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恐らくプラスチック製のフラットサイドクランクを一般的にしたのがHPFクランクかと思います。2000年台前半ではフラットサイドクランクはバルサ製が当然で価格も高く、かつ当たり外れが大きいため敷居が高いルアーでした。
HPFクランクは個人的にはフラットサイドクランクに求められる全ての性能を満たしていると感じます。クリア気味の状況から濁った状況まで幅広く使える上に、フラットサイドならではの中層ただ巻きで釣れる性能は健在でサイズを選ばず非常に釣れます。プラスチック製のため個体差も少なく入手もしやすいためフラットサイド入門にもお勧めです。
ただフラットサイドならではの弱点は健在で飛距離と根掛り回避性は極めて低くなっています。重量が軽い上に空気抵抗の大きなボディのため特にベイトでは使えるリールを選びます。また根掛り回避性はバイブレーション並みに低く回避性能は全く期待できません。そのため近距離で障害物の無い中層しか出番は有りません。
今回はフラットサイドクランクとしてオールラウンドな性能を発揮するHPFクランクを紹介します。個人的な評価は以下の通りです。
★5ヶが満点 | |
アピール | ★★☆☆☆ |
低速対応 | ★★★★★ |
根掛回避性 | ★☆☆☆☆ |
バイト誘発率 | ★★★★☆ |
目次
HPFクランクの特徴
スペック
こちらの写真はHPFクランクspec2の固定重心モデルの実測重量です。重量は8.6gと通常のベイトでも投げられない重量では有りませんが難点が空気抵抗の大きさです。平たいボディが風を受けやすくキャスト中の失速、または軌道変化が頻発します。正確なキャストには浅溝やナロースプールなど軽量ルアーを投げやすいタックルが必須になります。
なお著者はベイトPEを多用しているため全くキャストで困ったことがありません。初心者でも扱いやすいベイトPEはこちらを参照ねがいます。
またフックはお世辞にも良いとは言えず折れ曲がりか頻発するため交換が必須です。少々複雑なセッティングですがフロントにトレブル21の6番、リアはトレブル13やトレブルS-RBの6番を使用しています。
フロントは内径フックで根掛り回避性を向上させ、リアでしっかりフッキングさせるセッティングです。ただ巻き速度が遅いルアーのためフロントに掛かる事が多くフッキングで困ったことはありません。また以外に良型も釣れるためフックの線径は純正より太い重めのフックの方がお勧めです。トレブルフックの詳細は別記事で紹介しております。
オリジナルとspec2の違い
HPFクランクには重心移動付きのオリジナルと固定重心のspec2が存在します。飛距離の面ではオリジナルが優位ですが、近年のベイトリールの進化は凄まじく固定重心でも困ることは少ないと感じます。それよりも固定重心のspec2は泳ぎ出しのレスポンスが極めて高く、かつ高速でもチドリ難いため、現状ではオリジナルを使う必要が感じません、
またフラットサイドクランクでは飛距離が命取りになる可能性があります。ロングキャストが出来ると潜行深度が深くなるため根掛かりの可能性が上がり、回避性がゼロのフラットサイドでは一撃で根掛かってロストします。フラットサイドクランクは近距離特化のクランクと割り切った方が無難です。
アピール
HPFクランクのアピールはフラットサイドクランクの中でも中間的でクリア状況から濁りが入った状況まで幅広く使えます。縦には長い標準的なフラットサイドの大きさではあるものの幅が狭いため絶妙はアピール力に収まっています。この辺りはハイプレッシャーフィールドに強いOSPルアーならではと感じます。
クリア状況ではフラップスラップ、また濁りが強い状況ではフラットフォースに劣るため使い分けは必要ですが、幅広い状況で使えるのもHPFの特徴です。
低速対応
フラットサイド系の特徴はゆっくり中層を巻いてバスから寄せてバイトを取れる点であり、この点はHPFクランクも得意な分野です。振動感が比較的強いルアーのため泳いでいる状態が分かりやすく低速で丁寧に中層を巻く事が可能です。高速でも動きが破綻し難いですが根掛りのリスクが激増するため全くお勧め出来ません。
根掛回避性
申し訳無いんですが、フラットサイド系には回避性は全く期待出来ず頻繁に根掛かります。根掛り回避性に優れたクランクであればイヴォーグのようにボディがフックを隠してくれますがフラットサイド系には、その性能は皆無です。
そのためフラットサイドの大半に共通で障害物の無い中層のみが出番です。あらかじめスピナーベイトなどを通して障害物が無いことを確認した上で投げる事を強く推奨します。
釣果と良型率
フラットサイド系の魅力はとにかく釣れる事です。何も無い中層をただ巻きするだけでバイトが取れるルアーです。その中でもHPFクランクは釣果だけでなく魚種も選ばず釣れやすい傾向にあります。写真のようなナマズも釣れることが多く前述の通り細いフックは危険である程度の太さのフックが必須です。
まとめ
今回紹介のHPFクランクは
・クリアから濁りと状況を選ばないフラットサイドクランク
・低速で巻きやすく、子バスから良型とサイズを選ばず釣れる
・根掛り回避性は皆無で障害物周りは通常クランクの出番
とどんな状況でも使える上に釣れやすいため、クランクで釣れたことの無い人にもお勧めのルアーです。