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年末からポストを続けていた各ナイロンラインの紹介についてここでは簡単な紹介にとどめます。ただナイロンラインに関しては、ここ数年で劇的に進化した感があり、多少の歴史を交えて説明してみます。
トライリーンZ
従来のナイロンラインは伸びが大きく低伸度ナイロンは吸水が酷かったり耐久性が酷いのが中心だったのですが、その状況を変えたのがトライリーンZと記憶してます。
当時、キムケン氏が海外のナイロンってイケてるぜって宣伝してた記憶があり、確かに低伸度ナイロンの中では圧倒的に耐久性が高く他を圧倒していました。ただ後述する通り他のメーカーも追随してきたため今となっては当時ほどの優位性は無いですが、耐摩耗性に関しては現在でもトップクラスと感じます。ただ結束強度が低いためパロマーノット以外のノットはオススメしません。
オルトロスDUS
キムケン氏がよつあみに契約変更となった際に登場したのがオルトロスDUSです。釣具屋の棚もトライリーンZからオルトロスに変わってしまい、トライリーンZ市場を見事に奪った印象が強いです。
ただ実力も素晴らしく、吸水は殆ど感じず耐久性も高い上に低伸度で結束強度が極めて高い超優等生です。恐らく市場にあるナイロンの中で結束強度は最強かと。ただ若干硬いのが難点で16lb以上は扱い難くお勧め出来ません。
マシンガンキャスト
ネットで検索すると批判を通り越して馬耳雑言のインプレが目立つマシンガンキャスト。確かに昔のマシンガンは耐久性が余りにも酷く一釣行も持たないほどでした。
ただ現行のマシンガンキャストは劇的に進化してます。もう耐久性に関してはNo.1と言っても良いぐらいかと。結束強度や耐摩耗性はナイロンとしては平均的ですが低伸度による操作性が魅力です。伸びにくさに於いてはNo.1ですが、ただ低伸度ゆえに太糸では扱い難く、14lb以下での使用をお勧めします。
GTR ULTRA
ナイロンライン市場で根強い人気のGTR。確かに伸びやすく個人的には14lb以下では使う気にはなれません。
ただGTRの真価が発揮されるのは16lb以上の太糸だと感じます。柔らかいため太糸でも扱いやすく、太糸でもある程度は伸びるためPOP-Xなど小型ルアーにも対応出来ます。結束強度は平均的ですがライン自体が滑り易いため耐摩耗性は高めと感じます。
注意して欲しいのが決してフロロ以上の耐摩耗性は無いことです。コーティングで滑るため傷が入り難いだけで、一旦傷が入ると意外に簡単に切れます。使用後のラインを顕微鏡で見ると意外に傷が多く、定期的交換を強くお勧めします。
またラインが滑るためノットが抜け易い傾向にあります。結束強度を補うためにもパロマーノットを強くお勧めします。
アブソルートBBM
フロロではフロロリミテッドさえ圧倒したアブソルートAAAですがナイロン版のBBMも非常に優秀です。
まず扱いやすさが絶妙です。市場には低伸度かGTRのように伸びるナイロンだけだったのですが、アブソルートBBMは、その中間の硬さで太糸でも扱いやすく、かつ低伸度となっています。結束強度も耐摩耗性も高く吸水し難いといった要素も抑えており、16lb以上の太糸しかラインナップに有りませんが太糸はGTR一択だった人には新たな選択肢になるかと思います。
ただ良くも悪くも低伸度のためPOP-Xのような小型ルアーは扱い難く感じます。またラインが滑るためノットが抜け易い点には要注意です。
ソラローム ポリアミドプラス
ただ最後は叱咤激励となります。ソラロームポリアミドプラスは正直に言ってお勧めしません。というのも、余りにも吸水が酷い為です。釣り場について数投しただけでラインが吸水してしまい使用感が激変します。結束強度も悪くなく伸びにくさも耐摩耗性も悪くは無いのですが、この吸水性が全てを台無しにしています。自社でナイロンの重合から紡糸まで一貫してできるメーカーである東レさんが何故…一刻も早くコーティングを見直してほしい所です。