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2024年には発表も1年間は音沙汰無く、2025年になって、ようやくリリースされたワンテンSR。基本的なアクションはオリジナルのワンテンと変わりませんが水深50cmぐらいまでしか潜りません。
廃盤となってしまったものの、かつてはハイフロートのワンテンも存在しましたが、これでもリップが長いため適度に浮上の時間を取らないとボトムに刺さる事も少なく有りませんでした。ただワンテンSRは潜る水深は浅いものの1秒に10cmくらいしか浮かないため水深30cmぐらいを維持し続ける事が可能で有り連続アクションでもボトムに刺さり難くなっています。
その他、基本的な特性はワンテンと同じで、左右に強烈に水を押す事で同一レンジから魚を呼ぶのが得意なタイプです。巻物としての特性は高くは無く、水を下に押すタイプでは無いので縦ストラクチャーにも的しません。
今回はジャークベイトの中でも同一レンジの魚に強烈にアピールするワンテンをベースに、更にシャローレンジに特化したワンテンSRを紹介します。
ワンテンSRの特徴
ワンテンとの違い
多くの人が気になっているであろうワンテンとワンテンSRの差ですが、基本的にはレンジだけです。ワンテンSRが水深50cmぐらいしか潜らないのに対しオリジナルのワンテンなら1mくらいは潜ります。そのためワンテンSRの方がシャローフラットでは底に刺さることなく快適に攻められます。どちらのワンテンも左右に水を押すタイプでフラット上の同一レンジから魚を寄せてバイトさせるのが得意なジャークベイトと感じます。そのため今回のワンテンSRの紹介は殆どワンテンと同じ内容となります。
ただ潜航深度意外では若干アピール力が異なると感じます。ワンテンSRは少々アピール力が強くジャーク時でも少々、強いアクションを入れないと左右にダートしません。ただ巻きでも抵抗が強く、別の言葉を使うとアピール力が上がっているとも言えます。。多少の差ではありますが、オリジナルのワンテンの方がただ巻きでも巻き抵抗が少なくジャークもより軽いアクションで左右に飛びやすく感じます。
スペック

ワンテンSRは13gと適度な重量があるためキャストに困ることは有りません。
ワンテンSRのフック


またフックに関しては太軸に近いフックが搭載されており、酷評される事が多いカツアゲフックは採用されていませんので強度面での不安も有りません。フックを交換してもシンキングにならないのも有り難い点です。
またフックは形状がかなり特殊です。

左からトレブルRB-Mショートシャンク、ワンテンSR、ピアストレブルに並べました。ワンテンSRのフックは内傾で根掛り回避性能の向上を狙っていると推測されます。水深50cmぐらいのシャローフラットだと意外に漂着ゴミが多く、こういった工夫は非常に有難く感じます。
ただ内傾のフックの場合、フックが2点以上魚に掛かると貫通性能が低下します。その点、ピアストレブルではシャンクを長くし貫通性能向上を補っていますが、ワンテンSRの場合はアウトバーブで対応しているようです。

参考までに6番の他のフックとスペックも比較してみましたが、がまかつの中軸とRCカマキリやピアストレブルといった太軸の中間ぐらいでした。なおトレブルフックの詳細は別記事で紹介しております。

因みにですが私は真ん中およびリアのフックについては掛け重視のトレブルSP-Mに変更しています。シャローを狙う上で根掛かり回避性の面ではマイナスですが口の中にルアー全体が入り難いジャークベイトでのキャッチ率を少しでも上げたいとの考えです。
ジャークと巻きへの対応力

ワンテンSRについてはオリジナルのワンテンと同様ににジャークにて左右に飛ぶよう設計されており、OSPのヴァルナとの比較でもリップの根本が細く水を逃がす設計です。またオリジナルのワンテンと比べてもSRとなっている分、リップは更に短くなっていますが水を掴むためか丸い窪みが搭載されています。ジャークには適した設定だとは思いますが、個人的には巻く事には向いていないと感じます。

またワンテン特有の逆三角形ボディも健在です。


背側と腹側の太さの実測値でも1mm近く異なっており、ボディが回転するロールの動きが制限されていると感じます。
この影響かワンテンSRもワンテンと同様にボディ横側のフラット面が強烈に左右に水を押します。この左右への水押しの恩恵にて特にフラット上に散った魚に強烈にアピールし、魚を寄せてバイトさせる力が強いジャークベイトです。そのため弱いトゥイッチでは左右にダートし難く、ワンテンの能力を生かすためには強めのアクションが必要となります。
ただ、このアピール力は同一レンジ上の魚には有効ですが、縦ストラクチャーなどに付いたバスを浮かせて寄せるパワーは薄いと感じます。この点についてはラトリンログやヴァルナなど水を掴みやすいリップを持ったジャークベイトが強いようです。
アピール

真ん中:ワンテンSR
下:ヴァルナ
オリジナルのワンテン同様、ワンテンSRのアピール力も比較的高く、基本的にはウィードエリアや濁りが入った状況に強いルアーと感じます。水を切って左右にダートする分、ヴァルナよりはアピールは控えめとは言えますが、障害物の無い場所やクリア状況には弱く、そう言った状況ではワンテンjrやX-75の出番となります。
まとめ

今回紹介のワンテンSRは
・フラット上の同一レンジから魚を寄せるのが得意なジャークベイト
・クリア状況は苦手で濁りやウィードエリアなどアピールが必要な状況に強い
・魚を浮かせるパワーは弱くヴァルナなどとの使い分けが必須
とワンテンで記載した特徴は全く変わらず水深30〜50cmを維持し易いよう改良されたモデルです。多少アクションは強くなっていますが、それだけシャローに入ってる状況ならローライトが濁りが入った状況なので当然の改良と言えるでしょう。ワンテンを水深1mより浅いシャローで使いたい方は是非、試してみて下さい。