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全く人気は無いけれど、何故かずっと販売されてるグラスコンポジット。使ってると、それだけで上級者っぽく見えるロッドだったりします。実際ハードベイトをやり込んだ人ほどグラスコンポジットを愛用してる人が多いのは間違いなく、バイトを絡めとる能力とファイト中のバレ難さに関しては一般的なカーボンとは比べ物にならない程高いです。
ただ重いし感度悪いしベナベナして投げ難いし飛距離も出ないしワームも扱い難いとデメリットが余りにも多過ぎます。またグラスコンポジットにも種類が多くグラコンとかピュアグラスとか、知らない人には理解不能な領域かと。
今回はグラスコンポジットの特性と大まかな使い分けについて紹介します。
目次
グラスコンポジットの長所
掛かりが抜群に良い

巻物が好きな人には一度は試して欲しいのがグラスコンポジットです。理由は掛かる数が明らかに増えるからです。柔らかいティップがバイトを絡めとるため、今まで気づきもしなかったバイトさえ取れるようになります。カーボンのM〜MHロッドだとバイトあっても弾く事が多くありませんか?
今バイトあったのに乗らなかった、そんなバイトの大半を掛けてくれるのがグラスコンポジット。グラスなら1〜2万クラスのロッドで十分な性能を発揮するため、ワームロッドみたく軽量高感度の高級ロッドが必要無いのも有り難い点です。
高トルクでバレ難い

グラスの次の利点はトルクが高いから魚が暴れない事。大きな魚が掛かった際にも魚の引きが抑制されるので、あっけなくランディング出来るしラインブレイクも減ります。
その副次的な効果で実はバラしも減ります。魚が暴れ難くなるのでフックアウトし難くなるのが理由です。特にトレブルフックのついたバードベイトはジャンプ一発でフックアウトする事も多いですが、ハネる事自体を減らせるロッドでもあります。
デメリット
ここまでグラスコンポジットが利点だらけのように言ってますが実際は欠点の方が多いです。有名どころでは感度悪くワームなんて使えない事。他にも以下のような難点も有ります。
重いリールしか適さない
グラスコンポジットで良く言われる欠点としてロッドの重さがあります。やはりカーボンに比べると非常に重たく、細かい操作は不可能で、巻いてるだけでも疲れます。

ただ意外にも持ち重りについては重いリールを選ぶ事で解決します。重いリールだと手元に重心が集まるため、持ち重りが劇的に改善するためです。巻物には丸型リール使う人が多いのは剛性感とか巻き抵抗の軽減も有りますが、リールの重さも影響してるのかもしれません。
フックが貫通し難い。
意外に知られていないですがグラスコンポジットはフッキングにも問題があります。バイトを絡めとる力は強いもののロッドがベナベナで硬くは無いためフックが貫通し難いんです。針先だけ掛かってるからテコの原理でピアストレブルみたいな太軸フックでも写真見たく簡単に曲げられます。

しかも巻物って基本的に巻き続けるので、ワームみたいに溜めを作ってのフッキングなんて不可能なんですよね。全力で巻き合わせするしか対策が無いんですが、巻き物ではローギアやノーマルギアじゃ無いと釣れる巻きを対応し難いのも難易度が上がる要因です。
根掛かりが増える
グラスコンポジットは更に欠点が有ります。根掛かりが多い。

柔らかいティップが魚だけで無く障害物も絡め取ります。根掛かり多発地帯では特に危険で基本的に障害物に当てずに使う必要があります。掛かっても前述の通りフックが貫通し難いので、フィルターネットとか巾着でも無い限り、掛かっても意外と外しやすいんですが、釣りのテンポが悪くなるのは間違いありません。なので障害物に当てるというよりは、中層を狙うのが中心的な使い方になりがちです。
グラスコンポジットの使い分け
そんなグラスコンポジットにもワームロッド程では有りませんが、意外に種類があります。ザックリとですが、各タイプの特徴を紹介します。
巻物バーサタイル7ftコンポジット

グラスコンポジットを購入する際、まずは7ftのMクラスでグラス混率が50%以下のファストテーパーのロッドがオススメです。グラスが多過ぎないため使いやすくスモールクランクから太軸フックのワイヤーベイトまで巻いて釣る釣りには幅広く対応可能です。個人的にも愛用しているタイプです。
ロッドの長さで巻くコースも変えやいのも利点かと。これは立ち位置の限られる陸っぱりで特に役立ちます。このためか、多くのメーカーからも販売されてるタイプでもあります。
私はこのタイプの中でもグラス混率が高いのが好みなのでタトゥーラを使用していますが、もう少しシャキッとしたロッドが好みならエクスプライドでも良いかと思います。
硬いグラスほど対応力が高い
意外かも知れませんが硬いグラスコンポジットの方が汎用性が高いんです。大森プロはMHのグラスコンポジット1本で全ての巻物を対応することで有名です。でも非常に合理的。

グラスって先が柔らかいからMHでもレギュラークランクも余裕で対応できます。かつトゥイッチとかアクションがティップで殺され難くく、加えて根掛かりも減ります。少々重く一般ウケは悪いですが、1番汎用性が高いのはMHのグラスコンポジットだったりします。
ハードベイト全般6.6ftコンポジット
汎用性を更に高めたグラスが66Mのグラスです。ダイワが得意としてるタイプですね。
USバトラーから橋本プロがブラックレーベルで復刻させ、リベリオン、ブレイゾンにも引き継がれます。クランクからワイヤーベイト、ジャークベイトからポッパーまで出来る汎用性が魅力。唯一の難点としては全長が短いからトレースコース変え難い事。
なので障害物やピンに向かって投げるなら7ftの方が扱いやすく、オープンに近い場所をボートで流しながら投げるロッドと感じます。霞を主戦場とするプロからプロデュースされたのも納得かと。
因みに私はこのタイプを殆ど使用していません。理由はジャークベイトなどは別の専用タックルを用意してるからです。
因みに、この系統で少し柔らかい66MLクラスを出してる事が多いですが、個人的には上級者向けのロッドだと思います。柔らかくなると根掛かりが増えて障害物に当て難く中層がメインになるためです。腕が有れば根掛かり回避出来ますが、上級者のテクニックなので、やはりグラコンは硬めから慣れていくのがオススメです。
【中層特化】ピュアグラス系
逆に絡みとる事に特化したモデルもあります。いわゆるピュアグラス系でワイルドサイドとかゾディアスが該当します。

個人的には超上級者向けのロッドとしか思えません。というのも根掛かりが多過ぎるためです。何個ルアーをロストしたか思い出したくも無い程です。しかもフックの貫通性能が悪過ぎて、普通のトレブルフックの付いたハードベイトでさえピュアグラス系だと全力巻き合わせしないと刺さりません。太軸フックが付いたワイヤーベイトなんて絶望的かと。
ですが、このピュアグラス系の長所として中層でバイトを掛ける事に関しては最強なんです。バイトが弱まる低水温期にはこのロッドじゃないと取れない魚が確実に存在します。根掛りが多すぎるし、ベナベナ過ぎて投げにくいし、重いし、有効な機械が極めて少ないですが、「グラコンじゃ無いと取れなかった」ってセリフはピュアグラス系の為にあると言っても良いでしょう。
根掛り回避のローモジュラス系(中弾性~低弾性)
グラスコンポジットではありませんがローモジュラス系についても説明しておきます。最初に名言しておきますが、ローモジュラス系はバイトを絡み取る特性、ファイト時に魚を暴れにくくするトルクに関してはグラスに足元にも及びません。しかもワームで使うにも感度が低いし、ダルくて重いし、汎用性も全くありません。グラスなら割と幅広い範囲のルアーをキャストできますがカーボンは対応範囲も狭いため、ワームが使えないにも関わらず、何本もローモジュラス系ロッドを持つ必要があります。

ですがローモジュラス系の長所は根掛かり回避性がグラスとは比較にならないほど高い事です。そのため障害物に当てる釣りでは欠かせません。ハードボトムに当て続けるクランクやスピナーベイト、またボトムノック系のスイムジグを扱う際、グラスだと根掛りの嵐で、毎投ルアーを無くすことになりかねません。冬の釣りだとTNをボトムノックさせながら巻く釣りが有名ですが、TN-80が流行った際、加藤プロが使ってたのはジグロッドと発言してました。ローモジュラスより更に硬くして根掛かり回避性を高めてるのだと思われます。
バーサタイルに使いたいなら硬いソリッド
ここまで巻物を使う前提で巻物に適したロッドを紹介してきましたが、正直に言って世の中ではハードベイトなんて使ってる人は少数派です。巻物自体を使う頻度が少ないのに巻物専用ロッドなんて買えるかとのご意見もごもっともかと。そもそもハードベイトってシチュエーションベイトで状況が完全に合ってないと釣れません。逆に言うと合ってさえいれば爆発的な釣果が得られ、一度でも体験すると、もう抜け出せなくなるんですが。
そんな扉を開くのに、まずは硬いソリッドティップのロッドがお勧めです。バーサタイルなら66M、少々重めまで対応するなら川村プロのファイヤウルフ系がお勧めです。ファイヤウルフは少々硬く重いルアーまで対応できるのでフィネス全盛の近年では66Mの硬いソリッドが有効で、シマノやダイワだけでなく、各社から販売されています。硬いソリッドが優秀過ぎる影響か、最近はティップだけがグラスのロッドも姿を消しました。
まずは、こういったロッドでハードベイトに慣れて、私のようなハードベイトの沼に挑戦すると良いかと。抜け出せなくなっても責任は取れませんが。



