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ようやく雨も増えてきて季節の変わり目を感じる3月ですが、水が濁ると巻物の出番と感じます。ただ巻物と言っても濁った状況に有効な巻物だけでもチャター、スピナベ、クランク、バイブレーションとかなり多くの種類があります。あまりに多過ぎてジャンルごとに明確な使い分けが出来ている人は意外に少ないのでは無いでしょうか。
正確には各ジャンルの中でも色んな種類があるので細かい話を言い出すとキリが無いのですが、今回はルアージャンルごとの大雑把な、私なりの使い分けについて紹介してみます。
なお以下ではジャンルごとの説明に特化しており個別ルアーの紹介は一切していません。各ジャンルの中でも細かい差があるため、ルアーごとの紹介は記事一覧から確認できます。
チャター系の出番

まずはチャター系からです。スピナーベイトとの使い分けで悩む人も多いルアーとは思いますが、スピナーベイトと明確に違うのがアピール力でチャターの方が圧倒的にアピールが上です。実際に巻き比べてみても手に伝わる振動感がスピナーベイトとは桁違いかと思います。
なのでチャターの出番は濁りが強い状況で水深50cmぐらいまでのシャローかと。巻物の中でもサイズ感に対し最大のアピール力が魚を呼び寄せバイトさせられます。またアピール力の割にシルエットも小さいためかバイトも取り易いと感じます。
ただ浮き上がり易いため水深50cm以下のレンジを通すのは難しくルアーの特性に合ってません。ディープを巻き易いと評されたチャターも有りましたが残念ながら市場から消えましたね。また意外に根掛かりし易いので障害物に当てるのは適しておらず、魚を浮かせて寄せてバイトさせるルアーだと感じます。
そのためか非常にスレ易く、同じ場所には一投で勝負が決まるため正確なキャストが生命線となります。チャンスが有ったとしても2投目までで3投目を投げるならスピナーベイトに結び変えましょう。
スピナーベイトの出番

次にスピナーベイトですが、もうチャターとの使い分けはレンジだけで問題ないと思います。単純にチャターは浮き上がりが良く水深50cmぐらいの浅いレンジを巻きやすいのに対し、スピナーベイトは50cmくらいの水深からウェイトによっては3~4mまで攻略出来ます。なので濁ったドシャローならチャター、レンジ下げるならスピナーベイト、これが大前提です。
細かい話をすると全体的にチャターの方がアピール力が強く魚を寄せる力も強いものの、スレ易い上に濁りが少ない状況では弱い傾向にあります。レンジもシャロー特化で1m以上の水深を巻くなんて至難の業です。
スピナーベイトはチャターよりはアピールが控えめで濁りが少ない状況でも活躍しますし、数投なら同じスポットに投げてもチャンスが有ります。加えてスピナーベイトなら沈めてカウントダウンからの巻き出しも可能でレンジ対応力にも優れています。根掛り回避性能にも優れており岩や巾着ネットでも無い限り大半の障害物が回避します。そのため地形を把握するのにも適しており、これがパイロットルアーと言われる理由なのかと。
ただトレブルフックの付いたプラグ系に比べるとアピール力は強く、基本的には活性の高い魚を選んで釣るルアーには間違いありません。同じスポットには3投までで、トレースコース、レンジを変えてもバイトが無ければルアー交換が必須です。
クランクベイトの出番

クランクベイトもパイロットルアーとして有名ですが、陸っぱり主体の私からすればチャターやスピナーベイトで仕留められなかった魚に対してのフォロー的な使い方が中心となります。
というのも障害物に当てなくても中層を巻くだけで魚を呼び寄せられるチャター、圧倒的な根掛り回避性を誇るスピナーベイトに対し、クランクベイトはアピールも弱くフックがむき出しのため根掛りが避けられないためです。ボートでは根掛かってもルアーを回収しに行けるので問題ないかもしれませんが陸っぱりでは地形も分からない場所に投げるなんてありえません。スピナーベイトで地形把握した後に投げるのが必須です。
ただ、それでもトレブルフックの付いたプラグの中では最もアピール力が高く根掛り回避性が高いのも特徴です。チャターやスピナーベイトほどはアピールが高く無いためピンスポットに対し投げ込んでもスレ難く、ただ巻き、今流行りのシェイク巻き、障害物にコンタクトさせ浮かせるなど多彩な攻め方も可能です。そのため個人的にはチャター、スピナーベイトを投げた後で更に魚を絞り出すための抑え選手となります。
バイブレーションの出番

最後にバイブレーションです。以外に釣った事が無い、使う気にもなれない、根掛りが多過ぎるとネガティブな印象を持っている人も多いのでは?
バイブレーションの出番は基本的にクランクベイトではキャストしても届かない沖を狙う場合です。岸際を狙うならクランクベイトの方が根掛りし難く有利です。
そんな沖をただ巻きして釣れるの?と言われそうですが案外、使える状況は多いと感じます。例えばシャローフラットの沖の反転流など、そこに子魚が溜まっている事は多くありませんか?シャローのベイトが溜まる場所に投げ込み、バスの目の前を通して反射的にバイトを誘うのが得意なルアーです。
今回紹介してきた中では最もアピールが弱いルアーですが、それでもクリア状況は得意では無く、基本的には濁った状況が有効です。基本的にはボトムに当てたくないので中層で魚を騙すのには濁りが必要であり、TNに代表されるようなボトムノック系の使い方はクリア状況でもバイトを取るための応用例と考えた方が良いです。
濁った状況ならお勧めはブザービーター、バイブレーションが信用できず釣果優先ならレンジバイブ55ESがお勧めです。バイブレーションが使えると攻め方の幅が広がるため挑戦してみると面白いですよ。