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世界一のチャターと呼ばれるジャックハンマー。米国でもボックスに入ってないプロは居ないとまで言われるほど信頼されているブレーデッドジグですが特徴的なのは圧倒的なアピール力です。ブレーデッドジグはどれも振動感が強いのが特徴ですがジャックハンマーは強めの振動感に加え水押しも強く濁った状況で強烈にアピールします。その上で比較的早いスピードにも対応出来るため良型を選んで釣る事が可能です。
ただ難点が個体差が大きい事で、特にブレードの厚みと重さがカラーによって激しく異なります。特に厚つく重いブレードの場合アクションのレスポンスが悪く高速ではチドりが酷い上に低速でもモタツクので私レベルでは扱いきれない程です。
今回は多少個体差はあるものの水押しが強く濁った状況で効率的に良型を誘えるジャックハンマーを紹介します。
目次
ブレーデッドジグについて
ブレーデッドジグの特徴
チャターとも呼ばれるブレーデッドジグは浮き上がりが激しく水深50cmのシャローを効率的にサーチできるルアーです。他のハードベイトでは底を叩いて巻き通すのが難しかったり根掛かりが多発しますが、ブレーデッドジグならバイブレーションやミノーに比べれば根掛かりが少なくトラブルを減らせられます。
なお水深が1m以上となる場合にはミノーやバイブレーション、スピナーベイトなど他のルアーの方が効果的です。
トレーラーについて
ブレーデッドジグのトレーラーについては個人的にはスティックベイト径を多用しており、特に飛距離の出やすいデスアダー5インチの頭3節カットを愛用しています。スティックベイト系はワームの上下幅が広くチドリを抑制できるのが利点です。
ピンテール系はブレーデッドジグ本来の振動を殺さずアクションが大きくなりますが、反面チドリが抑えられません。
またシャッドテール系はテールの抵抗が大きくチドリは抑えられますがブレーデッドジグ本来のアピール力が失われる上にテールがフックに絡むため使い勝手の面でもマイナスです。
個人的にはブレーデッドジグのトレーラーはスティックベイト系が中心となっています。ジグのサイズに合わせドライブスティックノンソルト4.5インチやサカマタシャッドの5~6インチ、またデスアダー5インチを使い分けています。チドリ抑制という面では、これらのスティックベイトに大きな差は感じませんがワームの比重の問題でサカマタやデスアダーの方が飛距離が出やすい反面、ワームが破損しやすく感じます。
なおトレーナーを取り付ける際には針金でフックの導線を作ってから取り付けるとワームが真っすぐなりやすいためお勧めです。
ジャックハンマーの特徴
ブレードによるアピール
3/8ozクラスでブレードの大きさを比較しました。
ジャックハンマーのブレードは大きさに関しては他のブレーデッドジグとの比較でも縦横は大きく変わりません。ただ特徴的なのは厚みで他のブレーデッドジグより明らかに厚くパワーに特化したマックスブレードタイプパワーに近い厚みです。
この影響か、最も水流を強く受けるブレード先端が若干曲げられているにも関わらずジャックハンマーの巻き抵抗は非常に強く感じます。
ジャックハンマー | ブレイクブレード | |
横 | 21.9mm | 22.5mm |
縦 | 29.0mm | 28.7mm |
厚み | 0.4mm | 0.2mm |
先端曲げ | 有 | 無 |
なおBカスタムチャターでも厚みは0.3mmに留まっておりアピール力特化のマックスブレードタイプパワーでようやく0.5mmの厚みとなります。
Bカスタム チャター | マックスブレード タイプパワー | |
横 | 22.1mm | 22.0mm |
縦 | 28.7mm | 30.7mm |
厚み | 0.3mm | 0.5mm |
先端曲げ | 無 | 無 |
個体差?
ジャックハンマーについては個体差が大きいと言われますが、個人的にはカラーによってアクションが大きく変わると感じます。特に差が激しいのがブレードの厚みです。
あまり精度の高く無い0.1mm単位の電子ノギスでも厚みに明確な差があり、実測値ではゴールド系が最も厚く0.6mm、続いてブラック0.5mm、シルバー0.4mmと薄くなります。なおブラックの樹脂塗装が剥げた無塗装状態では0.3mmとなりました。
なおブレードは薄いほどレスポンスが良く厚いほど水押しが強くなりますが、このジャックハンマーでの0.6mmブレードは正直に言うとチドりが酷過ぎて私には扱いきれません。
また推測の域は出ませんがゴールド系とその他ではブレードの材質が異なります。ゴールド系では恐らく真鍮のブレードで、その他はステンレスです。と言うのも、塗装を剥がすと素地の色が全く異なるためです。
重量も全く異なります。いずれも表面のコーティングを剥がした状態ですが、シルバー系のブレードに比べゴールド系は0.3gも重量が重くなっています。
おそらく扱いやすいジャックハンマーはシルバー系ですが、ひと手間掛かるものの、個人的にはブラックカラーブレードの塗装を剥がした個体が好みです。
高速対応性とチドリ難さ
ジャックハンマーのチドリは一般に酷いと言われることが多く、前述のゴールド系ブレードでは確かにチドリが酷くレスポンスも悪いと感じます。
ただシルバーやブラック系のブレードであれば平均的なブレーデッドジグと同等と感じます。また塗装を剥がした状態ならある程度の高速域も対応可能ですが、それでもブレイクブレードのような高速対応のブレーデッドジグには全く及びません。
根掛かり回避性
ジャックハンマーはフックがむき出しのためフッキング率は高いものの根掛かり回避性は皆無です。バイブレーションやミノーなどトレブルフックの付いたハードルアーよりは回避性は高いものの障害物には高確率で根掛かりします。障害物周りにはスピードなど根掛り回避性の高いブレーデッドジグとの使い分けが必須です。
釣果と良型率
ジャックハンマーの水押しはブレーデッドジグの中でも非常に強く釣れるサイズも他より一段大きく感じます。ただ、その分バイトは少なく釣れれば良型と言った感じです。
まとめ
今回紹介のジャックハンマーは
・ブレーデッドジグの中でも強い水押しとアピール
・釣れれば良型だがバイトは少なく子バスも釣れ難い
・ブレードの個体差が激しく初めはシルバー系が無難
となっており激濁りの水深50cmシャローで一発大物を狙うには最適なブレーデッドジグです。取り敢えず釣りたい人にはお勧め出来ませんが良型を狙って仕留めたい人にこそ使って欲しいブレーデッドジグです。