この記事は広告を含む場合があります。記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
個人的に非常に気に入っている9本撚りPEですが、特にオッズポートやシンジX9は余りにも価格が高すぎるため試すにはハードルが高過ぎます。ただ近年はX BRAID以外からも9本撚りPEが展開されDUELからもモンスターゲーム9が登場しました。
モンスターゲーム9の特徴としては9本撚りPEらしい硬さによるラインでルアーを操作しやすい点で、ロッドティップへの絡みも抑制されベイトリールでもキャスト時のトラブルが抑えられます。また伸びが少ないため感度面でも優位です。結束強度も問題なく、これが普通の8本撚りPEと同等の価格で試せるのは非常に有難い点です。
ただ糸が潰れにくい影響でスプールでの糸の嵩が膨らみがちでリールに記載された通りの糸巻き量は期待できない点には要注意です。今回は一般的な価格にて9本撚りPEを試せるモンスターゲーム9を紹介します。
目次
モンスターゲーム9の特徴


モンスターゲーム9の中でもキャスティングやバーチカルなど5種類ほどあります。デュエルの公式WEBサイトにて調べると、どうもコーティングが違うようです。WEBサイトの内容を抜粋します。

今回、購入したのがバーチカルで10mごとのカラーリングが特長です。タイラバとイカメタルは色は同じで太さだけの違いに見えます。

その一方でエギングやキャスティングでは表記が増えておりコーティングについての説明があります。このコーティングの有無がキャスティングやエギとバーチカルの違いのようです。私はラインで水深や飛距離を測りたいのでバーチカルを選びました。
太さ


SV BOOST PEスプールに1.5号を50m巻いた時の写真です。モンスターゲーム9は普通のPEであるアップグレードX8に比べるとスプールでの嵩が若干大きくなっています。

デュエルの公式WEBサイトにも記載されていますが、原因として糸が太い訳ではなく糸が潰れにくいためスプールでの巻き嵩が増えるようです。


なお同様に9本撚りで糸が潰れにくいと言われるシンジX9とも比較しましたがシンジX9は通常のPEと差を感じ難くアップグレードX8と同等で、モンスターゲーム9よりスプールの巻き嵩は少なめです。
伸びと感度

PE:7mを2kgで引っ張った際の伸び率の結果です。
| モンスターゲーム9 1.5号 | アップグレードX8 1.5号 | シンジX9 1.5号 | |
| 伸び | 3cm | 8cm | 5cm |
| 伸び率 | 0.4% | 1.1% | 0.7% |
この芯糸1本対し8本で編み込んだ9本撚りPEは伸び難いのが特徴で普通のPEであるアップグレードに対し伸びが大きく抑えられています。伸び率としては7mでの比較でも1%近い差が出ています。
驚いたのが同様に9本撚りPEであるシンジX9より更に伸びが抑えられている点です。そのため感度面では非常に有利であり、インショアやオフショアなどの船からのバーチカルゲームでは大きな利点となるでしょう。
強度

1.5号をFGノットでの結束強度を測定した結果です。計測は3回行い平均、最大、最小の強度を示します。
| モンスターゲーム9 1.5号 | アップグレードX8 1.5号 | シンジX9 1.5号 | |
| 表記 強度 | 13.60kg 30lb | 13.6kg 30lb | 15.5kg 34.2lb |
| 平均 | 9.67kg 71% | 9.17kg 67% | 11.00kg 71% |
| 最大 | 10.00kg 74% | 10.50kg 77% | 12.50kg 81% |
| 最低 | 9.00kg 66% | 8.50kg 63% | 9.00kg 58% |
モンスターゲーム9の結束強度はアップグレードX8と同等で強度面には全く不安がありません。強度が最高クラスのシンジX9には若干劣りますが、実釣面ではモンスターゲーム9は十分と言える強度と言えます。
耐摩耗性

10号重り(35g)を1000番の砥石に吊るし、左右20cmを行き来できた回数を測定(1往復で2回とカウント)しました。計測は5回行い平均、最大、最小の強度を示します。
| モンスターゲーム9 1.5号 | アップグレードX8 1.5号 | |
| 平均 | 19回 | 17回 |
| 最大 | 23回 | 20回 |
| 最低 | 16回 | 14回 |
モンスターゲーム9は芯糸の恩恵か普通のPEであるアップグレードX8に比べ耐摩耗性は高い結果となりました。
| シンジX9 1.5号 | フロロリミテッド 6lb(1.5号) | |
| 平均 | 23回 | 31回 |
| 最大 | 25回 | 33回 |
| 最低 | 20回 | 28回 |
ただ樹脂コーティング感の強いシンジX9には劣ります。また耐摩耗性が強いと言ってもPEの中での話であり同じ太さのフロロリミテッドの6lbには耐摩耗性は全く勝てません。
耐久性
耐久性は検証中のため少々お時間願います。
滑り性、糸鳴りの少なさと飛距離


顕微鏡による60倍写真での比較です。モンスターゲーム9は表面凹凸が少なくアップグレードX8と同等と感じます。若干、糸の表面が丸く、アップグレードX8の方が角ばっては見えます。


この表面が丸いのは9本撚りPEの特徴なのかシンジX9も同様に丸くアップグレードX8のようには角ばってはいません。参考までに4本撚りPEであるアップグレードX4は表面凹凸が大きく写真でも分かるほど凸凹があります。
FGノットでの編み数
0.8号で堀田式FGノットを組んだ時の私の編み込み回数を記載しています。編み込み回数は上下に1回づつ編んだ際の編み数を2回と計上しています。そのため通常のFGなら編み込み数は半分になります。
| モンスターゲーム9 | アップグレードX8 | シンジX9 | |
| 1.5号 | 25回 | 25回 | 25回 |
モンスターゲーム9はアップグレードX8やシンジX9とは編み込み数は同じで問題ありませんでした。
| アップグレードX4 | アップグレードX8 | |
| 0.8号 | 19回 | 25回 |
参考までに表面凹凸が大きい4本撚りPEだと8本撚りPEに比べ編み込み数を減らさないと摩擦抵抗が大きいのかFGノットの先まで締め込めないので要注意です。
硬さ
PEラインを何センチ水平が維持できるか検証しました。なおコーティングの影響をなくすため、5回ほどライン表面を爪で削った後に検証を行っています。


左がモンスターゲーム9の1.5号、右がアップグレードX8の1.5号です。
モンスターゲーム9は通常のPEより硬く10cmを水平にしても、まだ床に着いて居ません。これがアップグレードX8だと柔らかいため7cmが限界になります。


左がシンジX9の1.5号の新品、右がシンジX9の1.5号を爪でコーティングを剥がした状態です。
硬さに関してはシンジX9の方が更に上で、コーティングの恩恵か左の写真のように水平に15cmでさえ維持しています。爪でコーティングを剥がした状態でも右の写真のように11cmとモンスターゲーム9より硬い状態を保っています。
実釣での操作性


この硬さの恩恵かモンスターゲーム9はアップグレードX8に比べ若干糸クセが強くロッドへの絡みが少ないと感じます。


参考までにモンスターゲーム9と同じ9本撚りPEの例を載せますがシンジX9は更に硬くハリ感があり、マックスパワーPE X9の方がモンスターゲーム9より若干柔らかい傾向にあります。
ベイトPEにもお勧め

このモンスターゲーム9の硬さはベイトPEにも適しています。糸が硬くキャスト時にカックンバックラッシュなどのトラブルも抑えられます。
コスト
価格についてはお手頃感は有りませんが9本撚りPEとしては良心的な価格です。シンジX9が余りにも高過ぎるため9本撚りPEを試してみたい方にはオススメです。
アップグレードX8との比較
| 細さ | アップグレードX8 |
| 強度 | 同等 |
| 耐久性 | 検証中 |
| 耐摩耗性 | モンスターゲーム9 |
| 滑り性 | 同等 |
| 伸びと感度 | モンスターゲーム9 |
| 硬さとトラブル耐性 | モンスターゲーム9 |
| コスト | 同等 |
同じ8本撚りベースのアップグレードX8との比較では糸の柔らかさと伸びが大きな違いとなります。モンスターゲーム9の方が糸が硬く伸びが少ないためラインでルアーを操作する釣りや、バーチカルゲームなど感度を優先する釣りではモンスターゲーム9が有利です。一方で多少の伸びが合って柔らかいPEならアップグレードX8となります。
シンジX9との比較
| 細さ | シンジX9 |
| 強度 | シンジX9 |
| 耐久性 | 検証中 |
| 耐摩耗性 | シンジX9 |
| 滑り性 | 同等 |
| 伸びと感度 | モンスターゲーム9 |
| 硬さとトラブル耐性 | シンジX9 |
| コスト | モンスターゲーム9 |
同じ9本撚りのシンジX9との比較では基本的にシンジX9の方が全体的に性能が上ですが、コストが3倍以上も高いため、それだけの必要性が見出せるかは怪しい所です。私はシンジX9を愛用していますがバス用で糸巻き量が50mもあれば十分だから、この糸巻き量なら価格は気にならないという点は否定できません。
ただ伸び難さと感度だけはモンスターゲーム9が有利で、キャスティングでなくバーチカルゲームならモンスターゲーム9を私は選びます。
マックスパワーPE X9との比較
| 細さ | マックスパワーPE X9 |
| 強度 | 同等 |
| 耐久性 | 検証中 |
| 耐摩耗性 | 同等 |
| 滑り性 | 同等 |
| 伸びと感度 | 同等 |
| 硬さとトラブル耐性 | モンスターゲーム9 |
| コスト | 同等 |
同じ9本撚りのマックスパワーPEとの比較では殆ど性能は同じですが糸の太さと硬さが僅かに異なります。モンスターゲーム9の方が若干糸が硬い反面、糸が潰れにくいためかスプールの巻き嵩は大きくなります。もう好みで使い分けても良いと思うレベルではありますが、硬い方が好みならモンスターゲーム9です。
まとめ

今回紹介のモンスターゲーム9は通常の8本撚りPEに比べ糸が硬く糸でルアーを操作しやすくベイトでのキャストでもトラブルが少ないPEです。伸びも少なく感度も高い上にシンジX9ほど高価でないため気軽に9本撚りPEを体験できます。若干スプールに巻いた際の嵩が大きいためリールの糸巻き量には余裕を持った号数を選んでください。



