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釣れるスピナーベイトとして有名なDゾーンですが、特に濁った状況で障害物の少ないフラット上で活躍します。同サイズのスピナーベイトより一回り大きなサイズと極細のワイヤーによる強振動でバスに強烈にアピールします。またサイズ感の大きさもあってか引き抵抗が強く、スピナーベイトの中でも特に低速巻きに適しています。小型も釣れない事はありませんが狙って良型を取りやすい傾向にあります。
ただ強力はアピール力はクリア状況には全く適しておらず、濁りがキツイ条件以外では全く出番がありません。また細いワイヤーは非常に折れやすく良型を狙って取りやすいにも関わらず、良型が来た際には常にワイヤー折れの危険にさらされます。加えて細いワイヤーの影響でガード力が極めて弱く、障害物周りでは他のスピナーベイトに比べて根掛かりが多発します。
今回は極細ワイヤーによる悪影響も多いものの、濁りのキツイ条件では唯一無二の釣果をたたき出すDゾーンについて紹介します。個人的な評価は以下の通りです。
★5ヶが満点 | |
アピール | ★★★★★ |
低速対応 | ★★★★★ |
根掛回避性 | ★☆☆☆☆ |
バイト誘発率 | ★★★☆☆ |
Dゾーンの特徴
![Dゾーン_表面](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/01/9b94cac9b2a15f2cc49b850e4a59e6ab-629x1024.jpg)
![Dゾーン_裏面](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/01/3f455c131195d27cec1a8b8541ff6b03-620x1024.jpg)
アピール
![Dゾーンのブレード比較](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/01/9a2f76556f7dc71a349fe147168317cc.jpg)
Dゾーンのブレードは平面が少なく凹凸が多いため適度なアピールに抑えられています。
![Dゾーンのサイズ比較14g](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/01/8974f1bdb0fe5422973a8c92543cc1ab.jpg)
![Dゾーンのサイズ比較21g](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/01/c18c13e2143da09a734f3796efbea820.jpg)
ただ大きさは同じ1/2ozサイズのスピナーベイトでは一回り大きく、1/2ozサイズにも関わらず3/4相当の大きさです。また後述しますがワイヤー径が細いため、より一層、振動が増幅されます。
このためアピール力は非常に大きく濁った状況でもバスに気づいて貰えますが、逆に言えばクリアアップした条件では全く釣れません。
低速対応
![Dゾーンのスピード](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/01/c16da79dc96f8292dcad4d9d6a739b28.jpg)
Dゾーンは同サイズのスピナーベイトより上下に一回り大きくワイヤーが細く振動も大きいため低速に適したスピナーベイトです。逆に巻き抵抗が大きすぎて早巻きは全くできません。
根掛回避性
Dゾーンのワイヤー径は同クラスのスピナーベイトの中でも最も細く、フックを最低限しかガードできません。回避性が高いハイピッチャーMAXではワイヤー径が太めですが、ファインワイヤーを謳っているクリスタルSより細いワイヤーです。そのため回避性は全く期待できず根掛かりは多発します。
![Dゾーンのワイヤー径](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2023/04/cb708ff18b830fda667d2401c198d744.jpg)
![クリスタルSのワイヤー径](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2023/04/2fa50dc73f71810a276a83c5a7a912f7.jpg)
根掛かり回避性の高いハイピッチャーMAXやBカスタムに比べると明らかにワイヤー径の差があります。
![ハイピッチャーMAXのワイヤー径実測値](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/04/3f0a7382f380a2333d3c451f6cb19b95.jpg)
![Bカスタムのワイヤー径実測値](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/04/03771573a23453d3c8a4dfe1a4f8b03f-976x1024.jpg)
参考までにフックも載せますが、同サイズのスピナーベイトに比べ一回り小さいフックとなっています。この小ささによってワイヤーの根掛かり回避性不足を補っていると思われます。
![Dゾーンのフック](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/01/e0f3b3bf32b078f55a0092e95a515c5c.jpg)
![ディーパーレンジのフック](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/01/7114937f03dcaf54a382bedce587e229-1.jpg)
またメーカーが公表の通りワイヤー折れも多発します。抜き上げるなんて厳禁のためラフな使い方には全く適していない繊細なスピナーベイトであるため注意が必要です。
![Dゾーンのワイヤー折れ](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/01/57f1e04541976c80ff829da3f6d2f4bb.jpg)
釣果と良型率
Dゾーンはサイズも大きく強力なアピール力のため良型を狙って取れるスピナーベイトです。ただサイズの大きさもあってバイトは多くは有りません。濁ったフラット上をゆっくり巻いて良型を仕留めたいときに使うスピナーベイトでもあります。
他のスピナーベイトとの比較
クリスタルS
![クリスタルS](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2023/04/566a37e2297c889258d6c36e3591db8c.jpg)
クリスタルSとDゾーンはいずれも濁った状況が得意なスピナーベイトですが、大きく違うのが投入する場所です。Dゾーンはワイヤー径が細く根掛り回避性が皆無ではあるものの障害物の少ないフラット上のバスでもバイトさせられます。その反面、クリスタルSは障害物付近でしか活躍しないものの、ある程度、根掛りも回避できます。クリスタルSの詳細は別記事で紹介しております。
レベルスピンとの比較
![レベルスピン](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2023/04/4f8738b020579cc01fb66085cacbb4a1.jpg)
よくDゾーンのパクリと呼ばれるレベルスピンですが、確かに傾向は似ているものの個人的には別物です。まず同じ点としては低速が得意でフラット上の魚を釣るのが得意ですが、根掛かり回避性が低い事。その反面、Dゾーンがサイズの大きさと強力なアピール力にて濁りの中をアピールするのに対し、レベルスピンは一回り小さく濁りが少なくても投入できます。レベルスピンの詳細は別記事で紹介しております。
ディーパーレンジとの比較
![ディーパーレンジの使用例](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/01/51a9233e1a702c79a4c7647d7a035ab2.jpg)
Dゾーンとディーパーレンジは共に濁ったフラット上の魚を狙うのに適していますが、大きな違いはスピードです。Dゾーンの巻き抵抗が激しく、ゆっくりと巻くのに適していますが、ディーパーレンジは低速では動かず高速域が得意分野です。そのため早い動きには追いきれない状況や、ピンスポット近くをゆっくり誘いたい状況でDゾーンは活躍します。ディーパーレンジの詳細は別記事で紹介しております。
まとめ
![Dゾーン](https://hardbaitlab.com/wp-content/uploads/2024/01/40ffc7d9b901519001a3b984cfdf8f85.jpg)
今回紹介のDゾーンは
・大きなボディと強力はアピール力で濁ったフラット上の低速巻きが得意
・ワイヤー径が楚々過ぎるため回避性は極めて低く、かつ折れやすい
・アピール力が強すぎるためクリア条件では全く活躍しない
とクリア条件には全く向いていないものの、濁った状況では強烈な力を発揮するスピナーベイトです。根掛かり易くワイヤーが折れやすいといったデメリットはありますが、何もないフラット上でもバイトが取れる唯一無二の存在です。