【ブラックレーベルSC S64L-ST インプレ】ファイアフラッシュBL版

ブラックレーベルSC64L-STの使用例2

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スティーズにて川村プロが監修されたスピニング向けバーサタイルロッド、ファイアフラッシュがブラックレーベルにもラインナップされました。陸っぱりでの汎用性の高さを第一に目指したロッドだけあって対応幅が非常に広く、ライトリグから小型ミノーのジャーク、またシャッドの巻きまで幅広いルアーに対応できます。シェイクも容易でミドストも操作しやすく、出来ない事が見当たらない程です。

ただ、どちらかと言うとワームなどの操作に軸足を置いたロッドのため飛距離も出にくく近距離特化となっています。曲がり易くトルクもそれなりに高いのですがスナッグレスネコリグなど太軸のフックを貫通させるにはロッドが良く曲がるため、細軸の針、もしくはフルフッキングやPEにてパワーを補う必要があります

今回は陸っぱりスピニングにて汎用性の極めて高いブラックレーベルSC S64L-STを紹介します。個人的評価は以下の通りです。

★5が満点
操作性★★★★★
感度★★★★★
乗りの良さ★★★☆☆
フッキング★★☆☆☆
正確なキャスト★★★★★
遠投性★☆☆☆☆
トルク★★★☆☆

ブラックレーベルSC64L-STの特徴

スティーズ ファイアフラッシュとの違い

スティーズ ファイアフラッシュ
ダイワ様WEBサイトより引用

今回、私が購入したのはブラックレーベルのSC S64L-STですが、スティーズ版のSC S64L-ST(ファイアフラッシュ)とは少々味付けが異なると感じます。釣具店で実際に曲げ比べてみましたが、スティーズ版の方が明らかにハリ感が強く先調子となっています。

その一方でブラックレーベル版は少々だるい味付けとなっているため、逆にハードベイトやミドストではブラックレーベル版の方が対応しやすく、またロッド自体のトルクもブラックレーベルの方が上です。因みに私はトルク感の差で、あえてブラックレーベル版を選んでます。

個人的にはフロロの通しで扱うならスティーズ版、PEならブラックレーベル版だと感じます。

スペックと外観

ブラックレーベルSC64L-ST
全長6ft4inch(1.93m)
重量83g
テーパーファスト
パワーL
ルアー重量0.9~7g

ロッドの曲がり方

実際に負荷をかけた際の写真です。テーパーはファストテーパーで負荷が小さい時には先端のみ、負荷が大きくなれば胴まで曲がるアクションになっています。

左から20g(TDバイブ)、50g(ジョイクロ)での曲がり方です。

まったくソリッドティップを感じさせない曲がりで、むしろチューブラーのような「への字」に近い曲がり方です。ただ50gの負荷となるとベリーに近い部分まで先調子に曲がります。

続いて200g(元祖メタニウムMGL)、500g(PETボトル)の負荷をかけた曲がりです。

ブラックレーベルSC64L-STは負荷を掛けるごとに深く曲がり、200g負荷ではベリーからバットに近い場所まで曲がり、500gとなるとバットガイドよりグリップ側も曲がる仕様となっています。

バランスと操作性

ブラックレーベルSC64L-STの重心
ブラックレーベルSC64L-ST

ブラックレーベルSC64L-STは非常にバランスが良くノーマルの状態でもロッドの重心もグリップの近くにあります。セパレートグリップにしては珍しい仕様です。

19スコーピオン2701FF-2のバランス3
スコーピオン2701FF-2

ちなみにストレートグリップのスコーピオン2701FF-2で、ほぼ同じ重心位置になります。

感度

ブラックレーベルSC64L-STの感度

ブラックレーベルSC64L-STはバーサタイル向けロッドという設計となっていますが、ハートランドやスコーピオンなどを中心に扱ってきた私からすると明らかにワームなどルアー操作に特化したロッドと感じます。特に感度は非常に良く、ガイド数が10個と64のロッドとしては異様に多いガイド数という事もあってか、操作感が非常に高く感度も極めて良と感じます。

乗り、食い込みの良さ

左から20g(TDバイブ)、50g(ジョイクロ)での曲がり方です。

その一方でLパワーのロッドとしては乗りと食い込みの良さは少々犠牲にされており、言い換えれば障害物にも根掛りし難くルアー操作しやすいアクションとも言えます。バイブレーションをぶら下げた状態でもティップは大きくは曲がっていません。

とは言え、MLパワーのロッドに比べると曲がりやすくシャッドやミノーでも乗りが良く感じるので「あくまでLパワーとしては乗りは悪い」という話です。

フッキング性能

川村プロの動画を見ていると、かなり強めにフッキングを入れるプロアングラーと感じていますが、ブラックレーベルSC64L-STはロッドが曲がり難くなるのがベリーからバットガイド付近となっており、NSSフックによるスナッグレスネコリグなどの太めで貫通し難いフックではスイープフッキングでは貫通し難い設計です。多くのワームロッドではロッドが曲がり難くなるのが先端に近くフッキングしやすい傾向にあるのですが、ブラックレーベルSC64L-STはバーサタイルなロッド設計だなぁと感じます。

その反面、曲がり止まらないテーパーのため思いっきりロッドを曲げてもラインが切れ難く、全力でフッキングするのにお勧めな設計です。シャッドなど巻物にも対応しやすい曲がりとなっており、かつしっかりフッキングさえできればベリーからバット部分ではロッドが硬くなるためフックを貫通させることには問題有りません

キャスト性能

ブラックレーベルSC64L-STのキャスト性能

ブラックレーベルSC S64L-STについては近距離を正確に狙うのに適したロッドと感じます。ロッドも短めで狙った場所に投げやすい仕様となっています。

逆に遠投に関しては全く向いてないロッドとも感じます。ガイド数が他のロッド比べても多いためかキャストでの抵抗感が強く飛距離も伸びません

トルク

トルクが高いほど魚が暴れにくくファイト時も寄せやすい傾向にあります。私のトルク認識は以下の通りです。

5ワールドシャウラ、スコーピオン
4ハートランド
3ブラックレーベル
2ゾディアス、スティーズ
1エクスプライド

ブラックレーベルSC S64L-STについてはスティーズ版のファイアフラッシュよりは明らかにトルク感は上ですが、ただハートランドに比べると明らかにトルクは劣っており、ワールドシャウラ系やフルソリッドにはトルク面では全く及びません。琵琶湖淀川水系では少々不安ですが、この辺りは実釣にて検証を続けてみます。

デメリット

ガイドが多くキャスト時には抵抗感あり

ブラックレーベルSC64L-STのガイド

少々驚いているのがガイドの多さです。64の長さにも関わらず10個もガイドが搭載されております。多くの場合、この長さなら8〜9個しかガイドは有りません。

ガイドが多い影響か操作感は極めて高く感じますし、PEでも糸が暴れずエアノットも少なく感じますが飛距離の面では明らかにマイナスです。キャスト時だけでなく巻き取り時でもガイドの抵抗を大きく感じます。

タックル例の紹介

ブラックレーベルSC64L-STの使用例

リール:23ヴァンキッシュ

メインライン:オードラゴンX4 0.8号

リーダー:フロロリミテッド 6ポンド(6m)

ロッドパワーがLクラスであり、かつ長さも短いため、ブラックレーベルSC S64L-STは軽量の170g前後のリールが適していると感じます。またフロロの通しでは4~5lb、PEなら0.6~0.8号でリーダーは5~7lbあたりが最適と感じます。

まとめ

ブラックレーベルSC64L-ST2

今回紹介のブラックレーベルSC S64L-STは

操作性と感度が極めて高い上にトルクも高い

汎用性も極めて高くワーム以外にハードベイトも対応可能

ただし近距離特化で遠投の釣りは苦手

となっておりワームのフィネスからハードベイトまで何でも出来るバーサタイルロッドです。ただ近距離に特化しておりロングディスタンスでは全く適していませんので、陸っぱりでのバーサタイルだけでなく近距離を丁寧に釣りたい方、またスティーズのファイアフラッシュは好きだがPEをメインに使う方にお勧めのロッドです。

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