【フラップスラップ インプレ】クリア状況でも活躍のフラットサイド

ジャンルとしては全く人気が無いフラットサイド系のフラップスラップですが釣果に関しては超一流です。フラットサイド系の特徴として何も無い中層でもバイトを取りやすい事に加え、フラップスラップはアピールが控えめなためクランクにも関わらずクリアからステインの状況でもバイトが取れます。釣れるサイズも選ばず釣れやすい上に高速から低速と巻き速度も選ばないためクランクベイトの入門としてもお勧めできます。

ただ難点は根掛かり回避性と飛距離です。フラットサイド系はリップも小さくボディも薄いため通常のクランクのようにトレブルフックが隠せないため根掛かり回避性は殆ど期待出来ません。またボディが薄いため軽い上に空気抵抗も大きく飛距離は数あるルアーの中でも最低クラスです。

今回はクリア状況に強くサイズを選ばすに釣れるフラップスラップを紹介します。

フラップスラップの特徴

スペック

フラップスラップの重量は10.9gと通常のベイトでも投げられない重量では有りませんが難点が空気抵抗の大きさです。平たいボディが風を受けやすくキャスト中の失速、または軌道変化が頻発します。正確なキャストには浅溝やナロースプールなど軽量ルアーを投げやすいタックルが必須になります。

な著者はベイトPEを多用しているため全くキャストで困ったことがありません。初心者でも扱いやすいベイトPEはこちらを参照ねがいます。

またフックはお世辞にも良いとは言えず折れ曲がりか頻発するため交換が必須です。多くの場合、トレブルRB-Mの7番をカツアゲフック6番の代替には推奨していますが、フラップスラップの場合はトレブルRB-Mショートシャンクの6番がお勧めです。

フラップスラップは体高が有るため、ある程度の大きさのフックを付けないとフッキングが悪くなるのが理由です。なおフッキング率をさらに上げるにはリアのみトレブルSP-Mの6番がお勧めです。トレブルフックの詳細は別記事で紹介しております。

アピール

フラップスラップのアピールはフラットサイドクランクの中でも控えめでクリアからステインの状況で特に効果を発揮します。クランクほどの体高は有りませんがミノーよりは多少は太くアピールが強いため、寄せる力が強いのも特徴です。

ただミノーより多少太い程度のため、雨などで濁りが入った状況では殆ど目立たちません。そのためHPFクランクやフラットフォースのようなアピールの強いフラットサイドとの使い分けが必須です。

低速対応

フラットサイド系の特徴はゆっくり中層を巻いてバスから寄せてバイトを取れる点ですがフラップスラップはミノーよりは遅く巻きやすいものの通常のフラットサイドであるHPFクランクに比べると振動が分かり難く、低速巻きには限界があります。早巻きから少々遅めぐらいの巻き速度が適しており、デッドスローで狙いたい場合にはHPFクランクとの使い分けが必要です。

根掛回避性

申し訳無いんですが、フラットサイド系には回避性は全く期待出来ず頻繁に根掛かります。根掛り回避性に優れたクランクであればイヴォーグのようにボディがフックを隠してくれますがフラットサイド系には、その性能は皆無です。

そのためフラットサイドの大半に共通で障害物の無い中層のみが出番です。あらかじめスピナーベイトなどを通して障害物が無いことを確認した上で投げる事を強く推奨します。

釣果と良型率

フラットサイド系の魅力はとにかく釣れる事です。何も無い中層をただ巻きするだけでバイトが取れるルアーです。サイズも選ばず連れやすいルアーですが、逆に良型を狙って仕留めるのは難しく感じます。

まとめ

今回紹介のフラップスラップは

・ステインからクリア状況で巻き速度を選ばす釣れやすいクランク

・サイズも選ばずリトリーブでのただ巻きで高活性の個体を選んで釣れる

・濁った状況や障害物周りは苦手で通常のクランクの出番

とクリアからステインで有効と使える場面が非常に多く、非常に釣れやすいクランクです。使える時期も広くクランクで釣れたことの無い人にもお勧めのルアーです。