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以下については試投インプレで、実際に使い込んだ後に内容を加筆修正するのでご注意ください。
ボトムアップから新たにリリースされたジャークベイトのフランジャーは近年にしては異色で水を切るジャークベイトです。2000年ぐらいまでのTDミノー、フラッシュミノーやM-1ミノー以来でこんなジャークベイトは久しぶりに見ました。
ワンテンやルドラの登場以降、ほぼ全てと言って良いほどジャークベイトは水を押すタイプに変わっています。特に近年のジャークベイトは大半が巻きでもジャークでもバイトを取れる設計であり、濁りに強く魚を呼ぶ力には長けますが、その一方でバイトを取る力には劣ります。
このフランジャーは近年のジャークベイトとは全く異なり水を切るようなアクションのため、濁りが少ない状況でも使いやすく魚からのチェイスが多く期待できます。また昔のジャークバイトとは異なり細過ぎ無いので、ベイトでも投げ易く、ある程度は魚を呼ぶ事も可能です。
今回は今まで有りそうで無かった、100mmサイズにも関わらず水を切るジャークでバイトを誘うボトムアップのフランジャーを紹介します。
フランジャーの特徴
スペック
フランジャーの重量は11gと適度な重量があるため、どんなベイトリールでも投げ易くキャストに困ることは有りません。
フランジャーのフック
フランジャーのフックは7番とメーカーよりも公表されていますが、外見と重量からRCカマキリライトだと思われます。バイトを掛けやすいフックかつシャンクが長過ぎないためフック絡みを抑えられる設計です。
ただスローフロートでも浮き上がり易い設定のためサスペンドにしたい際には太軸のRCカマキリに変えるのが良いかも知れません。フックの詳細は上記リンクを参照してみて下さい。
潜航深度
フランジャーはサイズの割には潜り易く潜航深度は0.5〜1mほどでワンテンと変わらない印象です。
最大潜行深度は2mとなっておりジャークすれば潜るとは思いますが、初期設定がスローフロートのためレンジが浅くなり易く、もっとシャロー向けです。深場で使いたいならサスペンド気味に調整すれば1.5mまでは対応可能かと思います。
ジャークと巻きへの対応力
フランジャーのリップはサイズに対して少々大きめですが、ボディの根元が細く基本的には水を流す設定です。そのためヴァルナのように水を掴む力は強くは無く、ただ巻きや濁った状況でのアピール力は期待出来ません。
ただワンテンより大きなリップではあるもののワンテンより一回りボディが小さい事もあってかアクションを加えるとワンテンに匹敵するダートを見せてくれます。
アピール
フランジャーのアピールは絶妙で今までに無かった領域です。というのも近年のジャークベイトはワンテンやヴァルナが登場して以来、水を押すパワーが非常に強く、障害物周りや濁りが無いと魚を騙し難く感じます。
その一方で90mmサイズの細身のジャークベイトだとアピールが小さ過ぎて小バス祭りで全くサイズが選べず、また濁りが入ると全く使い物になりません。
フランジャーは、この絶妙な間を突いたジャークベイトで、出番は僅かに濁りが入ったものの110mmサイズを使うとアピールが強過ぎる状況で有効です。
ただ90〜100mmサイズだと他にもジャークベイトは有ります。最近だとエリー95やシンディ94でしょうか。が、コレらのジャークベイトは結構水を押すのでアピールよりで、フランジャーは水を切るため、より食わせ向けのジャークベイトとなってます。
まとめ
今回紹介のフランジャーは近年では極めて珍しく水を切るジャークベイトとなっており、また2000年前後の90mmサイズの細身のジャークベイトよりはアピールが高いため、ローライトや濁りの少ない状況が得意と感じます。
日本のフィールドで出番が多い絶妙な設定となっているため、販売されたばかりですが、多くの方に支持されるジャークベイトになると期待されます。
