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今期、おそらく1番注目されているであろうリールが26セルテートHDでしょう。22ステラが密巻によるバックラッシュにて不評が出る中、セルテートの唯一の不満点であったカーボン樹脂ローターが金属ローターに変更され、ヘビーユーザーには堪らない仕様となりました。金属ローターにて従来のダイワ機に比べ巻き上げトルクが格段に向上しており、抵抗の大きなルアーや大型とのファイト時でも巻き取りやすくなっています。
金属ローターになった割には巻きの重さは感じ難く、密巻きの搭載も無くトラブルレスで、ドラグ性能もシマノ機を上回るレスポンスを見せます。
ただ剛性感に関してはシマノには一歩劣り、22ステラとの比較でも巻き上げトルクでは敵いません。また金属ローターの影響か24セルテートとの比較だけで無くステラやツインパワーよりも重いため、ロッドのバランスには注意が必要です。
今回は22ステラには劣るもののダイワ機の中では極めて巻き上げトルクが高く密巻き非搭載でトラブルが少ない26セルテートHDを紹介します。
| ★5が満点 | |
| 重量の軽さ | ☆☆☆☆☆ |
| 巻きの軽さ | ★★☆☆☆ |
| 剛性感 | ★★★★★ |
| ドラグ性能 | ★★★★★ |
| ライントラブル耐性 | ★★★★★ |
| コストメリット | ☆☆☆☆☆ |
26セルテートHDの特性

意外に軽いフルメタルエアローターの巻き感

26セルテートHDの最大の注目点が金属ローターでしょう。もう、これだけで購入を決めた人は少なく無いはず。今までのカーボン樹脂でも強度面で不満に思った事は無いんですが、比べてみると金属ローターの方が更にたわみが少なく感じます。

意外だったのが巻き感の軽さで、部屋の中で空巻きしても意外に巻き感は非常に軽く、金属ローターとは思えないほどです。

ただ実際はハンドル長による補正も大きいようで、純正の60mmハンドルから全て45mm(全長90mm)ダブルハンドルに統一して比べると巻き重りが大きく、22ステラの方が巻き感は軽く感じます。なおカーボン樹脂ローターの23エアリティは22ステラより巻きが軽く、23ヴァンキッシュは更に巻き感が軽く感じます。
ダイワとシマノのWEBサイトで確認するとセルテートの3000番台は60mmハンドルですがステラの3000番台は55mmハンドルとなってます。なので、より馬力が強いのはスペック面からでもステラと言えるでしょう。
巻き上げトルク
26セルテートHDの WEBサイトを確認すると巻き上げトルクの向上が取り上げられてます。そのため実際に釣り場で巻き上げトルクの検証も行いました。

使ったのは巻き抵抗の大きなクランクベイトであるイヴォーグ2.0とマグナムクランクのイヴォーグ4.0です。ここでもハンドルは45mm(全長90mm)ダブルハンドルに統一してます。

巻きトルクの検証ではロッドとラインを一直線にし、リールに直に負荷が掛かるように巻き取りました。


まずは同じ3000番のノーマルギア同士、45mm(全長90mm)ダブルハンドルにて26セルテートHDと23エアリティを比較しました。驚いたのが26セルテートHDは巻き抵抗の非常に大きいイヴォーグ2.0でもスルスルと巻き上げてしまいます。これがカーボン樹脂ローターの23エアリティなら巻き上げに苦労します。というか23エアリティだと使いたくないレベルで不快です。


続いて、手の平ほどの大きさがあるイヴォーグ4.0にて検証しましたが、これは流石にキツく、巻き抵抗の大きさで26セルテートHDでもマトモには巻き取れません。
驚異的なのが22ステラで26セルテートHDですら厳しいマグナムクランクすら快適に巻き上げられます。そのためハンドル長が同じ条件ではステラの方が巻き上げトルクは高い結果となりました。

ただ忘れてはいけないのがセルテートHDは長めのハンドルを搭載していることで、もともと付いているハンドルさえ使えば26セルテートHDも巻き上げトルクは更に向上します。それでもステラには一歩及ばない感は否めませんが、ダイワ機の中では最も巻き上げトルクが高いと言えるでしょう。
マグシールド感が非常に少ない


26セルテートHDにもマグシールドは搭載されているようですがスプールシャフト部分のみでドライブギアには搭載されて無いようです。その恩恵か22イグジストのような巻き重りは全く感じません。
密巻き非搭載でバックラッシュし難い


おそらく多くの方が最も必要としていたのは金属ローターに加え密巻きが搭載されていない事でしょう。セルテートはダイワ機なので密巻きは搭載されておらずバックラッシュの恐れはありません。
ドラグ性能はイグジスト同等

ドラグ性能は以下手順で確認しました。ラインが1秒で30cm出る設定でドラグを800gに設定し、そこから低速 (10cm/s)と高速(90cm/s)でのドラグ値を10回以上計測し、おおよその平均値を記載しました。手作業のためブレが非常に大きい実験ではありますが、結果は以下の通りです。
| ドラグ速度 | 26セルテート | 22イグジスト | 22ステラ |
| スプール径 | 48φ | 48φ | 47φ |
| 低速(10cm/s) | 500g | 500g | 600g |
| 普通(30cm/s) | 800g | 800g | 800g |
| 高速(90cm/s) | 900g | 900g | 1,000g |
22イグジスト:22イグジスト LT3000
22ステラ:22ステラC3000SDH
26セルテートHDは初めからスプールにベアリングが搭載されており22イグジストと変わらないドラグ性能を発揮します。22ステラも密巻きにてドラグ初動が格段に良くなりましたがドラグ性能に関しては結果の通りダイワが上です。
重量はステラより重い

26セルテートHDは金属ローターを搭載している影響か3000番の中でも重量は重めで、カタログでも245gと24セルテートの同番手との比較でも20g重くなっています。ステラでも3000番だと210g前後のため、26セルテートHDは他より重いリールと言う事を理解した上で扱う必要があります。
リールのバランスは良好


これだけ重量の重い26セルテートHDですが以外にバランスは悪くありません。金属ローターの影響で、もっとバランスが悪くトップヘビーかと思っていましたが24ルビアスより良いぐらいで水平にリールを浮かせてもスプールが頭下がりになりません。


写真の通り23エアリティや22ステラの方が尻下がりで更にバランスが良いのは間違い無いですが、26セルテートHDも悪くない結果でした。
糸絡み対策には若干不安


26セルテートHDのライン巻き込み防止ベールも悪くはないのですが若干防止の弁が小さく隙間があります。


この糸絡み対策に関してはシマノの方が一段上です。シマノのスピニングは全般的にシャフトへの糸絡み防止ベール部分が大きくスプールとの隙間が殆ど無いため糸絡みが滅多に発生しません。
ローター回転防止もカバーが小さい


スピニングリールはベールを起こした際の回転防止を写真の突起で対応しており、ベールを起こした時だけ突起が出ることで回転防止の役割を果たしています。ダイワ機も新型ローターで突起物の露出はへりましたが、ステラより遥かに露出部が多くPEラインが絡まると一撃でラインを切らないと解けない事になります。
ステラと同じフラッグシップ価格
ベイトリールではマグネシウムのスティーズに対しアルミのスティーズAは若干コストメリットが出ていたんですが、今回の金属ローターを搭載した26セルテートHDはカーボン樹脂ローターの24セルテートよりも価格が大幅に上がり22ステラと同じ価格になっています。性能面でも価格でもステラと真っ向勝負に行ったのだろうと推測しています。
デメリット
密巻き非搭載でトラブルは少ないがキャストの爽快感も少ない

22ステラから搭載された密巻きはキャスト時のバックラッシュが多く販売されてから失望の声を多く聞くようになり、だからこそ今回の密巻き非搭載の26セルテートHDが求められているのでしょう。
ただセルテートでは密巻きが無いためバックラッシュは少ないですが、反面、あの密巻きの抵抗感の少ないキャストフィールは感じられません。トラブルは多いかもしれませんがキャストフィールに加え剛性感でも一歩ステラが上回っています。
あると便利なスタンド

スピニングリール全般に当てはまる件ですが、スプールに傷が入るとキャストの度にラインに傷がつくため致命傷となります。普段は直置きについて注意していても、良型が釣れた際にはタックルと合わせて写真を撮ることも多いでしょう。ただ、このタイミングが最も危険で魚が暴れ一瞬でリールが傷物になります。
多少の重量増にはなりますが、私はリールスタンドを愛用しており、これでリールが直に地面に触れる可能性は無くなります。フックキーパーも付属しており、ニッパーで切って改造すればオフセットフックやシンカーも対応可能です。
他のリールとの比較
22ステラとの比較
| 重量の軽さ | 22ステラ |
| 巻きの軽さ | 22ステラ |
| 剛性感 | 22ステラ |
| ドラグ性能 | 26セルテートHD |
| ライントラブル耐性 | 26セルテートHD |
| コストメリット | 同等 |
誰に聞いても今回の26セルテートHDは22ステラに対抗するため開発されたと言うでしょう。剛性感が求められる用途にて用途は全く同じで価格帯まで合わせて来ています。ただ26セルテートHDも今までのダイワ機からの剛性感の向上は見られますが、やはり剛性感に関してはシマノが一歩上です。
なのでドラグ性能とトラブルレスを選ぶなら26セルテートHD、剛性感なら22ステラといった使い分けをお勧めします。
まとめ

今回紹介の26セルテートHDはダイワ機らしいトラブルレスとドラグ性能の高さが魅力で、ダイワ機の中でも大幅に剛性感を向上させたリールですが、剛性感では一歩22ステラに劣ります。ただ間違い無くシマノの密巻きに悩まされてきた人には最適のリールで特にソルト界隈での大ヒットが期待されます。

