【ラトリンログ インプレ】ピンポイント攻略特化ジャークベイト

ラトリンログの使用例

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ジャークベイトと言われれば真っ先に名前が出てくるほど有名なラトリンログ。ですが、日本のジャークベイトとは全く違う上に、使いこなすには相当な腕と適切なタックルが必要でもあるクセモノです。

難点から先に言うと6ft以下のジャークベイト専用ロッドが無いと操作が非常にし難く、専用ロッドでも慣れてないと操作が出来ません。にも関わらず、扱えたからといって圧倒的釣果が得られる訳でも、ビックベイトのようにデカい魚が釣れる有りません。趣味の極地と言われても反論出来ないジャンルです。

でもログにしか出来ない事があります。ピンポイントでの連続ジャーク、これ未だにログにしか出来ません5cm単位の連続ジャークさえ可能なため、障害物周りのピンポイントからバイトを引き出す事可能です。

今回は未だに唯一無二のジャークベイトであるラトリンログログを紹介します。

ラトリンログの特徴

名称には要注意

一般にラトリンログと呼ばれるのは番手でARB1200という型番です。ですが、ここにも罠があり、実際にはARB1235など末版2桁は00でない品番しか存在しません。これ、実は末版2桁はカラー表記であり、ARB1200シリーズのクラウンカラーはARB1235となります。知ってないと初めは戸惑います。

ラトリンログのリップ

またリップの長さでも型番は変わり、ショートリップがARB1200でロングリップがADRB1200、んでロングリップのサスペンド版はASDRB1200です。もはや暗号ですよね。

潜航深度

ラトリンログはシャローに特化したジャークベイトであり、ショートリップでは0.3m、ロングリップでも1mぐらいが限界です。またロングリップ版でも0.5m以上潜るとラインの抵抗感が大きくなり操作し難く感じますので、実質0.5mぐらいが扱い易いでしょう。

スペック

ラトリンログの重量

ラトリンログはベイトで投げにくい代表例として語られる事が多いですが、重量は9.6gとワイルドハンチと同じ重量です。近年のベイトリールでは問題ありませんが、昔ながらの34mm径、16lb×100mのベイトでは、空気抵抗が大きいため、とても扱えないルアーでした。しかもベイトでしか操作なんて不可能な鬼仕様です。

アイチューンは必須

どのハードベイトでもアイチューンは必須ですが、ログは知ってないと出来ないチューンがあります。アイを上下に曲げないと動かない個体があるんです。

ラトリンログのアイ
右の個体はアイが下向きで水を掴まずジャークも泳ぎもしない

写真の通りログは個体差が酷く、特にアイが下向きの個体はリップが水を掴まず泳ぎ難い傾向にあります。こういう個体はペンチを使ってアイを上向きに曲げるとリップが水を掴むようになります。

ラトリンログのアイ2

また左右のチューンも見た目で真っ直ぐか否かなんて一切気にしないで下さい。真っ直ぐ泳ぐなら、それが正しいチューンです。

操作だけでも慣れてないと出来ないのに、そもそもチューンしないと泳がない個体が一定数あるという罠だらけのルアーです。

ジャークと巻きへの対応力

ラトリンログのリップ比較

ラトリンログはジャークベイトと呼ばれますが、よくよく見るとリップが非常に大きいです。ショートリップのARB1200でさえワンテン以上の大きさです。ルドラよりは小さいものの、大きなリップが強烈に水を噛むためダート幅は物凄く短く、ワンテンのようなキレキレのジャークは全く見る事が出来ません

ぶっちゃけた話、ラトリンログはジャークベイトでなくミノーだと私は思っています。遠投に全く向かない、軽すぎるミノーです。

ラトリンログの重量

ただ、ルアー自体が軽いためか動き出しと連続アクションへの対応力が未だに断トツの性能を誇ります。ジャークしても、たった10cm程度しか動きませんが、これが3連続どころか5連続でも連続ジャークが出来るため短い範囲で何度もジャークさせる事が可能です。こんなピンポイントに特化したジャークベイト、未だに他に有りません。

ショートリップとロングリップ

ラトリンログのリップ比較2

なお冒頭でも述べた通りログにはショートリップとロングリップの2種類が存在します。このロングリップ版はヴァルナ以上の大型リップが搭載されており、更に移動距離が短くなります。そのため低水温期などピンポイントを狙うのに非常に適しています。

ロングリップから練習してください

2018年1月号Basser
2018年1月号Basser誌より引用

なおラトリンログは冒頭で述べた通り扱うのが至難の業です。私も言葉では説明しきれないレベルで難しいです。なので使いこなしたい方は2018年1月号のBasser誌を見て下さい。定期購読のWEB版に申し込めば上記の記事が見れます。1ヶ月だけの契約で即解約したとしても、ログを知りたい人には損はしない内容かと思います。

ショートロッド以外では扱い難い

またログはジャークベイト専用ロッドじゃなければ操作できません。私のお勧めはジャークベイトロッドとして有名なワールドシャウラやスコーピオンの1581ですが、おそらく6ft前後のロッド出ないと、まともに操作できないと思います。

アピール

ラトリンログのアピール

ラトリンログのアピールですが、アピール力としてはワンテンに近いものがあると感じます。それぐらいジャークをした際にロッドに伝わってくる抵抗は大きいです。

ですがフラットから魚を寄せてくるのが得意なワンテンに対してログはピンポイントが得意なため、基本的に障害物周りがログを投げる場所になります。障害物周りでの使用が中心のためか、そこまで濁りが強く無くてもログは釣れる印象です。まぁ、フラットに投げたくても飛距離出ないんで対応不可能ですけどね。

釣果と良型率

ラトリンログの釣果

先ほどの通り多少は濁りがあった方が釣りやすいものの、ログは障害物周りで使いさえすれば、意外にバイトが取れます。大量の子バスがチェイスしてくることも少なくなく、使い方と使う場所さえ分かっていれば、意外に釣りやすいルアーです。

他のルアーとの比較

ワンテンとの比較

実はワンテンも連続ジャークには非常に適したジャークベイトであり、実際にジャークしてみると、意外にラトリンログのような使い方も可能です。ですがワンテンの魅力は他に無い左右へのダート幅と左右への水押しかと。この特性にてフラット上の同一レンジの魚を寄せてバイトさせられます。

一方でラトリンログはジャーク時に同様の抵抗感はあるものの、左右へのダート幅は少なく、一般に水を下に押す泳ぎをします。そのためログはピンポイント攻略に適しており、ストラクチャーから食いあげるようなバイトを誘う事が可能です。

フラットサイドクランクとの比較

ラトリンログぐらいアクションしてもダート幅が短いなら、もう最近流行りのフラットサイドクランクのシェイキーで良いのでは?との意見もあると思います。が、やっぱりクランクに比べジャークベイトは濁りが薄くても効果的で、かつバイト誘発力も高いと感じます。やはりクランクはただ巻き前提で作られており、ジャークベイトはアクションさせる事が前提です。

なので使い分けとしては濁りが強ければフラットサイド、一箇所を丁寧に狙いたい時がログの出番になります。

まとめ

ラトリンログの使用例

今回紹介のラトリンログはジャークベイトの中でも屈指の扱い難さをもっていますが、ジャークベイトの中でも唯一無二のピンポイントでの使いやすさも持っています。専用タックルも必要となるルアーですが、使いこなせれば他の人が狙えない魚を仕留められますし、何より、自分で仕掛けて釣った感を味わえる、ヤミツキなルアーです。

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