります。

キャスト性能に関してはスペック上ではナロー化されたため21カルカッタコンクエスト200/201が優位となっています。ですが実際には20カルカッタコンクエストDC200/201の圧勝で、大口径リールでは投げにくい10g以下のルアーもDCならトラブル無く扱えます。20カルカッタコンクエストDC200/201の詳細は別記事で紹介しております。

18リョウガとの比較

18リョウガ使用例3
キャスト性能(7g)18リョウガ
キャスト性能(10g)18リョウガ
キャスト性能(14g)同等
キャスト性能(21g以上)21カルコン200
ライントラブル耐性18リョウガ
剛性感21カルコン200
巻物適正同等
コストメリット18リョウガ

どちらも非常に剛性感は高く巻物への適正も高い機種です。ただ21カルカッタコンクエスト200/201はスプール径が38mmと18リョウガの34mm径より大型ルアーに適しています。剛性感も高く巻き抵抗の大きなクランクでも全く問題になりません。ただし遠心ブレーキのため軽量ルアーのキャストは難しく10g以下の軽量ルアーには不向きです。

一方18リョウガは10g以下もキャスト可能ですが交換スプールが豊富で特性を大きく替えることができます。交換にて追加費用は発生しますがSV BOOSTへの交換にて7gから20gと守備範囲が圧倒的な巻物専用リールとなります。18リョウガの詳細については別記事で紹介しています。

21アンタレスDCとの比較

21アンタレスDC使用例3
キャスト性能(7g)21アンタレスDC
キャスト性能(10g)21アンタレスDC
キャスト性能(14g)21アンタレスDC
キャスト性能(21g以上)21アンタレスDC
ライントラブル耐性21アンタレスDC
剛性感21カルコン200
巻物適正21カルコン200
コストメリット21カルコン200

共に大口径スプールを有するリール同士の比較ですが、大きな違いはスプール幅です。21カルカッタコンクエスト200/201は遠投によるスプール目減り、巻き感の変化を考慮し19mmでなく21mmへのナロー化に留めています。そのため巻きの釣りに適した性能となっています。インフィニティドライブにより剛性感も一段上です。

一方でナロースプールが搭載された21アンタレスDCはキャスト面では圧倒的に有利となります。飛距離に関しては幅広スプールの21カルカッタコンクエスト200/201では勝てません。DCブレーキの安定性は抜群でライントラブルも殆ど発生しません。21アンタレスDCの詳細は別記事で紹介しています。

まとめ

21カルカッタコンクエスト201の使用例

今回紹介の21カルカッタコンクエストDC200/201は

14g以上の巻物に最適な巻物専用リール

巻き心地や巻き抵抗の少なさはNo.1

10g前後は扱いにくく100番台やDC18リョウガの方が適任

となっており14g以上の大型巻物の専用機となっています。10g前後の小型ルアーには全く適していませんが抵抗の大きなルアーを一日中巻いていても疲れにくいトルクが有ります。ビックサイズのルアーを使う事の多い方にお勧めの一台です。

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