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クランクやスピナーベイトではルアーごとに特徴を語られる事が多いものの、ことジャークベイトに関しては本当に情報が少ないと感じます。私自身もジャークベイトを習得するまでに相当の時間を費やしましたが、その原因として間違った使い方をしていたことが大きいと感じています。釣れない状況じゃ、そりゃ釣れないよと。
今回は私が現時点でたどり着いているジャークベイトの特徴、またタイプごとの使い分けについて紹介してみます。なお以下の記事ではジャークベイトもミノーも一緒くたに「ジャークベイト」と記載しており、あえて分けないよう記載していますのでご了承願います。
クリアの晴天無風では釣り難いルアー

まず初めにジャークベイトを使う状況について。一言で言うとローライトか濁った状況です。クリア状況で使うと思っていた人が多いのでは無いでしょうか。私なんか、クリアで使うと信じ切っていたため、全くジャークベイトで釣れない時期を長く経験するハメになりました。
分かってしまえば簡単な事なのですが、こんな硬いプラスチックの塊がルアーの良く見えるクリア状況で魚を騙せる訳が有りません。基本はローライトか濁りが入った状況です。ちょっとアピールの弱いクランクと思った方が良いぐらいかと思います。なおクリア状況でも障害物やウィードなど存在を隠せるものが有れば使用可能です。
他のハードベイトとの使い分けは?
ジャークベイトの特徴としてはハードベイトの中で最もアピール力が弱い事、またサスペンドモデルが充実しており止めて魚に追いつかせる間を与えるのが得意な事です。なので基本的には魚の動きが遅くなる低水温期が最も活躍しますし、魚の活性が低い時に出番が増えます。ハイシーズンでも使えない事はありませんが、バイト誘発力が高いため子バスの猛攻を避けられずサイズアップが難しいと感じます。
なお低水温期でもジャークベイトではアピールが足りない濁った状況ではクランクの出番になりますし、ハイシーズン中でもクランクのただ巻きではアピールが強すぎて騙せない状況となればジャークベイトのただ巻きが有効となります。
ジャークベイトの種類

先にジャークベイトを使う状況を書きましたが、ここからはジャークベイトの種類事の紹介です。個人的にはジャークベイトは
①水を下に押す
②水を左右に押す
③水を切る
の3タイプに分かれると考えています。それぞれの特徴を紹介します。
①水を下に押すジャークベイト

近年リリースされている大半のジャークベイトがこのタイプで、個人的にはジャークベイトと言うより巻きが得意なミノー系が多いと感じます。特徴としてはただ巻きでの釣果が優秀で、水を掴んで泳ぐ能力に長けたジャークベイトです。ただ水を掴み過ぎるためルアーによる水押しが非常に強く、ロッド操作でジャークしても全然左右にルアーが飛びません。まぁ、しょうもない全く釣れそうにないアクションです。
ただ、この動きが重要で水を強烈に掴むためルアー自体は左右に飛びにくいものの、その反面、水を強烈に下に押し込みます。そのためジャークベイトとしてはルアーより下層に居る魚に気付かさせ、魚を引っ張り上げる事に長けています。移動距離も少なく抑えられるため狭い移動距離で縦ストラクチャーから魚を引っ張り上げてバイトさせる用途に適しています。
②水を左右に押すジャークベイト

次に紹介するのが水を左右に押すジャークベイトです。というかワンテン系で、これ以外に水を左右に押すジャークベイトを私は知りません。このワンテンは逆三角形のボディにてロールが抑えられ、ボディサイドの面が強烈に左右に水を押すため同一レンジの魚にアピールし寄せてバイトを誘うのが得意です。
ある程度ロッドアクションにてルアーは左右には飛ぶものの、水を左右に押す力が強いため、ワンテン系の効果を十分に発揮させるには、それなりに強いジャークが必要となります。言い換えると、このアピール力が必要な状況がワンテンを使う状況となるため、ウィードフラットや濁りが入った状況が出番になります。
③水を切るジャークベイト

最後に紹介するのが水を切るジャークベイトです。一言でいうと昔のジャークベイトで、2000年前後のルアーブームを経験した方には懐かしいルアーばかりかと。
特徴としては水を切って左右にルアーが飛ぶためアピールが控えめで視覚に訴える効果が強く、クリア状況でも魚を騙してバイトさせる力に優れています。ハイシーズンに子バスが溜まる場所で使えば3桁近い釣果も可能です。
ただ水を切るためアピール力は極めて弱く魚がいると分かっている状況でしか使えません。基本的に小型ジャークベイトが中心となるため飛距離も出しにくく、ピンポイント専用となります。
一番大事なのはレンジ
ここまでジャークベイトを3タイプに分けて紹介しましたが、何が得意かを分かり易くするために分類したにすぎません。実際、早春のジャークベイトでもヴァルナもワンテンも有効です。特に早春のジャークベイトについては目の前でルアーがサスペンドしてとどまっている事の方が重要で、ジャークベイトのタイプ分けよりレンジが合ってるか否かの方が100倍釣果に直結すると感じます。
ジャークベイトはクランクよりアピールは弱いけど、基本はローライトや濁った状況が得意なルアー。魚の目の前に長くとどめることが可能でレンジを合わせるのが重要。こんな感じでジャークベイトを使ってみるのをお勧めします。