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販売開始から20年近く経っても未だに釣れるルアーとして売れ続けてるワイルドハンチ。アピールが控えめでシャッドのようなクランクとしても有名です。ただ、個人的にワイルドハンチの最大の特徴は直進性だと思っています。
ワイルドハンチは他のクランクとは異なり、中層早巻きでもボトムに当たってもバランスを崩さず真っ直ぐ泳ぎ続けます。そのため狙ったコースを真っ直ぐに通す事が可能で、障害物周りでも舐めるように泳ぐぎます。特にストライクポイントの狭い、障害物に寄り添う活性の低いバスでも反射的に口を使わせられる印象です。早く巻ける事で濁りが少ない状況にも強く、アピールが控えめな事もバイト誘発力を底上げしていると感じます。
ただアピールが低いためか濁りが酷い状況では魚に気付かれず使い物になりません。またバイト誘発力が高過ぎるためかハイシーズン中には小バスの猛攻されるためサイズを選べません。
今回は良型を選んで釣るのは難しいものの圧倒的な釣果を誇るワイルドハンチを紹介します。
| ★5ヶが満点 | |
| 根掛回避性 | ★★★★☆ |
| 高速対応 | ★★★★☆ |
| アピール | ★★★☆☆ |
| バイト誘発率 | ★★★★☆ |
目次
ワイルドハンチの特徴
スペック

ワイルドハンチの重量は9.6gとシャロークランクとしては軽く、販売当初の2000年前後では投げ難いルアーの筆頭でした。今でこそリールの進化にてノートラブルで投げられますが、当時、00メタマグで何度もバックラッシュしたのを覚えています。


フックについては特殊な設定でフロントは7番、リアは5番かつ横アイ用のフックが必要ですが、特にフロント用のフックには交換の候補は多く有りません。

因みに私はフロントをダブルフックの8番に変更し、スプリットリングも元々の2.5番から2番に変更する設定を多用しています。センターバランスかつ、特に障害物周りでの根掛かり回避性を上げる設定です。
なおフックの詳細は別記事で紹介しております。
根掛回避性

先ほどフック交換について触れましたが、ワイルドハンチの根掛り回避性は最低で、障害物に真っ直ぐ突っ込んで、あっという間に根掛かりします。


泳ぐ姿勢も水平気味でイヴォーグやLC1.5の若干立ち気味の根掛かり回避性を重視した姿勢とは異なります。

また障害物に当たった際も全くヒラを打たないので障害物を舐めるように通ってきます。そのため写真のように特にフロントフックの根掛かりが多発します。なので障害物周りでの使用には前述のフロントをダブルフックに交換するのが非常に重要になります。


因みにイヴォーグだと完全にひっくり返るほどヒラを打ち、LCはワイルドハンチとイヴォークの中間のような回避をします。

またリップについてはラウンドとなっており障害物の回避性には優れておりません。


このラウンドリップはシャロークランクとしては珍しい形状です。イヴォーグのような回避性に優れたクランクはスクエア型であり、ブリッツでもコフィン型となっています。
なおラウンド型のリップはオリジナルのワイルドハンチだけで無くSRも同様です。

そのためか、何度も言うようにワイルドハンチは根掛かり回避性は期待出来ないものの、逆に障害物を舐めるように泳がせる事が可能です。そのためかストライクゾーンの狭い障害物に寄り添った魚にも無理やりバイトに持ち込む事が出来ているのだと感じます。
高速対応

ワイルドハンチの直進安定性は最高レベルでありイヴォーグとは比べ物にならず、万能なLC1.5さえも上回ります。どう早く巻いても泳ぎが破綻せず全くチドりません。これ以上の直進安定性を持ったクランクは見当たらず、クリア気味の状況でも高速で仕掛ける事で魚にルアーと気がつく前にバイトさせる事が可能です。
ただアピールが弱い分、逆に低速は苦手でスローに巻きたい時はブリッツやゼルクの出番となります。
アピール

ワイルドハンチのアピールはクランクの中でも最弱でボディの幅もミノーやシャッドに近い細さです。そのため濁った状況では全く役に立ちませんが、濁りが少ない状況でも魚を騙し易くバイトに持ち込めます。
クリア状況ならミノーやシャッドの方が有利ですが、多少濁りが入ったものの一般的なクランクでは騙せない薄い濁りにて最も効果を発揮します。
バイト誘発率

ワイルドハンチのバイト誘発力はクランクの中でも最高レベルであり、サイズを選ばす釣る事が可能です。個人的には他の釣りで釣れない際に、そのポイントから一匹を絞り出すのに非常に有効なクランクとの認識です。
ただ高速で巻く事が多いクランクのためリアフックのみのバイトとなる事が多くフッキングのためにはグラスコンポジットなど柔らかめのロッドが必要です。
他のクランクとの比較
| 根掛回避性 | イヴォーグ |
| 高速対応 | ワイルドハンチ |
| アピール | イヴォーグ |
| バイト誘発率 | ワイルドハンチ |
おそらくクランクの中でも対局の存在となるのがワイルドハンチとイヴォーグです。ワイルドハンチはアピールも低く濁りの少ない状況で高速で巻く事でスピードにて魚を騙すクランクです。一方でイヴォーグはアピールの高さにて障害物周りの魚に気付かせ、障害物に当てて浮かせてバイトを取るクランクです。
そのため使う状況が全く異なるため、使い分けにはLC1.5などオールラウンドなクランクを加え、濁ったらイヴォーグ、中間ならLC1.5、濁りが薄ければワイルドハンチと言った使い分けになります。
まとめ

今回紹介のワイルドハンチは
・直進安定性が高く高速に適したクリア向けクランク
・障害物を舐めるように通せるが根掛かり回避性は極めて低い
・アピールが弱く釣果は出やすいが濁った状況では使えない
となっており、濁りが少ない状況に特化したクランクです。イヴォーグやLC1.5と使い分ける事で様々な状況に対応出来るようになるため、一つはボックスに入れて置くことをお勧めします。



