個人的なスピニングリールの歴史

イグニス2

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前回ではスピニングリールの使い分けを紹介しましたが、そもそも私がどんなスピニングリールを使ってきたか、どのような印象を持ってるかまでは触れられませんでした。

個人的な印象では、昔はダイワが圧倒的に優位に立ってましたがシマノが逆転、今はダイワが盛り返してると感じてますが、どちらかが常に優れてる訳では無く熾烈なシェア争いを繰り返してるかと。

ただ、あくまで個人的な印象であり、バス中心な点にはご容赦を。

チームダイワの偉業

私が釣りを始めた1990年代だとベイトはシマノ、スピニングはダイワって言われてました。それぐらいダイワのスピニングは使いやすかったんです。とにかくバックラッシュが少ない。これがフロロがメインラインだだた当時では欠かせない点でした。

バックラッシュ防止の画期的アイデア

ダイワのスピニングの特徴は90年台の当時からトラブルが少ない事。今では当たり前になってるけど、①敢えて糸を捻りながらスプールに巻く事で糸ヨレを減らすツイストバスター、②ドデカコンパクトって言う2500番で48φの大口径スプール、③放出口に向かうに従って大口径になるABSっていう逆テーパー、④繋ぎ目が無く糸が引っかかり難い一体型のローター、⑤中空で軽いのに太く糸がラインローラーに流れやすいエアローターと、盛沢山のトラブル回避の機構が当時から搭載されていました。フロロカーボンラインが全盛だった当時、トラブル少なく釣りをするにはダイワのスピニングが必須でした。

圧倒的な軽さ

90年代だと、たしかトーナメントZとかトーナメントXってシリーズがスピニングのフラッグシップでした。ここにスピニング版のTD-Zの登場で軽量化も加わって、バスならダイワ以外は考えられないってレベルになります。

イグニス2

私は安価版のイグニスしか買えなかったですが正直に言ってシマノ使ってる人なんて見なかったほどです。たしかバイオマスターだったかな?シマノのスピニングでもMgって軽量モデルを出してきましたが、結局ライントラブルが嫌で私は導入には至らなかった経緯があります。

難点はおもちゃのような巻き感

ただダイワのスピニングにも難点もあります。オモチャ感が強過ぎる事。シマノ機と巻き比べると差は圧倒的です。シマノは大人の質感と言われますが事実過ぎて反論出来ないです。ダイワリールの巻き心地を表現するときスカスカって言葉が出てきますが、これはベイトだけで無くスピニングも同じでした。そのためかダイワは以降、ひたすら剛性感アップに心血を注いでました。確かREAL4だったかな?

個人的な感想でしか無いですが、一強だったダイワスピニングの迷走が、ここから始まったと思ってます。

ダイワスピニングの迷走

個人的には2009年ぐらいから2015年まで釣りを離れており、戻った際にはSVとかベイトフィネスとかベイトリールの進化には非常に驚かされました。

ただ逆にスピニングは全く進化が分からないレベルで変わり映えしない印象でした。逆に大失敗にて大きくシェアを落とした印象さえ有ります。

シマノの逆転

ダイワ機以上に軽快なヴァンキッシュ

転機は多分ジャッカルのシマノ移籍かと。ここからシマノのスピニングが劇的に進化したんでしょうね。この辺りからバイオマスターMgとかシマノの中でも派生モデルでしか無かった存在の軽量モデルにも冠名がつき始めます。

特に名前を新たにしたヴァンキッシュは巻きが極めて軽く、2026年の今でも軽快さではダイワ機を圧倒しています。昔のようなライントラブルも無く、特に16ヴァンキッシュや19年ヴァンキッシュぐらいからバスプロでも一気にシマノの使用率が増えた印象です。

ダイワの長所を台無しにしたマグシールド

逆にダイワが大失敗をやらかします、そう、マグシールドです。

REAL4からの剛性感重視にてソルト重視の目線になってたのか、サビ防止のため導入されたマグシールドが非常に巻き重りが酷く、軽快が取り柄のダイワ機との相性は最悪でした。2015年に釣りを再開し、ベイトリールではSVやDCなど最新機種に入れ替えを進めた私ですが、スピニングだけは巻き重りが酷過ぎて入れ替えが出来ませんでした。

あまりの使い難さからかマグシールドを取り払うチューンがネット上でも多く広がりましたが、なかなかダイワもマグシールドを取り払う流れには至りません。

派生モデルではマグシールドレスもあったが…

そんな中でマグシールドを除去した17スティーズのスピニングモデルは唯一のダイワスピニングでの救世主でした。マグシールドにて巻き重りが酷い機種が多くTD-Zの安価モデルとして出たイグニスから最新機種に全く買い替え出来なかった私ですが、ようやく実用的なモデルが出たと安心したんです。ですが、ダイワの迷走は更に続きます。

実は巻き重りが酷いモノコックボディ

剛性感を底上げするため画期的なアイデアとして登場したモノコックボディ。確かに剛性感は今までの機種に比べ上がりました。ただ、ネットで検索してもコレに気がついてる人は少なかった印象ですがモノコック化にて更に巻き重りが酷くなったんです。

昔のカタログ見て貰ったら一目瞭然ですが、2500番のノーマルギアだとギア比4.7ぐらいがモノコック化以降は5以上とモノコックボディの機種は事実上のハイギア化なんですよね。当時、仲の良い釣具屋の店員さんと話てましたが、もう軽量モデルはヴァンキッシュの一択だよねーと話してました。

長年ダイワスピニングを使い続けてきた私も、とうとうダイワに見切りを付け、シマノ機がメインとなって行きました。だれもモノコックボディの巻き重りを指摘してなかったのは、すでに大半がヴァンキッシュに乗り換えた後で、ダイワなんて誰も使わないって状況だったのかもしれません。

ダイワの復権とシマノの大失敗

ただダイワの凄さって変わり身の速さで、次々に新しいアイデアを出してきて市場に投入し、ダメなら躊躇なく撤退する事かと。

22イグジスト

新型ローターを搭載した22イグジストには私も期待してたんですが結局マグシールドの巻き重りが酷くバスでは使い物にならないと当ブログでも酷評しました。

が、とうとうダイワも諦めたようで、続く23エアリティではマグシールドを必要最低限まで減らして来ました。半信半疑で使ってみると、これは良いぞと。続く24セルテートは流石にソルト使用を想定しフルマグシールドかと思いきや、これもマグシールドを減らしてます。

15セルテートの時には「100年使えるリールは夢でしょうか」と中二病全開のCMまで作って推してたマグシールドですが、最近もうマグシールドを推した宣伝を見なくなりましたよね。やっと分かったくれたか…と一安心してます。

マグシールド完全除去の完全フィネスモデルST SF

24エアリティST SF

さらにマグシールドにて巻き重りが酷過ぎる22イグジストからはマグシールドを除去するアフターサービスも登場、エアリティからは最初から除去した機種まで出てきました。ST SFモデルの登場です。

剛性感なんて必要最低限で良い、スカスカの巻き感の方が巻き抵抗の僅かな差も分かりやすい。これを待ってたんですよ、ライトラインユーザーは。

正直に言って、まだまだヴァンキッシュには軽快さでは劣るものの、今後に期待の持てるシリーズが登場しました。

シマノの大失敗、密巻き

密巻き

一方でシマノが大失敗をやらかします。ご存知の密巻き。個人的には大バックラッシュを一度も経験してないしキャストフィールが良く大満足なんですが、どうもフロロ通しを使うバス勢や柔らかいPEを使う人には不評の様子です。どれだけ契約プロや私みたいな存在が、こうやればトラブル無いですよって言っても、もう密巻きは使い難いってのが常識になってしまいましたね。

上げ過ぎた巻き上げパワー

23ヴァンキッシュ使用例1

また巻き上げパワーが上がり過ぎた事も問題視されます。軽快さが特徴だったヴァンキッシュが密巻きに加え巻き上げパワーが上がり過ぎた事で軽快さを失い、せっかくダイワから奪ったライトゲームでの評価を大きく落とす事になります。

せっかくダイワのマグシールド問題でシェアを広げていたフィネス系の釣り市場にて密巻きでのトラブルとのダブルパンチになりました。この影響でダイワのSTSF機に流れた人は多いでしょうね。

シェア争いは今後も続く

シマノの牙城を狙った26セルテートHD

26セルテートHDの使用例

このシマノの大ピンチを狙いに行ったのがダイワの26セルテートHDです。さすがダイワ、タイミング完璧って感じましたが、予想外だったのがシマノ機に全く巻き上げパワーが追いついて無い事です。明らかにステラに負けてます。

なのでソルトなんてやって無かった私ですが気になって26セルテートHDを試したのは大正解でした。やっぱ情報を鵜呑みにするのでは無く使って見ないと分からない。信用出来るのは自分の検証結果だけです。これを機にソルトにもハマってしまったのは財布には厳しいですがw

それだけ金属ローターって注目点であり、25ツインパワーXDなんて樹脂ローターを採用した影響で販売前から酷評されていました。が、確かに金属ローターで26セルテートHDは従来品より巻き上げパワーは上がったものの、まだシマノに追いついていません。金属ローターだけでは不十分でした。

因みに巻き上げパワーには金属ローターで無く内部のギアが重要って著名な黒田プロが公開したので、私含め、これで一般ユーザーの注目点も変わってくるかと。ダイワの次の一手から目が離せません。

シマノの反撃、敢えてのスカスカの巻き感

26ヴァンキッシュCEは軽量ルアー特化

前述の通り、シマノは22ステラ以降の新型ギアで巻き上げパワーが飛躍的に上がりましたが、パワフル過ぎて巻きでの微妙な抵抗感が分からなくなりエリアトラウト勢などから嫌われるハメに。

その影響か、今年の新製品では26ヴァンキッシュCEっていう巻きを最大限に軽くし、僅かな巻き抵抗も分かるモデルが出てきました。シマノ的にはデチューンですよね。個人的に驚いたのがシマノがデチューンとなるような改良を行った事と、それを23ヴァンキッシュから3年で早々に対応した事です。シマノとしても密巻きでの苦戦にて、少しでも市場を取り返そうと言った意欲が見られます。

まだ完璧なリールは存在してない

これだけ進化を続けてきたスピニングリールですが、まだ完璧には至ってないと思うのは私だけでしょうか?

スピニングリール

個人的にはダイワはドラグ性能に優れるものの、巻き上げパワーでは明らかにシマノ機に劣っており軽快さでもヴァンキッシュには今だに追いついてません。

反面、シマノは巻き上げパワーには優れるものの、扱い易さに欠けるってのが一般認識となってしまい、その扱い難い密巻き機で無ければ十分なドラグ性能が発揮できません。

今年はセルテートHDにヴァンキッシュCEと相手の得意な領域を攻め合う新製品が出てきました。まだまだ熾烈な戦いは続きます。今後の新製品も楽しみですね。

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