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個人的にはホームランバッターのクリスタルS。良型を狂わせる力を持っており、スイッチが入ったバスが足元まで追いかけてきてバイトした事も多々有ります。最も有効なのが濁った状況の中、バスが潜む一等地に投げ込む事です。勝負は3投目までで表層からレンジを落して2投目、最後にコースを変えて終了です。大抵、一投目で釣れることが多く、釣れれば良型には間違いありません。
その反面クリスタルSは釣れる魚を選ぶためバイトは多いとは言えません。またピンポイント攻略が得意ですが、適当に巻いて釣れるルアーでも有りません。ワイヤーも中層で食い上げさせることが得意な細さですが、障害物に当て続けることも得意ではありません。今回は濁った状況で活性高いバスを選んで障害物から呼び寄せバイトさせるクリスタルSについて紹介します。個人的な評価は以下の通りです
★5ヶが満点 | |
アピール | ★★★★★ |
低速対応 | ★☆☆☆☆ |
根掛回避性 | ★★★☆☆ |
バイト誘発率 | ★★☆☆☆ |
目次
クリスタルSの特徴
アピール
![クリスタルSのブレードサイズ比較](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2023/04/b5eae457e7f489c6109fe2aea1881477.jpg)
クリスタルSのアピール力は同サイズのスピナーベイトの中では最強です。ハイピッチャーMAXやDゾーンと比較しても1/2ozクラスでブレードが一回り大きく他の3/4ozサイズと同等の大きさとなっています。
![クリスタルSのサイズ比較14g](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2023/04/903fa5dc49cdf37dbb5394be9555b6a7.jpg)
![クリスタルSのサイズ比較21g](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2023/04/a4309a5ce5a2be4fc45c58bfabf5505d.jpg)
サイズ感としては1/2クラスと同等で3/4ozクラスよりコンパクトですが、このブレードのパワーにて強烈なアピールが発生します。そのため濁った状況で大活躍するルアーとなりますが、ステインやクリア条件では出番が全くありません。
低速対応
![クリスタルSの低速対応](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2023/04/fcf8e84f1107063553b10e38cfe64648.jpg)
巻き抵抗が強すぎて全く早巻きには向かないクリスタルSですがスローロールにも全く向いていません。ブレードが重たく余りにパワフルなため低速では回転が維持できず止まってしまいます。
この話だけだと使いにくいルアーに聞こえますが、クリスタルSの使い方は通常の振動が分かる速度で巻くだけです。下手にゆっくり巻く必要も有りません。そもそも活性の低い魚を狙うルアーではなくクリスタルSに追い付けてバイト出来る個体のみ狙うルアーです。
根掛回避性
![クリスタルSのフック](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2023/04/4676e9df895d583e09b5120df45d364b.jpg)
クリスタルSはフックも大きめですがワイヤーはファインファイヤーで細めの設計となっています。このためワイヤーが障害物からフックをガードしきれず根掛り回避性は高いとは言えません。
![クリスタルSのワイヤー径](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2023/04/2fa50dc73f71810a276a83c5a7a912f7.jpg)
![Dゾーンのワイヤー径](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2023/04/cb708ff18b830fda667d2401c198d744.jpg)
![ハイピッチャーMAXのワイヤー径実測値](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/04/3f0a7382f380a2333d3c451f6cb19b95.jpg)
![Bカスタムのワイヤー径実測値](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/04/03771573a23453d3c8a4dfe1a4f8b03f-976x1024.jpg)
Dゾーンなど超ファインファイヤーに比べればマシですがハイピッチャーMAXやBカスタムのような太いアームのようなガード性能は有りません。そのためクリスタルSは障害物に当てて使うのではなく障害物付近を通すことでバスを引っ張り出してバイトを取るよう使うべきです。
バイト誘発率
カバーの絡まない中層でのバイト率に関してはスピナーベイトの中でも最弱クラスです。基本的に障害物やウィード、地形変化の絡まない場所でのバイトはありません。一級ポイントから狙って魚を絞り出すルアーとなります。
正直に言ってクリスタルSは数釣りを楽しめるルアーではありません。投げ続けても釣果はなかなか得られず、釣れるまで1年以上かかる可能性も有ります。そのためクリスタルSを投げるのは釣り場について3投だけでOKです。これ以上投げてもクリスタルSで釣れるバスはいないためです。
ですが釣果は突然訪れます。食い気の高い個体のみ狙ってバイトに持ちこめるため釣れれば間違いなく良型となります。サイズを狙いたい時にこそ有効なルアーです。
コスト
クリスタルSの価格はスピナーベイトの中では控え目で入手しやすい価格になっています。プラグの様にフックが交換できずワイヤーの耐久性も徐々に落ちるスピナーベイトでは非常にありがたい点です。
他のスピナーベイトとの比較
ハイピッチャーMAX
![ハイピッチャーMAXの使用例](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/01/e7a42192989a91e1b91f1a595ac0fcb3.jpg)
アピール | クリスタルS |
低速対応 | ハイピッチャーMAX |
根掛回避性 | ハイピッチャーMAX |
中層バイト | ハイピッチャーMAX |
釣果 | ハイピッチャーMAX |
デカバス | クリスタルS |
ハイピッチャーMAXは何でも80点以上の結果を出すのに対しクリスタルSは特化型です。クリスタルSの特徴は強烈なアピール力により特に濁った条件の中から良型のみを狙ってバイトさせられます。その反面ワイヤーが細い影響か根掛回避性は高いとは言えません。カバーの絡まない中層ではバイトも取りにくくバイト数も多くはありません。濁った状況で障害物の近くからバスを呼び出してバイトさせるルアーです。
Dゾーンとの比較
![Dゾーンの使用例](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/01/efc8302ff6a52c24fb9ae1ecaa660563.jpg)
アピール | クリスタルS |
低速対応 | Dゾーン |
根掛回避性 | クリスタルS |
中層バイト | Dゾーン |
釣果 | Dゾーン |
デカバス | クリスタルS |
クリスタルSとDゾーンはいずれも濁った状況で有効なスピナーベイトですが投入するエリアが異なります。クリスタルSは障害物周りでバスを引き寄せてバイトさせるルアーです。どちらもワイヤー径が細く根掛回避性は低いのですが、多少はクリスタルSの方が回避できます。
その一方でDゾーンには根掛回避は殆ど望めませんが障害物の少ない中層でもバイトが取れます。濁った広いフラット上からでも魚を呼び寄せバイトを取れます。
まとめ
![クリスタルSパッケージ](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2023/04/52ebfa82dbe93fca4d84436cb8be72a3-835x1024.jpg)
![クリスタルSパッケージ裏面](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2023/04/d892d472a56907730f120d757a30cfd9-857x1024.jpg)
今回紹介のクリスタルSは
・濁りの中でも魚から追わせてバイトさせられるスピナーベイト
・根掛り回避性は高くないため障害物へのコンタクトは少なめに
・クリア条件は苦手
と濁って魚が障害物付近に集まった際に活躍するルアーです。ただしオープンのフラット上に投げてもなかなか釣れません。地形変化やウィードが絡む場所で活性の高い魚に追わせてバイトさせるルアーですので良型を狙って仕留めたい時にお勧めです。