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スティーズやジリオン、リョウガなどダイワの34mm径(1000番台)のベイトリールは替えスプールが豊富であり、スプール交換だけで特性を大きく変えることができます。
特性 | |
SV | 絶対的なトラブルレス |
SV BOOST | 飛距離とトラブルレスの両立 |
MAG-Z | 飛距離と伸び感 |
MAG-Z BOOST | 飛距離と更なる伸び感 |
糸巻量でもキャスト性能が変わり、糸巻量が少ないほど近距離キャストか快適に、糸巻量が多ければヘビキャロでの大遠投や20ポンド近い太糸でも十分な量を確保できます。普段、使用しているリールで、もう少し飛距離が欲しい、バックラッシュを減らしたい、太糸を巻きたいといった不満をスプール交換だけで対応できます。
以下、ダイワの34mm径スプール各種について紹介します。
目次
互換性のあるリール一覧
ダイワで1000番スプールが搭載可能なリールは以下の通りです。
22シルバーウルフSV TW PE SPECIAL
16スティーズSV TW
16ジリオンSV TW
各リールの詳細はリールごとのリンク先記事にて紹介しております。
通常スプール(12lb×100m)
スティーズやジリオンでの標準スプールとなっています。シマノの19アンタレスや20メタニウムと同じ糸巻き量です。各スプールの性能は以下の通りです。
SV BOOST | 1016SV G1 | MAG-Z 1012G1 | |
キャスト性能(5g) | 1 | 1 | 1 |
キャスト性能(7g) | 3 | 2 | 3 |
キャスト性能(10g) | 5 | 5 | 5 |
キャスト性能(14g) | 5 | 5 | 5 |
キャスト性能(21g) | 5 | 5 | 5 |
キャスト性能(28g) | 4 | 4 | 4 |
ライントラブル耐性 | 4 | 5 | 3 |
キャストの伸び感 | 4 | 2 | 4 |
SV BOOST 1000(RCSB SV BOOST 1000スプール)
SV BOOSTはSVの特徴である安定感に加え、飛距離が伸びること、ピッチングなど低弾道でキャスト可能であることが特徴です。16ポンド×80m表記となっていますが、12ポンド×100m相当のキャパです。
SV BOOSTのスプール重量
SV BOOSTのスプール重量は通常のSVより重たく13gとなっています。1.5gも増加しています。
なお重量増はスプール中心にBOOST機構のスペーサー、バネが追加されているのが原因と思われます。
スプールの8~9割に収まるよう糸巻後のスプール重量を測定しました。フロロ12ポンド×80mで23gと10g増、高比重PE2号75m+フロロ14ポンド×20mでは20gと7gの重量増に抑えられます。
SV BOOSTの特徴
通常のSVと同じブレーキ目盛りで投げた場合には、飛距離はSV BOOSTの方が伸びます。キャスト速度が遅いピッチングでは通常のSVではブレーキが効きすぎて弾道が浮きがちですが、SV BOOSTであれば低弾道で抑えられるので着水音を減らした正確なキャストが容易です。なおスプール重量はBOOTS機構にて増加していますが10g前後のルアーのキャストには影響ありません。
ただし通常のSVスプールに比べ若干バックラッシュしやすい傾向にあります。ブレーキダイヤルの調整で解消できますが飛距離アップの代償としてルアーや状況に応じたブレーキ設定が必要になっています。
ただし状況に応じたブレーキ設定ができればキャストとピッチングでブレーキを設定しなおす必要はありません。通常のSVではキャストとピッチングでブレーキ設定を使い分ける必要があったため、この点ではBOOSTはより実釣向きのブレーキと言えます。
1016SV G1(RCSB SV 1000スプール)
SVは「ブレーキ設定変更が全く不要」であるものの、飛距離は出にくい傾向にあります。ピッチングなどの低弾道キャストでは糸が浮きやすく、ブレーキを緩めるか、キャストの初速を上げる必要があります。16ポンド×80m表記ですが、12ポンド×100m相当のキャパです。
1016SV G1のスプール重量
スプール重量はBOOSTより軽く11gとなっています。ただブレーキが強くかかるためか、キャスト性能は正直に言ってBOOSTの方が上です。
スプールの8~9割に収まるよう糸巻後のスプール重量を測定しました。フロロ12ポンド×80mで21gと10g増、高比重PE2号75m+フロロ14ポンド×20mでは19gと7gの重量増に抑えられます。
1016SV G1の特徴
1016SVの特徴はトラブルレスであり、7g前後の軽いルアーから20g前後のバイブレーション、空気抵抗の大きいスピナーベイトまでブレーキ設定を全く変えることなくキャスト可能です。ただしブレーキが強く掛かる傾向にあり、ピッチングでは弾道が浮きやすく、7g前後をサイドキャストする際には軌道が曲がることも有ります。
ブレーキを緩めることで多少は改善されますが、ピッチングで快適に使うにはブレーキを2~3まで緩める必要があり、そのまま通常のキャストをするとブレーキが足りず確実にバックラッシュします。SV BOOSTでは、この問題が解消されているため、現状では通常のSVはお勧め出来ませんが、とにかくバックラッシュを防ぎたい方、あるいはPEでの使用には最適です。
1012G1(RCSB MAG-Z 1000スプール)
MAG-ZはSVや SV BOOSTと比べても飛距離が伸びやすく、ピッチングでもルアーが浮きません。ただし状況に応じブレーキ目盛りを変更する必要があります。1012との表記ですが12ポンド×100m設定のため1016 SVと同じ糸巻量となります。
1012G1 MAG-Zのスプール重量
1012G1 MAG-Zのスプール重量は重たく14gとなっており、SVの11g、SV BOOSTの13gと比べても明らかに重たい重量です。
なお、1012G1 MAG-ZはSVやSV BOOSTのように肉抜きによる軽量化はされていません。
またMAG-Zブレーキの構造上なのか、ブレーキユニットの下に金属パーツが付いており、これも重量増の要因と思われます。
糸巻後の重量はフロロ12ポンド×80mで24gと10g増、高比重PE2号75m+フロロ14ポンド×20mでは21gと8gの重量増に抑えられます。
1012G1 MAG-Zの特徴
MAG-Zの特徴は飛距離とキャストの伸び感です。ピッチングでも低弾道キャストが可能で、遠心ブレーキのような感覚でキャストでき、キャストの伸び感も非常に爽快です。
ただシマノの円心ブレーキよりは頻度は少ないものの、SVと比べれば若干バックラッシュしやすい傾向にあります。空気抵抗の大きいルアーや強風時などは注意が必要であり、状況に応じてブレーキ設定を細かく変更する必要があります。
メーカーWEBサイトでの紹介動画でサミング必須と紹介されていますが、ブレーキ設定さえ合わせていればシマノの遠心のようなサミングは不要です。写真では、あえて爆風の条件でPEで使用していますが、若干の糸浮きは有るものの問題なく使用できています。
浅溝スプール(12lb×70~80m)
12ポンド×70~80mと近距離に特化した糸巻き量のスプールです。標準搭載されているのは16スティーズや22スティーズLTDのエクストラハイギアのみ。シマノの22メタニウムシャローエディションと同等の糸巻き量です。実釣の上ではバックラッシュ回避のため、8割程度の糸巻量となる12ポンド×50~60mが扱いやすいでしょう。
各スプールの性能は以下の通りです。
SV BOOST 1000S 及び SV BOOST PE | 1012SV G1 | |
キャスト性能(5g) | 2 | 2 |
キャスト性能(7g) | 4 | 4 |
キャスト性能(10g) | 5 | 5 |
キャスト性能(14g) | 5 | 5 |
キャスト性能(21g) | 5 | 5 |
キャスト性能(28g) | 3 | 3 |
ライントラブル耐性 | 4 | 5 |
キャストの伸び感 | 4 | 2 |
SV BOOST 1000S(RCSB SV BOOST 1000スプール)
SV BOOST 1000SはSVの「ブレーキ設定変更が全く不要」に加え、BOOST機構による飛距離UPと、ピッチングなど低弾道でキャスト可能であることが特徴です。ただBOOST機構搭載により重量増となるため、スプール軽量化のため更に浅溝化されています。
SV BOOST 1000Sのスプール重量
SV BOOST 1000Sのスプール重量は1012SVと異なり2gも重い13gとなっています。軽量ルアーのキャストには致命的な重量増です。
スプール内側も1012SVと同様に肉抜きされていますが、糸巻後の軽量化のためSV BOOST 1000Sは更に浅溝になっています。そのためスプール断面から見ると糸巻の為の溝が更にに少ないのが一目で分かります。
フロロ12ポンドでは50mしか巻けませんが重量は19gと1012G1 SVの糸巻後の重量と同等です。同じ重量にするために更なるシャロースプール化が必要であったのだと思われます。
ただしロングリーダーPE設定ではSV BOOST 1000Sのスプール自体の重量増が災いし思ったほど軽量化ができません。SV BOOSTの機構は利点も多いですが重量増に直結します。高比重PE2号40m+フロロ14lb×20mでも19gとなり、フロロのみ巻いた場合と大きな差はありません。1012SV G1なら高比重PE2号50m+フロロ14lb×20mで17gと更に軽量化できます。
SV BOOST 1000Sの特徴
SV BOOST 1000Sは糸巻後の重量は1012SV G1と同等のため7g前後のルアーも快適にキャスト可能です。18リョウガのような重いリールでも7gルアーを軽快にキャストできます。ここまでは1012SV G1と同じですが、通常のSVとは異なりBOOSTの恩恵でキャスト後の失速感が少なくピッチングでも軌道が上がりにくくなっています。ただし通常のSVスプールに比べ若干バックラッシュしやすい傾向にあります。ブレーキダイヤルの調整で解消できますが飛距離アップの代償として状況に合わせたブレーキ設定が必要になっています。
同じ糸巻量では19スティーズCTが挙げられますが、SV BOOST 1000Sは34mm径×24mm幅のためスプール目減りも少なくバイブレーション遠投での巻き感の変化もナロースプールに比べ抑えられています。ただ糸巻量が少なすぎるためフロロ通しでは近距離キャストでしか使用できず、バーサタイルでの使用にはPE設定が必須となります。ベイトPEの詳細は別記事で紹介しております。フロロ通しで使用している方は1012SV G1より糸巻量が少ない事を理解した上で導入する必要があります。
SV BOOST PE 1000スプール G1
SV BOOST PEは名前の通りPE専用設計のスプールです。外観はSV BOOST 1000Sと全く同じなのですが細かい点でPEに適した設定になっています。
SV BOOST PE 1000のスプール重量
SV BOOST PEのスプール重量はSV BOOST 1000Sに比べ僅かに軽く12.7gとなっています。
SV BOOST PE 1000 G1にはPE0.8号を120m巻きましたが、PEの重量自体が軽いため重量は僅か14.8gしかありません。同じ形状のSV BOOST 1000Sにフロロ12ポンドを50m巻いても重量は19.8gと5gも差が付きます。
SV BOOST PE 1000 G1の特徴
SV BOOST PE 1000 G1はPEにて軽くなり過ぎたスプールでもブレーキ調整しやすいよう設定されています。一般的なベイトリールは重いフロロラインを想定しているためブレーキ力は強く設定されています。ですがPEではスプールが軽くなりすぎるためブレーキが効きすぎて飛距離が出にくく、緩めると即バックラッシュと調整しにくい傾向にあります。
ですがSV BOOST PE 1000 G1ではブレーキが最初から弱めに設定しているためPEでも細かいブレーキ調整がしやすくなっています。SV BOOST 1000Sと同じPE、同じ糸巻設定で比較しましたが、
SV BOOST PE 1000 G1:ブレーキ4~7で細かい調整が可能
SV BOOST 1000S:ブレーキ6ではブレーキが効きすぎ、5でも僅かにブレーキが強い、4ではバックラッシュ多発
とPEでの使いやすさが全く異なります。なおキャスト可能な重さは4~20g程度で4gのシャッドまでは対応可能です。
SV BOOST PE 1000のPE専用チューン
このPE専用のブレーキ設定を可能としているのは恐らくブレーキユニットです。SV BOOST 1000Sとの比較ではスプールは全く同じでしたが、ブレーキユニットのオレンジ部分が1mmほど短くなっています。これによりブレーキが効きすぎるのを防いでいるのと推測されます。
1012SV G1(RCSB SV 1000スプール)
SVは「ブレーキ設定変更が全く不要」であるものの、飛距離は出にくい傾向にあります。ピッチングなどの低弾道キャストでは糸が浮きやすく、ブレーキを緩めるか、キャストの初速を上げる必要があります。SV BOOST 1000Sに比べ若干糸巻量が多い設定になっています。
1012SV G1のスプール重量
1012SVのスプール重量は1016SVとほぼ同じ11gです。
スプール内側も1016SVと同様に肉抜きされています。1012SVの方が内側の肉抜き面積が大きいのですが、浅溝になった分、スプール表面積が増えるので1012SVと1016SVの重量に差が無いのだと思われます。
スプールの8~9割に収まるよう糸巻後のスプール重量を測定しました。フロロ12ポンド×60mで19gの8g増、高比重PE2号50m+フロロ14ポンド×20mなら17gと6gに抑えられます。いずれも1016SV G1より2gは軽い糸巻重量となっています。
1012SV G1の特徴
1012SVは34mm径の中でも糸巻量が少なく、スプール重量を軽く抑えられるため、軽量ルアーや近距離キャストに特化しています。特に7~10gのキャストには最適であり、SVのトラブルレスとの相乗効果でバックラッシュ無く快適に扱えます。糸巻量が少ないため遠投には不向きですが、2号以下のPEであれば対応可能となります。浅溝のためPE特有の糸噛みを軽減できることもポイントです。
一方、7gを切るようなルアーは正確なキャストが難しく快適とは言えません。7g以下が中心となる場合には21アルファスSV TWや19スティーズCT SV TWのような32mm径以下のスプールが適しています。
加えてSVの特徴としてピッチングで軌道が浮きやすい傾向にあります。浅溝でレスポンスが非常に高い分、10gルアーのピッチングでは快適ですが、7gとなると軌道が浮いて着水音が大きくなったり、正確に投げにくくなったります。この点はSV BOOST 1000Sの方が優れています。
中深溝スプール(14lb×100m)
この糸巻量はMAG-Z BOOST 1000Sしか存在せず、23スティーズAⅡ TWに標準搭載されているスプールと同様の糸巻量です。従来のMAG-ZやMAG-Z BOOSTより僅かに浅溝ですが、従来の浅溝MAG-Zである1012G1に比べると深溝です。
MAG-Z 1012G1 | MAG-Z BOOST 1000S | MAG-Z BOOST 1000 | |
糸巻量 | 12lb×100m | 14lb×100m | 16lb×100m |
キャスト性能(5g) | 1 | 1 | 1 |
キャスト性能(7g) | 3 | 2 | 2 |
キャスト性能(10g) | 5 | 4 | 5 |
キャスト性能(14g) | 5 | 5 | 5 |
キャスト性能(21g) | 5 | 5 | 5 |
キャスト性能(28g) | 4 | 5 | 5 |
ライントラブル耐性 | 3 | 2 | 3 |
キャストの伸び感 | 4 | 5 | 5 |
MAG-Z BOOST 1000S(RCSB MAG-Z 1000スプール)
MAG-Z BOOST 1000Sのスプール重量
MAG-Z BOOSTのスプール重量は通常のMAG-Zより重たく16.0gとなっています。従来の浅溝MAG-Z 1012G1に比べ約2gも重量が増えています。
重量増の主な要因はBOOST機構による2段バネと思われます。
糸巻後の重量はフロロ14ポンド×80mで27.5g、高比重PE2号75m+フロロ14ポンド×20mでも23.4gと4g軽量化できます。
MAG-Z BOOST 1000Sの特徴
MAG-Z BOOST 1000Sは遠投性能を維持しながらも近距離キャストにも対応したスプールです。使用感は23スティーズAⅡ TWと変わりません。14~16lbラインにて1/2oz前後のルアーに適していますが、10g以下のキャストにはスプールが重たいためか扱いにくく感じます。またキャスト感もよく遠投にも向いていますが、MAG-Z BOOST 1000に比べピーキーでバックラッシュが頻発します。
類似のMAG-Z BOOST 1000は16lb×100mと糸巻き量の多いものの安定感があります。ただスプールが重たくなるため、ピッチングなど近距離キャストでの精度は劣ります。この重めルアーでの近距離キャストの問題を解消するためだけにできたスプールがMAG-Z BOOST 1000Sと言っても過言ではありません。
逆に10g前後のルアーには全く適していないため、対応にはPEセッティングでスプールを軽量化する必要があります。個人的には糸巻量が12lb×100m以下であればスプールが更に軽量化され、多くのアングラーが使いやすくなったと思います。
深溝スプール(16lb×100m)
17スティーズA TWや18リョウガ、22ジリオンTW HDに標準搭載されているスプールで太糸でのパワーゲーム、あるいは遠投を想定した糸巻き量になっています。
MAG-Z BOOST | MAG-Z 1016G1 | |
キャスト性能(5g) | 1 | 1 |
キャスト性能(7g) | 2 | 2 |
キャスト性能(10g) | 5 | 4 |
キャスト性能(14g) | 5 | 5 |
キャスト性能(21g) | 5 | 5 |
キャスト性能(28g) | 5 | 5 |
ライントラブル耐性 | 3 | 2 |
キャストの伸び感 | 5 | 4 |
飛距離、トラブルレス、キャストの伸び感の全てでMAG-Z BOOSTが上位互換となっており、正直に言って通常のMAG-Zを購入する必要は感じません。では個別の特徴を紹介します。
MAG-Z BOOST 1000(RCSB MAG-Z 1000スプール)
写真は22ジリオンTW HDのスプールですが個別でも販売されています。MAG-Z BOOSTはブレーキが2段階になったことでキャスト時のバックラッシュが抑えられ、より安心して扱えます。結果としてブレーキ設定を緩めやすく飛距離も伸びる傾向にあります。
MAG-Z BOOSTのスプール重量
MAG-Z BOOSTのスプール重量は通常のMAG-Zより重たく15gとなっています。ただし軽いルアーのキャストは想定してないスプールのため影響は感じられません。
MAG-Z BOOSTではSV BOOSTと同様にスプール中心にBOOST機構のスペーサー、バネが追加されています。
糸巻後の重量はフロロ16ポンド×80mで28.3g、高比重PE2号100m+フロロ14ポンド×20mでも24.0gと重めです。
MAG-Z BOOSTの特徴
MAG-Z BOOST 1000は通常のMAG-ZやMAG-Z 1000Sに比べキャストの安定感が極めて高くSVで無いにも関わらずバックラッシュが殆どありません。16lb×100mの糸巻量にも関わらず10g前後のルアーでも安定します。その一方で遠投性能は極めて高く遠投でも安定して飛距離を伸ばせます。36mm径のHLCスプールはバックラッシュしやすくキャストし難いのですが、MAG-Z BOOST 1000スプールは安定して飛距離がでます。
ただ近距離ではスプール重量が重く低弾道でのキャストに適しているとは言えません。改善にはPEセッティングか浅溝スプールへの交換が必要となります。
1016G1(RCSB MAG-Z 1000スプール)
写真は18リョウガのスプールですが個別でも販売されています。SVと異なりブレーキが弱くキャストの飛距離が伸びやすいのが特徴ですが、バックラッシュしやすくサミングでの調整が必要です。
MAG-Z BOOSTのスプール重量
1016MAG-Zのスプール重量は重たく14g近くとなっています。MAG-Z BOOSTよりは軽いですが、軽いルアーのキャストには向いていません。
糸巻後の重量はフロロ16ポンド×80mで27g、高比重PE2号100m+フロロ14ポンド×20mでも23gと重めです。
MAG-Zの特徴
16ポンド×80mの糸巻量であるためスプール重量は重たく7gのキャストは非常に難しく10g前後でも少々投げにくく感じます。そのためバックラッシュしやすく14g以上でなければ快適には扱えません。また遠投時でもキャスト後半にブレーキが強く失速感があり、対応のためには更にブレーキを弱める必要があります。ただブレーキを弱めるとキャスト直後のサミングがシビアになってきます。
そのため現状ではMAG-Z BOOSTをお勧めしますが、下巻きにPEを入れるとスプール重量が軽くなり扱いやすくなります。PE前提であれば10g前後でも快適にキャストできますので軽量ルアーを扱いたい際には試してみて下さい。
まとめ
今回はダイワの1000番スプールについて比較しましたが、ジリオンやスティーズを使う中でキャストに不満に感じることが有っても、買い替えることなく、スプール交換だけで目的に合致したリールに変えることができます。現状の性能に不満が有ればぜひ試してみて下さい。