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多くの国産バイブレーションの元祖となったのは間違いないTDバイブレーション。正直に言って出番が減っていたのですが最近になって見直しています。というのもクリア状況に強く、根掛かり回避性が高い上に飛距離がでるバイブレーションはTDバイブの他に無いためです。
TDバイブレーションはアピール力が極端に低いため振動感が分かり難くく、2mぐらいの水深では非常に扱いずらいと感じます。濁った状況でも出番がなく、基本的にはクリア状況の水深1m前後のシャローでしか出番が無いと感じます。
ただアピール力の低さが逆にクリア状況では替えの利かない存在となります。特に74サイズではTN-60と振動感がほぼ変わらないにも関わらず74サイズの重さが有るため、より遠くまでキャスト可能であり、TN-60より深い場所を探れます。TN-60トリゴンでも同じレンジを通すことは可能ですが、トリゴンは前傾姿勢が強いためかTDバイブよりバイト数が少ない印象を受けます。
今回は有効な条件は限られるものの、クリア状況では非常に強いTDバイブレーションを紹介します。
★5ヶが満点 | |
アピール | ★☆☆☆☆ |
高速対応 | ★★★★☆ |
根掛回避性 | ☆☆☆☆☆ |
バイト誘発率 | ★★★★☆ |
目次
TDバイブレーションの特徴
スペック
TDバイブレーション74Sの重量は17.9gとバイブレーションの中でも平均的ですがキャストしやすい重量となっています。クランクでは届かない沖に移動したバスも狙うことが可能です。
フックに関しては悪くはないものの、何故かダイワ純正フックは横アイ向けのフックが標準のため交換してます。
個人的にはフロントはピアストレブル4番のセンター折り使用、リアはトレブルSP-Mの6番を使用しています。
なおフロントフックのセンターを折っているのは根掛かり回避性を向上させるためです。というのもTDバイブレーションはヘッド重心のボトムスノック系バイブレーションだからです。
根掛回避性
TDバイブレーションは前傾姿勢の立ち泳ぎ型バイブレーションで、TNの基となったバイブレーションだけあって障害物を前転回避しやすいルアーです。他のバイブレーションでは水平泳ぎが多いため非常に根掛り易い傾向にあります。
ただ実はTDバイブレーションの重心は意外と後方であり、吊るした状態ではヘッドが浮き上がるような姿勢になります。障害物回避性の高いTNは吊るした状態でも前傾姿勢を保っています。このため回避性能だけで言うとTNの方が上と感じます。
ただTDバイブはヘッドが大きくテールが薄いボディ形状のため受ける水の抵抗で強制的に立ち泳ぎになっていると感じます。TNの方が前方重心ですがヘッドはTDバイブより細く、テール部分が若干太いため水の抵抗で押され、重心ほど極端な前傾姿勢にはなりません。
アピール
TDバイブレーションのアピール力はバス用のバイブレーションの中でも最弱で普通に巻いていても振動感が全く感じられない程です。そのため濁った状況では活躍し難く、基本的にはクリア〜ステイン専用となります。
個人的にはTN-60とアピール力は大差ないと感じており、アピール力を抑えたまま飛距離を出したい、または少しレンジを落としたい時がTDバイブ74Sの出番です。
低速対応
TDバイブレーションの最大の弱点が振動感が弱くルアーが動いているか否か分かり難い点です。1m以上深い場所では振動感がわかり難く扱い切れません。そのためTDバイブレーションは1mより浅いシャローを振動感が分かりやすいよう高速巻きする以外の用途では使い難く感じます。。
釣果と良型率
TDバイブレーションはサイズを選ばす比較的釣れやすいルアーです。良型狙いの使い方も探しているのですがまだ見つかっていません。個人的な推測ですが、TN-60ではサイズを選びにくい状況でTDバイブレーション74サイズなら同じレンジで使え、かつサイズを選べるのではと想定しており、現在検証中です。
まとめ
今回紹介のTDバイブレーションは
・根掛り回避性が高くクリアシャロー向けのバイブレーション
・振動感が分かり難く濁った状況や水深1m以上の深場は苦手
とバイブレーションの元祖ではあるものの、このTDバイブレーションを超えるべく後発のバイブレーションが開発されたため、現在では限定的な用途に留まっています。ただ今でもクリア状況では非常に強く他には無いバイブレーションとなっています。