【25SLX BFS インプレ】3gからキャスト可能なBFS入門機

25SLX BFSの使用例

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SLX BFSが21年版から25SLX BFSとしてリニューアルされました。特にスプールが新しくなっており穴あけのブランキング処理が増え軽量化されています。そのため前作より軽いルアーのキャストが可能となり3g台のルアーまで対応可能となっています。ベイトで扱う事の多い重さの軽量ルアーは網羅したと言えるでしょう。

またSLX特有のボディは踏襲されておりシマノ機の中でも最もコンパクトと言えるボディは握り易く操作性は抜群です。

ただBFS機としては32mm径×22mm幅は大きく10年前のBFS機のままで有り最近のBFS機と比べると明らかに性能が劣ります。ベイトで扱う機会は少ないものの、3g辺りからキャスト性能が明らかに落ちキャストが定まりません。

今回は数グラムのキャスト性能は明らかに他のBFS機に劣るものの安価でBFS機を導入出来る25SLX BFSを紹介します。

★5が満点
キャスト性能(3g)★★★☆☆
キャスト性能(5g)★★★★★
キャスト性能(7g)★★★★★
キャスト性能(10g以上)★★☆☆☆
剛性感★★☆☆☆
自重の軽さ★☆☆☆☆
ライントラブル耐性★★★☆☆
コストメリット★★★★★

25SLX BFSの特性

25SLX BFSの箱出し

今回の25SLX BFSはメタリックな塗装となっており高級感は上がっています。

21SLX BFS箱出し

因みに前作の21SLX BFSは写真の通りです。

スプール

外観

スプール径は32mmと通常の34mm径より小さなスプールです。

ただ幅も通常の24mm幅のためナローでは有りません。メーカー表記では24mm幅ですが実測値では25.2mmでした。

なお24メタニウムDCではナロースプールが採用されており実測値では21.9mmとなります。そのためスプール目減りは少ないものの軽量ルアーのキャストではマイナスです。

重量

25SLX BFSのスプール重量は8.95gと前作の21SLX BFSより僅か0.2gほと軽量化されています。よく見るとスプールの穴あき部分が25SLX BFSは増えています

糸巻後の重量はフロロ10lb×30で11.9g、高比重PE1号×30m+FC10lb×10mでは11.2gと軽量化に加え糸巻き量を増やすことが出来ます。ベイトPEについては別記事で紹介しておりますのでご参考下さい。

キャスト性能

25SLX BFSのキャスト性能

前作の21SLX BFSと比べ25SLX BFSは明らかに軽量ルアーのキャスト性能が向上しています。

21SLX BFSでは少々厳しかったスワンプクローラーのネコリグや5inchカットテールがフロロ通しの状態でも楽々キャスト可能です。

またキャスト精度は出ませんがスワンプjrのネコリグもキャストできました。ただHPバグではさすがに使い物になりません。

なおソウルシャッド58だけでなく空気抵抗の大きなガストネード72でも問題無くキャストできます。

ブレーキの弱め過ぎには要注意

25SLX BFSのバックラッシュ

ただ投げられると言ってもブレーキの弱め過ぎには注意が必要です。というのもブレーキ目盛りが4辺りから急激にブレーキが弱まりピーキーになり始め糸が浮きやすくなります。私の腕では目盛り3にするとバックラッシュ多発で使い物になりません。とは言え、ブレーキ目盛りが4以上でもブレーキが効きすぎとは感じず失速感も少ないため、大きな問題とは感じません。

PE設定なら軽量ルアーが更に快適に

なおPE設定にすることでスプールを軽くでき、軽量ルアーのキャスト性能が向上します。

25SLX BFSのキャスト性能3g高比重PEスワンプjr

PEを入れてスプールを軽量化することで3g台のルアーであるスワンプJrでも、より精度の高いキャストが可能となります。

空気抵抗の大きなガストネード72であってもPE設定ではバックラッシュ無く快適に扱えますが、残念ながらPE設定でも2g台のHPバグはキャストが定まりません。

勝手に変わらないブレーキ目盛り

25SLX BFSのブレーキダイヤルはボディ側部に埋め込まれており調節しやすい上に22アルデバランのように露出していないので、勝手にブレーキが変わる可能性が少ないです。ブレーキダイヤルが露出した機種では移動中に勝手にブレーキが変わっており、釣り場に着いた一投目でのトラブルが多発します。

ベイトフィネスとしては重めの重量

25SLX BFSの重量

25SLX BFSの難点が重さであり、ベイトフィネスにて繊細な操作を行うには少々重いと感じます。ただ、こんな重量のベイトフィネス機は他に無く、この点を逆手にとってロングロッドには相性が良くバス以外のソルト系の釣りでは逆に唯一無二の存在となるかもしれません。

最高レベルのコンパクトさ

25SLX BFSのサイズ比較

左から21ジリオンSV TW、25SLX BFS、21アルファスSV TWです。25SLX BFSは通常幅のスプールのため横幅はそれほど小さくは有りませんが縦が極めてコンパクトで21アルファスSV TW相当です。この小ささは握り易さや操作性に非常に貢献しています。

価格帯なりの剛性感

25SLX BFSの剛性感

25SLX BFSの剛性感は価格帯相応で正直に言って良くは感じません。エクストラハイギアしかラインナップされていない事もあり巻物には適しておらず、LC1.5のようなクランクなんて二度と使いたくないと感じます。

ィニティドライブ非搭載

シマノのWEBサイトを確認してもインフィニティドライブに関する記載が有りません。またインフィニティドライブ搭載機種ではスプールにベアリングが搭載されていることが多いのですが、このベアリングも無くDC機のようなスプールになっています。

そのため25SLX BFSは22バンタムのようにスプールがベアリング4点支持でなく3点支持となっています。この影響なのか、巻きのトルク感については明らかに劣ります。

シャフトのダブルベアリングは当然無し

またハイエンドではないため当然、メインギアのシャフトのダブルベアリングは搭載されていません。

ウォームシャフトも両端ベアリング無し

25SLX BFSのウォームシャフトはベアリング無し

これはシマノ機ではカルカッタコンクエストにしか搭載されていない機構ですが、25SLX BFSにはウォームシャフトのベアリングは無く樹脂カラーとなっています。

24カルカッタコンクエストではウォームシャフトも両端がベアリング支持となっており巻き心地の向上に繋がっています。

メインギア用のベアリングまで無し

25SLX BFSのメインギアシャフトベアリング

少々驚きなのが、メインギアのシャフトはボディ側とサイドカバーの2点を通常はベアリングで支持しているのですが、25SLX BFSについてはサイドカバー側のベアリングさえありません。そりゃ巻き心地も巻き上げトルクも低いよなぁと納得ではあります。

カーボンギア?

25SLX BFSのメインギアは何故か黒色でジュラルミンでもブラスでもありません。おそらくカーボン樹脂製だと思われます。24SLXではブラスが使用されていたのですが、こういう黒いギアは他には前作の21SLX BFSでしか見たことがありません。

25SLX BFSのメインギア重量

通常、ギアの重量は10~20gが多く軽量化のために黒い素材を使っているのだと推測されます。

メインギアの大きさ

ただ軽量化したためかギア直径はシマノ機の中でも最大クラスで実測でも40.9mmもあり、25アンタレスさえ上回る大きさです。ただ、この大きさだから、この巻き心地で抑えられているのかもしれませんが、巻き心地や巻き上げトルクは申し訳ないですが全く良いとは思えません。

ドラグ音有の安心ファイトが可能

25SLX BFSはドラグ音が搭載されており、大物が掛かった際にも安心のファイトが可能です。同じSLXでも24SLXにはドラグ音は搭載されていません。シマノはBFS機へのドラグ音の搭載率が高く、細糸が中心でドラグを緩める事が多いベイトフィネスでは非常に有難い点です。

新型スタードラグで組み立てが楽

25SLX BFSのスタードラグは新型で〇形状となっており、分解後の組み立てが非常に楽になっています。新製品でも旧型のスタードラグを搭載されている機種もあり、25アンタレスでは残念ながら旧型で穴が▢形状のため、分解後の組立時にシャフトへの取り付けが面倒です。

コスト

SLXの魅力は、やはり価格でありベイトフィネス機としては最安値のなると思われます。他のベイトフィネス機に比べると軽量ルアーのキャスト性能は明らかに劣りますが、とは言え3g程度まで投げられる点を考えると、ベイトでは、これ以上のキャスト性能も不要で台数が多く必要な方には25SLX BFSで十分と感じます。

デメリット

軽量ルアーのキャスト性能が明らかに劣る

25SLX BFSのキャスト性能3gスワンプjr

3g台からキャスト可能でありベイトフィネスで投げる多くのルアーには対応可能な25SLX BFSですが、正直に言って他の多くのベイトフィネス機にはキャスト性能が明らかに劣ります。特に3gに近いルアーや空気抵抗が大きなルアー、また爆風など条件が悪くなるほどに差は顕著となります。資金に余裕がある場合は、もう少し奮発して23SS AIRや25アルファスBFを購入することを強くお勧めします。

ハンドルはベアリングに交換可能

25SLX BFSのハンドル樹脂カラー

改造となるためメーカー保証の対象外とはなりますが、ベアリング追加で巻き感が多少は向上します。交換箇所は計4か所です。ンドルには片側ずつの2ヶ所が対象です。ただメインギアシャフトにもベアリングが搭載されていないぐらいの機種のため、正直に言って、この改造をするくらいなら、25アルファスBFや22アルデバランBFSなど上位機種を購入することを強くお勧めします。

フックキーパーは取り付け可能

ダイワ機のようなTWS構造が無いため必須ではありませんがジーニアスプロダクトのフックキーパーが搭載可能なためお勧めです。リールに直接ルアーを掛けないためリール保護になる上にオフセットフックも対応可能です。

他のリールとの比較

25アルファスBF TWとの比較

キャスト性能(3g)25アルファスBF
キャスト性能(5g)同等
キャスト性能(7g)同等
キャスト性能(10g以上)同等
剛性感25アルファスBF
自重の軽さ25アルファスBF
ライントラブル耐性25アルファスBF
コストメリット25SLX BFS

他のBFS機種との比較ですが、まだ特性が近いのが25アルファスBFかと思われます。ただ25SLX BFSでは性能面では完敗であり価格面でしか対抗できません。とは言え2万を切る価格で4g以上のルアーなら同等クラスのキャスト性能は発揮します。

ただお金に余裕がある方ならあらゆる性能面で上の25アルファスBF TWを強くお勧めします。

21SLX BFSとの比較

キャスト性能(3g)25SLX BFS
キャスト性能(5g)25SLX BFS
キャスト性能(7g)同等
キャスト性能(10g以上)同等
剛性感同等
自重の軽さ同等
ライントラブル耐性25SLX BFS
コストメリット21SLX BFS

前作となる21SLX BFSとの比較では完全に25SLX BFSが上位互換となります。特にキャスト性能が進化しており5g以下の投げやすさが圧倒的です。

今となっては価格かギア比の多さしか利点は見当たりませんが、5g以下を扱うことが少ないのであれば21SLX BFSも選択肢には入ります。

まとめ

25SLX BFSの使用例2

今回紹介の25SLX BFSは

3gからキャスト可能なベイトフィネス入門機

ボディもコンパクトベイトでキャストが必要な分野は十分に対応可能

剛性感は価格帯並みであり、BFSとしては重い

となっており、高価格帯のBFS機種には明らかに劣るものの、3g以上であればキャスト可能なためBFSとしての基本性能は十分にカバーしていると言えます。ハイエンドを持っている方には不要ですが、リールの台数が必要であったりベイトフィネス入門の方に試して欲しいリールです。

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