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ジャークベイトは何故ジャークが必要か?よく小魚が逃げるアクションとか言われますが本質的には全く違うのかと。捕食者から逃げる小魚が止まる訳がなく水面を走り回って全力で逃げるため、ジャークとポーズを繰り返すアクションとは真逆です。
個人的にはジャークベイトは、ただの一箇所に止め易い細身のクランクだと感じてます。ジャークとポーズにて移動速度が遅く一ヶ所に留め易くなるため、ただ巻きではルアーに追いつけない魚を寄せてバイト取るのがジャークベイトの本質なのかと。だからジャークベイトは魚の動きが遅い温期に有効なのだとしか思えないんです。
でもジャークベイトにはジャーキングするだけで無く、ただ巻きが有効なミノーと呼ばれる事もあり、弱いトゥイッチやポンプリトリーブが有効と言われたり、最近では早巻きなど使い方も多種多様です。この多種多様に使える点がジャークベイトの理解を難しくしてるのかと。
今回はジャークベイトの理解に5年以上悩まさせられた現在の私の考え方を紹介してみます。
ジャークベイトはスピードの遅いクランクベイト

コレ言うと、よくアンチに絡まれるんですが、ジャークベイトって濁ってないと釣れ難いです。クリア状況で有効と言われるし、それを信じてワンテンで2017年から2023年の5〜6年検証したんですが、私は全く釣れませんでした。一般的な説と違うことを言うと、すぐ叩かれるので面倒だから黙ってましたが、どうやってもクリア状況ではワンテンでは釣れない。
が、濁った状況だと、あっという間に釣れます。あれだけ苦労してクリア状況で使い込んだのに、濁ってる状況なら、呆気なく釣れるんです。そこから使い込む内に、個人的にはクランクとジャークベイトは、どちらも濁った状況で使いますが、使い分けはスピードだけと感じるようになりました。
ジャークでクランク相当のアピール
ではクランクとジャークベイトの違いは何か?

前述の意見を覆すような発言で申し訳無いですが、アピールは決定的に違います。
ジャークベイトはクランクに比べて見た目の通り細い。なので巻くだけではアピールは圧倒的にクランクに比べ弱いです。が、コレをジャークさせる事でただ巻きに比べ大きなアピール力を生み出す事が出来きます。またジャークにて水中をドッグウォークさせる事で、ただ巻きに比べスローに誘う事が可能となります。
ポーズでもバイトがあるハードベイト


ジャークベイトの次の利点としては、他のハードベイトに比べバイトが多く止めてもバイトがある事。これは、他のハードルアーには無い特徴で、止めててもバイトが有るのは、せいぜいクランクが障害物に当たった後の浮上ぐらいかと。スピナーベイトもバズベイトもバイブレーションも止めてたらバイトなんてありません。
細身であることが貢献しているのかバイト誘発力はクランクより高く、ジャークにて寄せた後は細身のシルエットでバイトに持ち込む。だから魚のスピードが遅くなる晩秋からアフター時期に有効なのかと思われます。
クリア状況ではジャークベイトは釣れないのか?
ここまでジャークベイトは濁った状況でスピードの遅い魚に有効と述べてきました。が、クリア状況でも有効と言う方も当然居ると思います。これがジャークベイトの理解を難しくしてる点かと思います。
アピールを落とすならポンプリトリーブとトゥイッチ
個人的な感覚ですがジャーキングが有効になるのは6月以降で、特に高水温期に出番が多いです。

では濁りの少ない時期は、どのように使えば良いか。私はポンプリトリーブや弱いトゥイッチが有効と考えます。ジャークに比べロッドからの入力パワーが小さいためルアーアピールが抑えられクリア状況の魚でも騙せるのかと。
またサスペンドで止められる事で動きの遅い魚を追いつかせバイトを取る事が可能です。皆さんが想像するジャークベイトは、このイメージが強いのではと思います。
ジャーキングはハイシーズン向け
念のため補足が必要と思うのですが、私の言ってるジャーキングは、いわゆる米国式で多くの方が想像するより、ずっと入力が強いです。片手操作なんて考えられず両手での操作も必須です。

一度はヒロ内藤プロのジャークを見て欲しいかと。ルアーへのアクションの入力パワーが日本での一般的な動画に比べ桁違いです。もう見られないですがアピスTVで公開されてた深江プロのジャーキングも超パワフルでした。
この意味で言うと米国式のジャーキングをしてる人は日本には殆ど居ないと私は思います。YouTube動画に上げられている日本国内のプロの動画でも、これジャーキングでは無くトゥイッチと私は感じます。アクションのさせ方が低水温期に適してるのでハイシーズン向けではありません。ハイシーズンに有効なジャーキングは米国に多い強いジャークです。
念のためジャーキングにてアピールを上げる事で濁った状況でも魚に気が付かせるとは言いましたが、低水温期には、そもそもジャークのような早い動きは有効ではない事は要注意です。
ハイシーズンには巻きが有効

ではハイシーズンにて濁りが少ない状況ではジャークベイトの出番は無くなるのか?正直にいってポーズすると見切られます。だから見切る間を与えない巻きが有効となります。
特にクリア状況で有効なテクニックで最近だとレベルミノーが有名ですよね。使ってる人少ないけどミノーってバスでも普通に巻いて釣れます。ビーフリーズとか名作です。全力で逃げ惑う魚を演出できるのってミノー以外では殆どなく、非常に有効な手段でもあります。
ジャークベイトの使い分け
ここで皆さんも疑問に思うでしょう。ジャークベイトとミノーの違いは何かと。実際は使ってみないと判別出来ませんが、外見では特にリップがヒントになります。
ジャークベイトとミノーの違い

ジャークベイトはリップが小さい事が多く水を逃す傾向にあります。そのためジャーキングにて左右にキレキレのドッグウォークをしますが、巻いた時のアピールが弱めの物が多いです。
反面、ミノーは基本的に巻きで使うため、水を掴む為にリップが大きくなります。泳ぎがジャークベイトに比べパワフルでジャーキングしても水を逃さずに掴むため左右に飛びにくい設計です。近年のジャークベイトは大半が右側のミノー系で、ただ巻きでも泳ぐようにリップが大きいのが中心です。
使い分けはアピール力が中心

この使い分けの多さがジャークベイトの理解を難しくしてるのかと。ジャークベイトの水噛みが強くなるとミノーとなってアピール力が上がり、更に上がるとクランクになる。 でも、コレはただ巻きの例で、トゥィッチならアピール上げずにスピード落とせるが、ジャークではアピールが上がる。季節ごとに有効なアクションは確かに有るが、でも結局は、どれが有効かは現場で答え合わせしないと分かりません。
基本的には低水温期には激しい動きは嫌われるのでトゥイッチかポンプリトリーブ、水温が上がれば巻きやジャーキングが有効なのは間違いないかと。その動かしたいアクションに適切なルアーを選ぶだけです。なのでジャークベイトとして有名なワンテンも低水温期にも有効ですが、激しいジャークというより弱めのトゥイッチが適していると感じます。
ソフトジャークベイトはクリアのボトム向け

近年はソフトジャークベイトも流行ってて更にジャークベイトの使い分けを分かりにくくしてます。ワームって柔らかいので当然、同じ大きさならハードベイトの方がアピールは強く濁った状況に適し、ワームの方が微振動などでクリアに向いてます。なので、ソフトジャークベイトを巻いて使う人は少ないかと。もうI字になってしまいアピールが足りないため、せめてミドストで微振動は加えますよね。
でも使うサイズを上げれば簡単にアピールは追加できます。ではハードベイトとの使い分けは?
分かり易いのは場所と思います。ワークはオフセットフックが主流のためボトムでも根掛りが少ないです。一方でハードベイトはフローティングもサスペンドもあるため表層から中層に留めやすいのが利点だと思います。
近年のジャークベイト市場はラインナップが豊富

最近のジャークベイト市場が非常に面白い。昔は90mmサイズ以下の細身か110mmサイズしかなく、また近年は水押しの強いミノー型が主流だった。が、近年は間のサイズが充実してきており、大半の状況に対応する事が可能に。
まずは濁ったら試して欲しいです。やっぱりハードベイトはローライトや濁った状況が騙し易いのは間違い有りません。一度でも釣ればジャークベイトへの認識が変わると思いますので。
