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梅雨時期より開幕するトップウォーターの釣りは最近ではハネモノが主流になっており、ポッパーを使う方もおられますが、ペンシルを主軸にされている方は殆どいません。確かにアフタースポーンが増える5~6月は遅い動きが有効のためハネモノやポッパーとの相性が抜群です。ただ7月以降になると積極的に小魚を追い回すバスも増えてくるため、より子魚に似た動きが有効となります。ペンシルの特徴は
・子魚のような早い動きが演出できる
・クリアな条件でも見切られにくい
・流れの強い場所でも対応可能
と他のトップ系ルアーが全く通用しない場面で活躍します。特にクリアアップした状況で有効であり、早い動きでバスに考える間を与えずにバイトに持ち込むことが可能です。全力で子魚を追い回すバスにとって早い動きはリアルそのものなので、フィッシュイーターの本能が見られる釣り方でもあります。今回は、そんなペンシルベイトのお勧め5選と使用方法について紹介します。
目次
著者紹介
当ブログを運営しておりますPEIと申します。2015年から淀川に通い始め、朝一釣行のみが大半ですが、ほぼ毎週末の年間100日以上は釣りに行く週末アングラーです。陸王ダービー上位陣のようなバスプロには及びませんが、情報収集と淀川での釣行を重ね、多くの良型を釣り上げるレベルまでは上達できました。
使う場所と条件
ペンシルベイトは見た目の通り子魚をイメージしたルアーとなっており、バスが子魚を追い回す場所とタイミングが重要になります。基本的には子魚が集まるエリアであり、子魚を追い込みやすい場所がカギとなります。
どんなエリアが釣れるのか?
ペンシルベイトが有効な場所は水深1m未満のシャローフラットや瀬などバスが子魚を追い込める場所です。水深は浅い方が好ましく、小魚が上下に逃げ回れない地形のため、あまりピンスポットを意識する必要はありません。ただシャローの中にサンドバー、馬の背やゴロタ石、流れの緩急は反転龍など変化があれば、より効果的です。
水深が1m以上の場合でも有効ですが、護岸沿いや橋脚など、バスが子魚を追い込める障害物が必要となります。また食い上げるまでの距離が長いため、ペンシルポッパーやポッパーなどが活躍します。ペンシルベイトよりは遅い動きが有効になるためです。
どんな条件で釣れるのか?
結論から言うとローライトで水質がクリアの条件です。
濁った条件ではアピールが少ないペンシルベイトはバスに見つけて貰えずバスベイトやノイジーの出番にとなります。一方、水質がクリアだとバスは外敵を恐れシャローには近づきません。そのためクリアでもシャローに魚が刺すローライトの条件が必要となります。
どんな状況のバスに有効か
ペンシルベイトは活性が高く小魚を追い回す体力がある個体に有効です。人間では手掴みできないほど早く動く子魚を捕食出来るほど早い動きが可能なバスとも言えます。
他のトップとの使い分け
ペンシルは他のトップに比べ早い動きが可能であり、アピールが大きすぎないため、クリアな条件に向いています。ペンシルでは対応できない状況では他のトップとの使い分けが有効ですので、簡単に特徴をまとめます。
ポッパー | 一箇所で粘れる。水質は問わない |
ハネモノ | ポッパーより早くサーチ可能、クリア向け |
ノイジー系 | 濁ってハネでもアピールが足りない時 |
ペンシル | クリア気味で早い動きが効果的な時 |
バズベイト | 濁って早い動きが効果的な時 |
逆に早い動きへの反応が悪いときにはポッパーの出番となります。ポッパーの詳細は別記事にて紹介しております。
動かし方
基本的にはアクションはポッパーと変わりませんが、ペンシルの場合は連続でのドッグウォークが基本となるためポッパーよりは難易度が上がります。まずはポッパーでアクションになれた後にペンシルを使うと扱いやすいでしょう。
バイトが有ってもフッキング不要、巻き合わせでOK
トップで最も多いのが早合わせによるフッキングミスです。これを防ぐためポッパーなどはバイト後に一呼吸置いてフッキングに移りますが、ペンシルの場合は動きが速いため巻き合わせで充分です。バイトが有ってもアクションを続け、竿が曲がってからゴリ巻きすれば十分フックが貫通します。
ナイロンラインは必須?
ペンシルの場合は動きが速いためポッパーのようにナイロンラインが必須となる状況は少なくなっています。ロッドを立ててアクションすればラインの沈みは回避できます。ただしロッドを立てての操作は疲れるため、可能であればナイロンラインを推奨します。
お勧めペンシル5選
バイト率 | デカバス率 | 高速対応 | アピール | |
ヤマトJr | 4 | 3 | 2 | 4 |
ジャイアントドッグX | 4 | 3 | 3 | 3 |
サミー100 | 3 | 4 | 5 | 2 |
ベントミノー105 | 4 | 3 | 4 | 1 |
ヤマトspec2 | 2 | 5 | 1 | 5 |
ヤマトJr
個人的に最もバランスが取れていると感じるペンシルがヤマトjrです。大半のペンシルはアピールが弱くバスが小魚を追い回す状況では活躍するもの、バスを探しながら使うには不向きだからです。ある程度の水深が有ってもバスを引き出せるためポッパーとしても代用可能であり、またポッパーより展開が早いためテンポ良くサーチできます。ただ、ある程度の水深が有っても有効な反面、護岸や橋脚、流れの変化や障害物に寄せてバイトを誘う必要があります。ちなみにシャワーブローズやスーパースプークjrでも代用可能です。
ジャイアントドッグX
販売開始から20年近く経つルアーですが、今でも現役です。ジャイアントドッグXには2004年前後でモデルチェンジがあり微妙に特性が異なります。前期は鉛ラトルで水押しが強く、後期はタングステンで水切りが強化され高速アクションへの特性が上がっています。私が好きなのは前期型であり、高速アクションは正直、サミーの方が得意な分野です。前期と後期の見分け方はルアーを振ってみてゴトゴト音がすれば前期、カチャカチャとラトル音がすれば後期モデルとなります。
ジャイアントドッグXは当時としては大きなルアーでしたが、現在では標準サイズであり、子バスも頻繁にバイトが取れるルアーです。ヤマトjrよりアピールは劣りますが、より早くアクション出来ますので、水深が浅い条件で出番が増えます。
サミー100
こちらも販売開始から20年近く経つルアーです。このルアーの特徴はアピールが少ないものの超高速のドッグウォークでも動きが破綻しません。一切リーリングを止めずにドッグウォークを続けることがコツです。普通の動かし方でも釣れなくはありませんが、ヤマトjrやジャイアントドッグXには出来ない高速ドッグウォークがサミーの真骨頂となります。特にバスにスイッチが入っておりシャローフラットで子魚を追い回している状況で大活躍します。
ベントミノー106F
これをペンシルと呼んでよいのか疑問ですが、使い方は完全にペンシルのため紹介しています。サミーよりも更にアピールが弱く、かつ水中にダイブすることが多いので広範囲のシャローフラットからバスに気づかせる事に置いては不向きです。そのため私の使用方法はピンポイント狙いです。サミーでは一瞬で通り過ぎてしまうストライクポイントにルアーを留め、瞬間的に子魚のパニックアクションを演出することでバイトを狙います。近いルアーはレッドペッパーで代用可能と思います。
ヤマトSPEC2
逆にペンシルの中でアピールが最強となるのがヤマトSPEC2で大きなボディによる水押しだけでなく、ボーン素材による音が特徴です。琵琶湖のウィードエリアやリザーバーの橋脚など深いレンジからバスを呼びよせるのに最適なルアーですが、淀川でも活躍します。特に有効なのは真夏。暑さで若干レンジの下がったバスを呼び出せるアピール力、流れの中でも破綻しないアクションが効果を発揮します。流心のヨレに投入すると大砲のように豪快なバイトが取れるルアーです。
まとめ
今回はペンシルベイトの使用方法と使う場所、お勧め5選について紹介しました。今一度、まとめると
・クリアアップしたシャローで子魚を追うバスに有効
・子魚を意識し早いアクションで誘う
・狙う場所によってアクションの速さ、ルアーアピールの強さを使い分ける
となります。活性が上がったハイシーズンに有効なルアーで豪快なバイトが見れる釣りのため是非試してみて下さい。