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巻き上げパワーが必要ならSW機って私に教えてくれたのが24セルテートSWでした。SW機なのにカーボン樹脂ローターなのですが巻き上げパワーは小型汎用機を圧倒し、かつ軽いカーボンローターにて巻きも非常に軽快です。
26年に金属ローターのセルテートHDが販売され密巻を受け入れられ無かった方々には歓喜と思ってましたが、蓋を開けてみれば巻き上げパワーが22ステラや24ツインパワーに全然追いついていません。ですが24セルテートSWなら22ステラや24ツインパワーすら圧倒する巻き上げパワーを発揮します。
ただフラッグシップで無いためかドラグにはベアリングが搭載されておらず、ドラグ性能は悪く無いものの、若干ドラグの出だしに引っかかり感を感じます。加えてSW機の中では軽いものの、小型汎用機に比べると100g近く重いため取り回し面では劣ると感じます。
今回はSW機ならではのパワーを持ちながらもSW機とは思えないほど軽快に扱える24セルテートSW6000を紹介します。
目次
24セルテートSWの特性

SW機の特徴と言えば、その大きさですが、やっぱり小型機に比べると大きいです。

左が24ツインパワー4000XG、右が24セルテートSW 6000Hですが、24セルテートSWの方が明らかに一回り大きなサイズ感になっています。
6000番のスプール径は57mm

6000H

4000XG
なおスプール径の実測は6000番で57mmで52mmの4000番より二回りほど大きくなります。
因みにですが相当調べたものの、ダイワ公式でのSW機に関するスプール径情報は見つかりませんでした。ポエムのような長ったらしい製品紹介が大半で、こんな大事な情報を分かり易く表記しないダイワの製品紹介に対しては一消費者として苦言を申したいところです。
予想以上に軽いエアローターの巻き感

SW機としては予想外だったのが、金属でないカーボン樹脂ローターです。特に剛性感に不満は感じないですが、とにかく巻きが軽い。従来のセルテートSWは検証できていないのですが、おそらく新型ローターも巻きの軽さに貢献していると思われます。

室内での空回しでも全く巻きの重さを感じずSW機とは思えない程で、24ツインパワー4000XGだけでなく22ステラC3000と大きな差を感じられない程でした。
マグシールド感が非常に少ない


この巻きの軽さはカーボン樹脂ローターだけで無くマグシールドが少ない事も貢献しています。22イグジストだとドライブギアにも搭載されていたマグシールドがスプールシャフトだけに変更されています。これにてマグシールドの巻き重りが感じ難くなってます。
あれだけネット上で酷評されても頑なに搭載を辞めなかったマグシールドを、とうとうSW機への搭載すら減らしたのは、やはり私と同様にマグシールドに使い難さを感じる人が多かったのだと思われます。
巻き上げパワー

SW機の魅力である巻き上げパワーを検証してみました。水の入った500mlペットボトルに糸を結び付け腰の高さまで垂直に巻き上げます。

6000H

4000XG
ギア比は異なるものの一回転当たりの巻き上げ量は約100cmと同等の24セルテートSW6000Hと24ツインパワー4000XGとの比較です。
この24ツインパワーは金属ローターにて大注目された26セルテートHDよりも巻き上げパワーが強いリールなのですが、500mlペットボトルは垂直には巻き上げられずハンドル回転もカクカクで定まりません。
ですが24セルテートSW6000Hなら500mlペットボトルを垂直に巻き上げられます。流石にスムーズに巻き上げられるとは言えませんが、何とか寄せられるだけのパワーが有ります。
密巻き非搭載でバックラッシュし難い


セルテートはダイワ機なので密巻きは搭載されていません。ステラとの比較でも巻き付けの密度が倍以上は異なります。

密巻き搭載機だと柔らかいPE、もしくはフロロのように硬すぎる糸だとスプールからの糸浮きが発生しやすく、どうしても稀にバックラッシュが発生しますが、ダイワ機だと、その危険性が大きく減らせられます。
ドラグ性能は悪く無いが粗い

ドラグ性能は以下手順で確認しました。ラインが1秒で30cm出る設定でドラグを800gに設定し、そこから低速 (10cm/s)と高速(90cm/s)でのドラグ値を10回以上計測し、おおよその平均値を記載しました。手作業のためブレが非常に大きい実験ではありますが、結果は以下の通りです。
| ドラグ速度 | 24セルテートSW | 26セルテートHD | 22ステラ |
| スプール径 | 57φ | 48φ | 47φ |
| 低速(10cm/s) | 600g | 500g | 600g |
| 普通(30cm/s) | 800g | 800g | 800g |
| 高速(90cm/s) | 1,000g | 900g | 1,000g |
26セルテートHD:26セルテートHD LT3000
22ステラ:22ステラC3000SDH
24セルテートSWのドラグ性能は数値上は26セルテートHDより若干悪く22ステラと同等になりましたが、個人的には他のダイワ機と比べてもドラグ性能が高いとは感じられず、むしろ出だしが悪く、引っかかりを強く感じます。
スプールにベアリングが全く無い

このドラグの不安定感はスプールに一つもベアリングが搭載されていないのが原因かと推測されます。ハイエンドリールなのにスプール内とシャフトの、どちらにもベアリングが無いのには驚かされました。
スプールベアリング追加で高速域がスムーズに
改造とはなりますが24セルテートSWはヘッジホッグから交換用のベアリングは販売されており、これにてドラグ性能が向上します。

交換はスプールを外しセラミックのようなカラーとベアリングを交換するだけです。私は少しだけオイルもベアリングに追加します。交換後のドラグ性能は以下の結果となりました。
| ドラグ速度 | 24セルテートSW BB追加 | 24セルテートSW | 26セルテートHD |
| スプール径 | 57φ | 57φ | 48φ |
| 低速(10cm/s) | 600g | 600g | 500g |
| 普通(30cm/s) | 800g | 800g | 800g |
| 高速(90cm/s) | 900g | 1,000g | 900g |
24セルテートSW:24セルテートSW 6000H
26セルテートHD:26セルテートHD LT3000
残念ながら低速域では数値上はベアリング追加前と変わりませんでしたが、ドラグの出だしは明らかに良くなり、高速域では数値上でもドラグ性能が向上しています。
小型より重いもののSW機としては軽量

24セルテートSW6000Hの重量は実測でも374gと小型汎用機より100g以上重い重量です。ただSW機を使う用途では重さは感じ難く、SW機の中では、かなり軽量な部類で扱い易く感じます。
リールのバランスは良くはない


24セルテートSW 6000Hはカーボン樹脂ローターを搭載していますが、6000番の大型ローターの影響かリールのバランスは良くは無く重心は若干頭下がりの位置になります。金属ローターの26セルテートHD3000番の方がバランスが良いぐらいでした。
ただ、この点に関して24セルテートSWはボディサイズを抑えスプール径を大きくした影響と考えており、全体の重量を軽くするため、仕方なかったのかと推測しています。


因みにカーボン樹脂ボディの24ルビアスは更に前方重心となっており金属ボディのステラは重心がハンドル部の手元になります。
糸絡み対策には若干不安


ダイワ機はスプールの糸絡み対策がシマノに比べ弱く、SW機の24セルテートSWでも他のダイワ機と同様にシャフト部まで凹みが無く平坦になってます。


26セルテートHDも同様にライン巻き込みの防止の弁が小さく、また26セルテート HDで隙間も大きめです。


この糸絡み対策に関してはシマノの方が一段上です。シマノのスピニングは全般的にシャフトへの糸絡み防止の弁が大きく、かつスプールとの隙間が殆ど無いため糸絡みが滅多に発生しません。
ローター回転防止は小さく糸絡みし難い


スピニングリールはベールを起こした際の回転防止を写真の突起で対応しており、ベールを起こした時だけ突起が出ることで回転防止の役割を果たしています。小型汎用機では26セルテート HDのように大きめの突起物にてローター回転を防止しているため稀に糸が絡まり、糸を切るしか無い状況になりますが、24セルテートSWはローターの回転防止が非常に小さく糸絡みの心配が有りません。


因みにですがシマノだとステラやヴァンキッシュなど確認した大半の機種で小型ローター回転防止が搭載されておりダイワ機のようなトラブルが発生し難くなっています。
ハイエンド価格だが26セルテートHDよりは控えめ
24セルテートSWについてはハイエンドの価格で安いとは言えませんが、26セルテートHDに比べると価格は抑えられており、全然巻き上げパワーが強く無い26セルテートHDを買うぐらいなら、価格も抑えられた24セルテート HDの方が、よっぽど良い買い物になると感じます。
デメリット
ドラグ性能は高くない

24セルテートSWで1番残念な点がドラグで有り、スプール側にもシャフト側にもベアリングが無くカラーとなっています。このためドラグ性能の数値は悪く無いものの出だしが安定しません。
改造とはなりますが、スプール側については絶対にベアリングに交換すべきです。
他のリールとの比較
26セルテートHDとの比較
| 重量の軽さ | 26セルテートHD |
| 巻きの軽さ | 同等 |
| 剛性感 | 24セルテートSW |
| ドラグ性能 | 26セルテートHD |
| ライントラブル耐性 | 同等 |
| コストメリット | 24セルテートSW |
26年に金属ローター搭載で大注目を集めた26セルテートHDですが、従来機に比べ確かに剛性感と巻き上げパワーは上がったものの、シマノ機に比べ明らかに巻き上げパワーは劣り、個人的には期待外れな製品でした。
今回24セルテートSWを試すことで、重量は重くなるものの、巻き上げパワーが必要なら、やはりSW機だなと痛感しました。ドラグ性能はベアリングが入っていない分、若干劣るものの大型魚とのファイトなら太糸前提なので大きな問題になりません。それよりも巻き上げパワーが強く、かつ樹脂ローターで巻きも軽い、更に26セルテートHDよりも価格が抑えられた24セルテートSWの方が、はるかに実用的だと感じます。
24ツインパワーとの比較
| 重量の軽さ | 24ツインパワー |
| 巻きの軽さ | 24ツインパワー |
| 剛性感 | 24セルテートSW |
| ドラグ性能 | 同等 |
| ライントラブル耐性 | 24セルテートSW |
| コストメリット | 24ツインパワー |
もし軽さを残しつつ、巻き上げパワーも欲しいとなったらシマノの小型汎用機がオススメです。22ステラも悪く有りませんが価格が高過ぎるので実釣だと24ツインパワーで十分と感じます。
この24ツインパワーでもパワーが足りない時には、重量は重くなりますが24セルテートSWの出番となります。
まとめ

今回紹介の24セルテートSWはSW機のため重いものの、SW機の中では最軽量であり、巻きも軽く、かつSW機らしい巻き上げパワーが魅力で、私の様なSW機入門者には最適のリールと感じます。
若干ドラグが安定しないため、改造とはなりますがベアリングを別途購入し搭載するのをオススメします。


