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バス以外も対象にしたルアーロッドではワールドシャウラやスコーピオンが有名でプラグ向けの竿が中心でしたがファントムリベラリストは少々味付けが異なります。特徴的なのは硬いへの字型のティップであり操作時に先端が曲がり過ぎないためルアーの操作が容易です。
この特性までてあれば一般的なバスロッドと同様ですが、ファントムリベラリストはトルクが非常に高くロッドが曲がり止まりません。そのため大型魚が相手でも魚を暴れさせ難くラインブレイクを防いでくれます。またバットの根本まで竿が曲がるため遠投性能にも優れています。
ただ余りに大きな魚を対象としているためかロッドグリップが長過ぎ近距離キャストでは邪魔になります。竿の有効レングスも6.7ft程度しか有りません。まるで船でのジギングロッドのような設定であり陸っぱりからの正確なアプローチに適しているとは言えません。
今回はパワフル過ぎて小物釣りには全く適していないものの、ルアーフィッシングにてルアーを操る操作性と大型魚と戦える性能を持ったファントムリベラリスト703MH+RSBを紹介します。
個人的な評価は以下の通りです。
★5が満点 | |
操作性 | ★★★★★ |
感度 | ★★★☆☆ |
乗りの良さ | ★★★☆☆ |
フッキング | ★★★★★ |
正確なキャスト | ★★☆☆☆ |
遠投性 | ★★★★★ |
トルク | ★★★★★ |
目次
ファントムリベラリスト703MH+RSBの特徴
スペックと外観
特徴的なのは異様に長いグリップでおよそ10cmは長くなっています。
ロッドの長さ自体は7ftですが、有効長は6.7ft相当しか有りません。
全長 | 7’0″(2.13m) |
重量 | 135g |
テーパー | スロー |
パワー | MH+ |
ルアー重量 | 10〜70g |
テーパーはバットまで曲がりきるため確かにスローですが、アクションとしては近年に多いレギュラーファストとなっています。
大型魚を想定し全てダブルフットガイド
ラインの抜けを考慮したのかガイド径は大きめです。ただ19スコーピオンと比べるとガイドのフレームは小さいですがガイドの口径は同様です。
ロッドの曲がり方
実際に負荷をかけた際の写真です
左から50g(ジョイクロ)、100g(元祖メタニウムMGL)です。ティップはあまり曲がらずへの時を描きます。そのためアクションを加えた力がティップに吸収されることがなくルアーを操作しやすい調子となっています。
続いて200g(元祖メタニウムMGL)、500g(PETボトル)の負荷をかけた曲がりです。特にバットの曲がりが素晴らしくバットガイドより更にグリップ近くまで曲がるため折れるといった心配が全くなく大型魚とのファイトも安心です。
テーパーはスローとなっており巻物向けに見えますが、どちらかと言うとワームなどルアー操作に適した作りです。バットは曲がり止まらず根本付近まで曲がるため確かにスローテーパーではあります。しかしティップは曲がらずへの字を描くためプラグなどのトゥイッチ、ワームのシェイクなどがし易いロッドとなっています。
バランスと操作性
ロッドのバランスはグリップから大きく離れた位置にありバランスはかなり悪いロッドです。ロッドのトルクが高い分、重量が重く、またセパレートグリップのためバランスが悪くなっています。
全長が近い19ハートランド722MHでは重心がグリップに近い位置です。オーバーグリップを巻くか、200g以上の重いリールと合わせると重心がグリップ付近となりバランスが改善します。
感度
グラスロッドほど悪くは有りませんが感度は決して高くはなく平均的なバスロッドよりは低めです。ロッドが短いため振動が伝わりやすいのですが、ロッド自体が厚巻きのトルク重視のブランクのためです。
乗り、食い込みの良さ
乗りの良さについては決して悪くは有りませんが、良いとも言えません。操作系のロッドのため糸を緩めてルアーを操るのに適しているため巻物には適しているとは言えません。逆にスピナーベイトのスローロールのように掛けにいく巻物には適しています。
フッキング性能
ロッドの有効長は長く無くスローテーパーでは有りますがフッキング性能は優秀です。ガード付きのマスバリでもシッカリとフッキング出来ています。
キャスト性能
キャスト性能については近距離の精度の高いキャストは苦手で遠投が得意なロッドとなります。ロッド有効長は6.7ft相当しか無いのですがグリップが余りに長いため近距離キャストでは邪魔にしかなりません。
ただ遠投では、このロンググリップが大活躍します。ロッドの有効長は長く無いもののバットまで曲がる特性がプラスに働くため普通の7ftロッドより飛距離は伸びます。
トルク
トルクが高いほど魚が暴れにくくファイト時も寄せやすい傾向にあります。私のトルク認識は以下の通りです。
5 | ワールドシャウラ、スコーピオン |
4 | ハートランド |
3 | ブラックレーベル |
2 | ゾディアス |
1 | エクスプライド |
多くのバスロッドは感度重視でトルクを抑えた設定ですが、ファントムリベラリストのトルクは5であり最高レベルと感じます。トルクが高いロッドはファイト中に魚が暴れにくくキャッチ率を大きく上げてくれます。琵琶湖や淀川の様に60クラスが存在する場所でも安心してファイトができます。
デメリット
グリップが長過ぎる
グリップだけ別売りしてくれないかと思うくらいグリップが長すぎます。特性の良く似たワールドシャウラやスコーピオンの1703Rでも、このまでは長く有りません。長すぎるグリップが邪魔で取り回しは全く良く有りません。サイドキャストなど近距離キャストもやり難く感じます。
タックル例の紹介
リール:21ジリオンSV TW
メインライン:ピッドブルG5 2号(75m)
リーダー:フロロリミテッド 16ポンド(20m)
ファントムリベラリス703MH+RSBには重めのリール、太い糸が適しています。150g前後のリールではバランスが取りにくく、21スティーズなどは相性が良く有りません。少なくとも170g程度の21ジリオンや20メタニウム以上の重さは必要です。近距離中心であれば19アンタレスや22バンタム、遠投する場合には21アンタレスDCや23アンタレスDC MD、23IMZなども適しています。
まとめ
今回紹介のファントムリベラリス703MH+RSBは
・バス以外も対象にした竿だが巻物向けで無くワームなど操作しやすいアクション
・感度も必要十分でトルクは極めて高く大型魚とのファイトも安心
・グリップが長すぎて取り回しが不便
と糸でルアーを操作する釣りにて大型魚を狙う釣りには抜群の相性を発揮します。