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シーズンオフからフィッシングショーの時期と重なるためか、特に新たなテクニックが提唱されることが多いのが冬から早春の釣りだと感じます。思い返してもシャッドテール付きスピナーベイトからサカマタミドスト、アラバマのミドストやカバースキャットなど、毎年のように新たなテクニックが提唱されては消えてゆく様に感じます。
ただ長年、この時期の釣りをやってきた経験から、もうデッドスローならルアーなんて何でも良いと感じています。それよりも、そのデッドスローで、以下にバスの目の前を通すかが重要と思うのです。どうもルアーありきで語られることが多い、冬から早春の釣りについて私なりの考えを纏めてみます。
なぜジャークベイトは早春に有効か?
冬から早春にかけての代表的なルアーと言えばジャークベイト、これに異論を唱える人は少ないでしょう。だけど、よくよくYoutubeなどでプロの発信を見ているとフィールドによって明確に投入される時期が違います。私の淀川の例だけでは分かり難い話なので、ここでは各プロの動画からの感想を書きます。

YouTube動画を見ると、リザーバーでは1~2月の冬の時期からジャークベイトが投入されています。一方で琵琶湖ガイドでは3月以降が多い印象です。場所が違うから当たり前と言われれば、その通りですが、それにしても時期が違い過ぎて、もはやシーズンが違うとも言えるでしょう。
ただ共通点もあり、おそらく、いずれも浮いてきた魚を狙ってる事です。
仮にリザーバーでは水深10mくらいから3~4mまで浮いてきた魚を狙うとしましょう。中層で止めて長く魚に見せられるのはサスペンドルアーの長所でありワームではできません。そのためジャークベイトが選択肢になるのかと。
一方で琵琶湖で水深3~4mを狙う場合はどうでしょうか?特に南湖なら中層では無くボトムですよね。そんな場所にジャークベイトを入れたら根掛り地獄で目も当てられません。根掛かり難いカバースキャットやフリーリグ、ディープクランクが出番でしょう。
でも更に水温が上がって水深2~3mに浮いてきた場合には?3mの水深ならスイムジグでウィードを回避する必要があります。ただ2mの水深ならウィードも引っかかり難いので、ようやくジャークベイトの出番となります。ウィードの上でサスペンドさせやすいので。要はレンジに合わせた動きの遅いルアーを使ってるだけなのかと。これが私の感想です。
重要なのはルアーでなく場所

先ほどは私の考えるリザーバーと琵琶湖の違いを述べましたが、河川では更に水深が浅く4mの水深なんて淀川でも多くはなく、まして、そんな流心に低水温期のバスが居続ける訳が有りません。どう考えても快適な場所じゃない。
なら自分の通うフィールドにて一番深い水温が変わり難い場所はどこか、逆に一番温まり易い浅い場所はどこか、その2点を結ぶ線は。これを第一に考えるべきです。そして、その日の天気に合わせ冷えれば深い側、温まれば浅い側を狙うだけです。
ルアーなんて、その場所を狙いやすいルアーが正解であってジャークベイトが常に正解では無いです。アフターから夏、秋などはルアーから選んでも釣りを通し易いですが、冬から早春に於いてはルアーから釣りを展開すると酷い返り討ちに合う気がしています。
ゆっくり動けばルアーなんて何でも良い

ならアングラーのすべきことは割と簡単で魚の通り道で待ち、レンジを合わせて、スローに動くルアーを使うだけです。
ボトムなら高比重系、ボトムより少し浮くならシャッドテール系、もっと浮くならジャークベイト、水面まで浮くならI字も良いでしょう。
また濁ればボトムノックにはウイグルワート系のクランク、中層ならフラットサイドや昨今流行りのシェイキーも選択肢かと。障害物付近にはスピナーベイト、表層近くならチャターも有効です。
要は根掛りが少なく、かつ同一レンジを低速で通せれるのが第一条件、その次にアピール力を状況に合わせる。春の釣りってコレに尽きると感じます。
早いルアーは掛からない

最後に私の失敗談を。他にも冬に有効なルアーとしてTNやレベルバイブなどが有りますが個人的には12月までの厳冬期に入るまでと感じています。冬の間、毎週末バイブレーションを投げ続けた経験もあるのですが、まぁバイトが有っても掛からない。コイに当たってウロコが釣れるぐらいでした。
今年の冬は本当に寒くバイトが取り難いと感じましたが、ようやく暖かくなりましたね。ただ、まだ低水温期には変わりないのでスローな釣りを試してみて下さい。