【スピナーベイトお勧め7選】有名スピナーベイトの使い分けと使用例の紹介

スピナーベイト7選

既に見飽きるほどネット上には「お勧めスピナーベイトXX選」といったタイトルで同じようなスピナーベイトが紹介されていますが、意外に触れられていないのが使い分け。メーカーWEBサイトの引用で各スピナーベイトの特徴は紹介されていても、どの状況に適したルアーかを理解できていなければ現場で適切な品番を選べません

まだまだプロの域に達しないアマチュアですが、私が最も得意なルアーはスピナーベイトであり、今でも釣りの軸になっています。活性の高い魚を効率的に拾える上に根掛りも少なく、広範囲に投げることで地形変化、流れの変化を探すことも可能です。スピナーベイトで釣れなくても見つけた変化に他のルアーを入れることで、より早く一匹に近づくことができます。

紹介するのは皆さんも顔なじみのスピナーベイトばかりで、店頭でもよく見かける品番ではありますが、各スピナーベイトの特徴を知ることでより効果的に使用することができます。今回は私のお勧めするスピナーベイト7選を紹介します。

なお簡単な比較の一覧は以下の通りです

釣果
/デカバス
早巻き
/アピール
根掛回避性
/中層バイト
ハイピッチャーMAX3/33/35/3
ハイピッチャー5/25/25/5
クリスタルS2/51/52/2
Dゾーン4/41/51/5
レベルスピン4/43/32/5
Bカスタム2/54/23/3
ディーパーレンジ3/35/13/5

著者紹介

当ブログを運営しておりますPEIと申します。2015年から淀川に通い始め、朝一釣行のみが大半ですが、ほぼ毎週末の年間100日以上は釣りに行く週末アングラーです。陸王ダービー上位陣のようなバスプロには及びませんが、情報収集と淀川での釣行を重ね、多くの良型を釣り上げるレベルまでは上達できました。

スピナーベイトを使う状況と場所

どんな条件で有効か

濁り

スピナーベイトの特徴はアピールが強く、広範囲を素早くサーチできる事です。アピールが強いため、特に濁った状況に有効なルアーです。一部にはステインやクリア条件で有効なスピナーベイトも存在しますが、基本的には普段より濁った状況に効果を発揮するルアーとなります。

どんなエリアが釣れるのか

障害物回り
キンチャクとかスピナーベイト以外不可能

もう一つの特徴が根掛り回避性であり、これが最も生きるのが障害物周りです。トレブルフックがついたプラグでは根掛かりやウィードが絡まって釣りにならない場所でも遠慮なく投げ込めます。

一方、この根掛り回避性を生かして、あらゆる場所に投げることで巻き抵抗から地形変化や障害物の有無、流れの変化を探す事も可能です。サーチの途中で釣れることもありますが、見つけた変化に対して他のルアーを投げ込むことで、効率的にバスに近づくことができます。

どんな状況のバスに効果的か

9月の淀川バス

スピナーベイトは活性の高くエサを追い回しているバス、あるいは状況が悪くてもリアクションバイト出来る体力が残っているバスに有効です。特に活性の高いバスを呼ぶ力は非常に強く、小魚を追い回しているコンディションの良い個体を選んで釣ることが可能です。

他のルアーとの使い分け

スピナーベイトとプラグの使い分け

スピナーベイトが苦手な分野はスレたバスへの食わせ、ピンポイントの攻略です。スピナーベイトはバスを寄せる力が強すぎるためか、同じスポットに対しては最初の3投以内が勝負となります。それ以降は見切られ、まずバイトは有りません。そのため同じエリアに何投もするならミノーやバイブレーションの出番です。プラグは寄せる力は弱い反面、バスの目の前を通した際の食わせ力が高いのが特徴です。

反面ミノーやバイブレーションは根掛かり易いルアーのためカバー近くを通すのは苦手です。そんな時にはシャッドやクランクが有効でカバー付近を丁寧に通すことができ、ピンポイントに当てて浮かせることも可能です。

スピナーベイト紹介

各スピナーベイトの詳細は個別に記載しますが、冒頭にも記載しております全体的な比較は以下の通りです。

釣果
/デカバス
早巻き
/アピール
根掛回避性
/中層バイト
ハイピッチャーMAX3/33/35/3
ハイピッチャー5/25/25/5
クリスタルS2/51/52/2
Dゾーン4/41/51/5
レベルスピン4/43/32/5
Bカスタム2/53/33/3
ディーパーレンジ3/35/13/5

釣果とデカバス率、早巻きとアピール、根掛り回避性と食わせ力は私の考えでは相反する性能で片方が上がればもう片方は下がるとの認識です。例えば

釣果が高ければ子バスは多く釣れるがデカバスは選びにくい

早巻しやすい場合はアピールが弱い

障害物の少ない中層バイトが取れやすい品番はワイヤーが細い傾向で根掛り回避性は弱い

といった感じです。

ハイピッチャーMAX

ハイピッチャーMAX

どんな状況でも対応可能なのがハイピッチャーMAX。クリアでも濁り状況でもカバーでもオープンでも、あらゆる状況に対応可能な優等生です。これ一つあればスピナーベイトを使いたい状況で困ることはありませんが、すべてが80点以上の反面、100点を取れることが少ないのが悩みどころ。ワイヤーが丈夫で強度が高いため根掛り回避性能が非常に高く、根掛かり回避性能は高いので、障害物周りでは重宝します。ただ、ハイシーズンでは各性能が100点の特化型スピナーベイトを使うことが多くなります。

そんなハイピッチャーMAXの100点近い性能は低速でのレスポンス。前述の根掛かり回避性能に加え、低速でもブレードが回り続けるためスローロールに非常に適しています。早春のボリュームベイトとして紹介されているのも、ハイピッチャーMAXの低速でのレスポンスがあってこその応用です。

ハイピッチャーMAX34

これが最も生きるのが低水温期のスローロールでボトムを根掛り無く攻め続けることが可能です。特に3/4オンスでは引き抵抗も控えめのため浮き上がりにくく、振動もしっかり感じられるため、ストレス無くスローロールを続けることが可能です。

ハイピッチャー

ハイピッチャー

とりあえず釣りたいならハイピッチャー。ワイヤーも丈夫で根掛り回避性も高く、シルエットが小さいため障害物周りだけでなく、何もない中層でもサイズを選ばす釣ることが可能。スピナーベイトで釣ったことの無い人には是非ともお勧めしたい一品です。

ハイピッチャー1オンス

ハイピッチャーの凄さは釣果だけでなく、1/2オンス以上の5/8や1オンスまで展開されている事です。コンパクトサイズで重たいウェイトのため他のスピナーベイトとは比べ物にならない速さで巻くことが可能。大遠投の後、ボトムをスピーディに調べることが可能で地形変化を探りながらバスを釣ることもできます。

唯一の難点がフック。丈夫で良型とのファイトでも全く動じないフックですが、太いため若干刺さりが悪く、すっぽ抜けることが多い傾向です。Mクラスの柔らかいロッドか固めのグラスコンポジットを使う事で解消できますのでロッド選定には要注意です。

クリスタルS

クリスタルS

個人的にはホームランバッターのクリスタルS。良型を狂わせる力を持っており、スイッチが入ったバスが足元まで追いかけてきてバイトした事も多々有ります。最も有効なのが濁った状況で、バスが付くであろう一等地に投げ込む事。勝負は3投目までで表層からレンジを落して2投目、最後にコースを変えて終了です。大抵、一投目で釣れることが多く、釣れれば良型には間違いありません。

その反面、クリスタルSは釣れる魚を選ぶためバイトは多いとは言えません。またピンポイント攻略が得意ですが、適当に巻いて釣れるルアーでも有りません。ワイヤーも中層で食い上げさせることが得意な細さですが、障害物に当て続けることも得意ではありません。濁った状況で魚が障害物に身を寄せる中、活性高いバスを選んで障害物から呼び寄せバイトさせるルアーです。

Dゾーン

Dゾーン

誰もがお勧めするスピナーベイトがDゾーン。サイズは決してコンパクトでは無いのにバイトが非常に多く、障害物に絡めなくても中層ただ巻きで釣れる恐ろしいルアーです。特徴的なワイヤー形状でスイミング姿勢が水平となるのが特徴で、多くのスピナーベイトに影響を与えているのは間違いありません。クリア状況は得意とはいえませんが、圧倒的な威力を発揮するのが濁った状況です。バスの居場所が分からなくでも、アピールの強さでバスを引き寄せバイトに持ち込みます。

一方、最大の悩みどころが破損。良型を選んで釣れるにも関わらず、良型が釣れればワイヤーが折れヘッドとフックが返ってこないことも多数。またワイヤーが細すぎるため根掛り回避性も高いとは言えません。フックが小さいのでトレーラーフックを付けたくなりますが、ロストに直結しますので付けないことを強く推奨します。コストも高いため、出来るだけレベルスピンを使うことをお勧めします。

レベルスピン

レベルスピン

中層ただ巻きで勝手にバイトを取れるのがレベルスピン。Dゾーンと同様のワイヤー形状でヘッドのスイム姿勢が水平に近く、細いワイヤーで中層のバスからバイトを取るのに非常に適したスピナーベイトです。Dゾーンを意識して開発されたのは間違いないでしょうが、Dゾーンとの大きな違いはワイヤーが丈夫で折れにくい事、フックが大きい事、アピールが若干控えめな事です。このため、少々のカバーでも投入可能であり、アピールが適度であるため濁りが少ない条件でも釣れます。低速でのレスポンスも素晴らしいため、早春での低速リトリーブが可能なボリュームベイトのチューンにも適しています。既に販売されているスピナーベイトを研究しつくした上で市場に投入された非常に優秀な一品と言えるでしょう。少々残念なのが1/2オンス以上の展開が無くディープでは使いにくい事。糸重りを巻き付けるなどチューンが必要です。

Bカスタム

Bカスタム

クリア条件で活性の高いバスを釣りたいならBカスタムです。シルエットも大きく引き抵抗も小さくは無いのですが、ワイヤーが異常なほどに太いため振動が抑えられており、他の多くのスピナーベイトとは異なり濁っていない状況でも活躍します。ヘッドも水を大きく受ける形状になっているため、ヘッド部分さ左右にブレながら若干のロールを伴って動くのも特徴です。障害物に当てなくてもバス寄せてバイトさせることが可能ですが、バイトの数は決して多いとは言えません。忍耐は必要ですが、釣れれば良型は確定のホームランバッターと言えるでしょう。

Bカスタム58

難点はスカートのゴムの耐久性が低く、気が付くとフック丸出しのことも。使用前にワイヤーで補強するのをお勧めします。またスピナーベイトの中では最も高価のため、障害物周りでの使用は財布へのダメージが大きすぎるためお勧めしません。

ディーパーレンジ

ディーパーレンジ1/2

どう考えてもネーミングを失敗していて、損をしているディーパーレンジ。サイズの割に抵抗の少ないブレードを採用しているため一段下のレンジを引けるのが名前の由来だそうですが、ブレードのレスポンスが悪く振動も感じにくいため、全くスローロールには向いていません。ただし引き抵抗が極めて少ないため、個人的には「スピードレンジ」と認識しています。

これまで紹介してきた全てのスピナーベイトが活性の高いバスを寄せてバイトさせるのに対し、ディーパーレンジはフィーディングに入っていないバスでもバイトさせるのが最大の特徴と考えています。バスへのアピールや寄せる力が非常に弱く、スピナーベイトと言うよりバイブレーションやミノー、シャッドに近いルアーです。そのためスピナーベイトとしては異様にスレ難く、何度もバスの近くを通して目の前に入った瞬間にリアクションバイトさせる事が可能です。そのため濁りが少なく、日も登り、ちょっとスピナーベイトではキツイと思える状況で活躍します。バイブレーションやミノーでは根掛かる場所に投げ込めるのもディーパーレンジならではの特徴です。

ディーパーレンジ34

また3/4オンスの重いウェイトがラインナップされているのも非常にありがたい点です。単純に重くなっただけでなく、フロントのブレードも一回り大きくなっているため、多少はスローロールにも対応可能です。クリア展開ではバスのレンジが深くなることが多いのですが、沈んでワームで狙うような活性の下がったバスでもバイトさせることが可能です。3/4オンスだけがディーパーレンジの名前にふさわしい気がしています。

まとめ

9月の朝マズメ

今回は店頭で入手しやすい人気スピナーベイトに絞って使い分けを紹介しました。現在、市場にあるスピナーベイトは万能タイプが少なく、尖った性能を持った番手が多い傾向です。そのため、状況に合わせられないケースも多く十分な能力を発揮できていません。当方の使い分けを参考にご自身のフィールドに適切なスピナーベイトを選べれば、より良い釣果につながると思いますのでお試しください。

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